認知症センター
わが国は超高齢社会に突入しており、認知症患者数は,2012年には462万人でありましたが、今後もさらに増加し2025年には730万人に達すると予測されています。認知症は介護の負担も大きく、医療経済上も重大な問題となっています。
そのような中、院内外の認知症診療やケア、研究の連携を促進することを目的として2022年4月認知症センターが設立されました。
ご受診ご希望の方は、 認知症センター外来 をご覧ください。
お知らせ
当院におけるレカネマブ治療について
こちらをご覧ください※令和6年6月現在、MRIやアミロイドPETなどの検査は1~2か月内に実施できますが、レカネマブの投薬は半年以上お待ちいただく可能性があります。
レカネマブの詳細は「とうきょう認知症ナビ」をご参照ください。
とうきょう認知症ナビ(認知症抗体医薬「レカネマブ」投与可能都内医療機関について)
概要
診療体制
- 脳神経内科
戸田達史(センター長)、佐竹渉、新美芳樹(早期・探索開発推進室)、角元利行、佐藤謙一郎、北村明日香 - 老年病科
小川純人、小島太郎、亀山祐美(副センター長)、東浩太郎、木棚究、矢可部満隆、七尾道子、松本昇也 - 精神神経科
- 脳神経外科
- 看護部
認知症認定看護師 森浩美、浅野朱里
治療方針
問診、診察、神経心理検査、血液検査、画像検査、必要時髄液検査(入院)を行い、認知症の鑑別診断を行い、治療をご提案します。
先進・特殊医療
遺伝性の認知症が疑われる場合、脳神経内科で遺伝子検査など詳しい検査を行うことも可能です。
治験も行っています。
対象疾患
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭葉変性症
正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫
軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)
若年性認知症
うつによる仮性認知症、薬剤による認知機能低下
そのほか、認知機能が低下する疾患
主な検査と説明
- 神経心理検査
複数の認知機能検査を行います。1時間程度かかります。 - 頭部CT・MRI
脳の形の評価をします。脳梗塞、脳出血、水頭症、血腫、腫瘍などの鑑別ができます。 - 脳血流SPECT・心筋交感神経シンチ、ドーパミンSPECT
核医学を用いた検査で、機能を評価します。 - 脳波
てんかんによる物忘れの鑑別を行います。 - 髄液検査
認知症のマーカーを測定したり、感染や細胞診などでスクリーニングを行います。また、水頭症の診断目的でタップテスト(30cc髄液を抜去)を行います。 - 併存疾患・治療薬の検討
認知症の危険因子である生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)、動脈硬化の検査をします。
センター長
戸田 達史(とだ たつし)
認知症センター外来
認知症センター外来の初診予約は予約センターにお問い合わせください。
(予約センター 電話:03-5800-8630 受付時間:平日10時~17時)
ご入院中の方へ
当院にご入院された患者さんで、認知症で入院中お困りの患者さんは、高齢者ケアサポートチーム(医師・認知症認定看護師)がご相談に乗っています。