病態栄養治療部
お知らせ
病態栄養治療部では関係診療科とともにどなたでも参加できる下記の食事療法教室を開催しております。開催日時、場所は外来診療棟の掲示板をご覧ください。
- 糖尿病教室 1~2ヶ月に1回 火曜日または水曜日 (糖尿病・代謝内科)
- ベストウェイト教室 1~2ヶ月に1回 木曜日または金曜日 (糖尿病・代謝内科)
この他にも慢性腎臓病講座 年3回 (腎臓・内分泌内科)があります。
食事療法展を例年10~11月に開催しております。場所は、入院A棟1階のレセプションルームにて、内容は「生活習慣病」に関することです。開催日近くになりましたら院内の掲示板でお知らせいたします。
概要
病態栄養治療部の理念
- 病状に応じたフードサービスの提供
- 栄養サポートチームと各チーム医療との連携強化
- 栄養指導、評価、管理の充実
- 治療食の研究・開発
- 臨床研究への積極的な参加
病態栄養治療部の業務について
栄養管理業務と栄養サポートチーム(NST)活動を通して、東大病院の栄養療法をさらに充実させるとともに、臨床栄養学研究を推進しています。おいしく安全な食事の提供と栄養・食事療法の支援や啓発などにより、患者さんの疾病治療に貢献できることを目指すとともに、適正な栄養管理を持続するために、栄養ケアの地域連携を視野に入れ、入退院時などに食事・栄養情報の提供を行っています。
フードサービス
- 入院生活のアメニティを考慮し、お食事は病棟食堂でお召し上がりいただいています。
各フロアの食堂でカウンター越しの対面配膳で、患者さんと会話をしながら食事を提供しています。
喫食時間は朝食8~9時、昼食12~13時、夕食18~19時です。
この時間内なら食堂でゆっくりお食事を召し上がることができます。 - 家庭と同じような雰囲気で召し上がっていただくために、食器は陶器を使用しています。
「入院生活の中での楽しみは食事です」との声を良く聞きます。
そこで、献立は季節感を盛り込み、さまざまな行事食(こどもの日、お月見、クリスマス、大晦日、節分、ひな祭りなど)をカードを添えて提供しています。
栄養相談
生活習慣病にとどまらず、多くの疾患と食生活との関わりは深く、疾病の予防・回復のために食事療法が必要とされています。当部では管理栄養士が、外来で栄養相談を月曜日から金曜日に行っております。栄養相談をご希望の場合は、医師からの指示(予約)が必要となりますので、担当医にご相談ください。
案内図
栄養相談室
実績
患者給食数(平成28年度)
一般治療食 371,577(43%)
特別治療食 特別食加算 222,055(26%)
特別治療食 特別食非加算 271,778(31%)
栄養指導件数(平成28年度)
個別指導件数 12,784件
集団指導件数 615件
糖尿病透析予防外来 155件
NST研修
【東京大学医学部附属病院NST研修プログラム】
このプログラムは、日本静脈経腸栄養学会認定教育施設、日本病態栄養学会「栄養管理・NST実施施設」として企画したものです。
「日本静脈経腸栄養学会認定資格 NST専門療法士」の受験資格取得に必要な40時間の「実地修練」ができるプログラムです。
また、栄養サポートチーム加算の専従者、専任者のための「栄養管理に係る所定の研修」に相当します。
目的
臨床栄養法のために必要とされる患者との人間関係の確立を基盤とし、栄養学的専門知識を実際の臨床において発揮させるための技能を修得させることを目的とする。
研修内容
研修場所:
NST活動に必要な基礎的事項について、東京大学医学部附属病院内で実施する。
対象職種:
NST専門療法士資格取得や栄養サポートチーム加算取得のために、知識と技術の向上を目指す管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師等とする。
研修内容:
1.栄養ケアの実践
- 情報収集(データベースの作成)
- 栄養スクリーニング法と栄養アセスメント
- データベースおよび栄養アセスメント結果に基づく栄養ケアプランの作成
- モニタリングと再評価、問題点やリスクの抽出
- 栄養療法に関する合併症の予防と発生時の対応
2.各診療科、各病棟等のカンファレンス
