生殖医療センター

成人の6人に1人は不妊を経験するという報告もあるように、不妊症は全てのカップルに起こり得る病気です。その検査や治療においても、それぞれのカップルに対して計画を立てていく必要があります。生殖医療センターでは、従来の当院での不妊症診療を発展的にセンター化し、女性不妊症・男性不妊症を統合して、不妊症カップルに対する治療として包括的に取扱い、タイミング法、人工授精から、生殖補助医療(体外受精・胚移植、顕微授精など)に対応した不妊治療を行っていきます。腹腔鏡手術や子宮鏡手術にも対応しているため、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などの婦人科疾患の治療と不妊治療を組み合わせた治療計画にも広く対応が可能です。
また、悪性腫瘍患者さんの胚凍結・卵子凍結や、小児を対象とした卵巣組織凍結、東京都の助成金などを活用した卵子凍結など、様々な種類の妊孕性温存治療も積極的に行っております。

概要

診療体制

不妊症は男女のカップルの双方に対する検査・治療が必要になります。産婦人科の診察が多くなる診療ですので、生殖医療センターの診療は女性診療科・産科の外来で行いますが、生殖医療センター内では、産婦人科医と泌尿器科医が連携して治療方針を決定して、カップルに対する治療を包括的に行います。また、採卵の鎮静に難渋するケースについては、麻酔科医とも連携して治療計画を策定します。

治療方針

不妊治療を行う前には、不妊症のスクリーニング検査を行ってから、一般不妊治療を行うか生殖補助医療を行うかを検討します。場合によっては、一般不妊治療をごく短期間に留めて生殖補助医療に移行することを提案することもあります。
婦人科疾患合併症例については、生殖補助医療と手術療法を組み合わせた治療も行います。
妊孕性温存については、悪性腫瘍、良性婦人科疾患、社会的妊孕性温存のいずれにも対応いたします。

得意分野

  • 一般不妊治療:タイミング法、人工授精など
  • 生殖補助医療:体外受精・胚移植、顕微授精、着床前遺伝学的検査(PGT)など
  • 腹腔鏡手術/開腹手術:子宮筋腫摘出術、子宮腺筋症病巣摘出術、卵巣嚢胞摘出術、など
  • 泌尿器科手術:精巣内精子採取術、精巣静脈瘤結紮術など
  • 日帰り子宮鏡手術:子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど
  • 妊孕性温存治療:悪性腫瘍から良性卵巣腫瘍の胚凍結/卵子凍結、卵巣組織凍結、ノンメディカル卵子凍結など

対象疾患

  • 不妊症
  • 婦人科疾患合併例(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症)
  • 妊孕性温存治療(胚凍結、卵子凍結、卵巣組織凍結)

先進・特殊医療

先進医療A

  • 子宮内膜刺激術
  • タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養
  • 子宮内膜受容能検査1
  • 子宮内細菌叢検査1
  • 二段階胚移植術
  • 子宮内細菌叢検査2
  • 子宮内膜受容能検査2
  • 子宮腺筋症病巣摘出術
  • 抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査

主な検査と説明

  • 子宮卵管造影
    卵管が開通しているかどうかを確認するために、子宮内に注入した造影剤が卵管から流れ出していることをX線で確認する検査です。当院では、検査後に妊娠率が高くなることが示されている、油性造影剤を用いた検査を行っております。造影剤が使えない患者さんには、子宮鏡下選択通水(自費検査)を行っております。基本的に全員に行っておりますが、一般不妊治療を行わずに生殖補助医療を開始する必要がある患者さんには行わないこともあります。
  • PGT(着床前遺伝学的検査)
    生殖補助医療で得られた胚から一部の細胞を取り出して、遺伝学的な検査を行います。当院では胚盤胞の栄養外胚葉の細胞を用いた検査を行っております。PGT-A、PGT-SR、PGT-Mに対応しており、自費診療で行っております。
  • 子宮内膜受容能検査/子宮内細菌叢検査
    着床不全の患者さんを対象として、子宮内の着床環境について子宮内膜の遺伝学的環境や、子宮内腔の細菌叢の評価を行っております。着床外来を中心に検査の計画や、検査後の治療計画を立てております。

センター長

廣田 泰(ひろた やすし)

廣田 泰(ひろた やすし)

プロフィール

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630