- PEG、VF検査の見学
- NSTによる栄養ケアの意義
- 各診療科カンファレンス、各病棟NSTミーティング参加
- NST回診、褥瘡回診、呼吸療法サポートチーム回診
3.病棟実習
- 栄養スクリーニング
- 栄養補給の実際:静脈栄養、経腸栄養、食事摂取
- 看護師業務の見学
- 患者および家族への指導、在宅・院外施設での栄養管理法
4.調剤
- 輸液の種類と特徴
- 経静脈輸液の適正調剤と衛生管理
臨床実習スケジュール
- 月曜日
<午前>
オリエンテーション
当院の栄養管理体制・NST活動
栄養スクリーニング(講義)
栄養アセスメント(講義)
ケアプラン作成(講義)
モニタリング・再評価(講義)
<午後>
栄養療法の選択(講義)
担当患者の決定
リハビリテーション科見学
担当患者の情報収集・症例報告書作成 - 火曜日
<午前>
検査部見学
褥瘡回診
NSTについて(講義)
<午後>
嚥下機能造影検査見学
摂食・嚥下カンファランス参加
病棟NST見学
担当患者の情報収集・症例報告書作成 - 水曜日
<午前>
褥瘡と栄養(講義)
胃瘻造設見学
<午後>
担当患者の情報収集・症例報告書作成
RSTカンファ・回診
病棟NST見学
栄養指導見学準備 - 木曜日
<午前>
栄養指導見学
栄養士病棟活動見学
身体計測・栄養評価
<午後>
口腔ケア(歯科衛生士講義)
病棟NST見学
担当患者まとめ・発表 - 金曜日
<午前>
薬剤部の見学
調剤(講義)
看護業務見学
<午後>
NSTカンファ・回診
※1日 9:00~18:00(休憩1時間)の8時間
※5日間(40時間)の参加のみ受け付けます。
※ 研修内容が若干変更になる場合がございます。
日程
第1期 2019年5月13日(月)~5月17日(金)※第1期の募集は終了しました
第2期 2019年6月24日(月)~6月28日(金)※第2期の募集は終了しました
第3期 2019年12月2日(月)~12月6日(金)※第3期の募集は終了しました
募集人員
各期間とも5人
申込方法
申込書をダウンロードして必要事項のご記入・ご捺印後、問い合わせ先の住所までご郵送ください。申込書の到着順に受付をいたします。
書類を確認後、メールにてご連絡致します。
提出書類
- 病院研修生申込書
(個人でのお支払の場合には「個人」用を、病院・所属機関名でのお支払の場合は「所属機関」用のどちらかをご使用ください) - 誓約書
- 抗体カード
- 抗体検査結果(検査方法・数値が記載されているもの)※コピー可
- 胸部レントゲン結果証明書(「異常なし」の旨が記載されているもの)※コピー可
- 医療資格証明書の写し
- 診療端末申請書
その他
<実習初日について>
集合場所:入院棟A棟地下1階 病態栄養治療部
集合時間:午前9時
持ち物:筆記用具、ユニフォーム(自施設のものでよい)、室内履き、印鑑、昼食
※院内にコンビニ、レストランあります
問い合わせ先
東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-5800-8637
研修担当者 澤田 実佳
E-mail:hayashim@adm.h.u-tokyo.ac.jp
臨床研究
学術面では、臨床データをもとにしたデータベースの構築と栄養指導および栄養管理の効果検証を推進します。それにより、科学的データに裏付けられた今後の栄養指導および栄養管理の発展が期待されます。
- 栄養指導における診療録等のデータベースを利用した後ろ向き研究(過去の診療データを用いた研究)へのご協力のお願い
- 糖尿病患者における食の多様性と肥満の関連
- 薬物療法未導入の高LDL-C血症患者における栄養指導の効果
- 当院のNST回診における高齢患者の介入時の栄養状態と転帰の関連
- 入院糖尿病患者における食事摂取状況の検討
- 血液および各種体液に含まれる糖尿病バイオマーカーの相関研究
- 糖尿病患者における食事・栄養要因と血糖・脂質コントロールの関連
- 高齢糖尿病患者における食事・栄養要因とサルコペニア・フレイルの関連
- 入院糖尿病患者における食事摂取状況と食生活背景との関連
- 摂食障害患者の食事摂取状況と身体的特徴の検討
部長
