精神神経科
精神神経科は脳を原因として生じる精神疾患や、ストレスなどの心理的原因によって生じる不調を対象としています。代表的な精神神経科の疾患は、統合失調症などの精神病性障害、双極性障害・うつ病などの気分障害、不安症・パニック症などの神経症性障害、認知症などの老年期精神障害/器質性精神障害、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症などの神経発達症、てんかん、などです。
的確な診断と合理的な薬物療法に、精神療法、リハビリテーション(作業療法・デイケア、ショートケア)、ソーシャルワーク(生活上の困難に関する相談や地域資源との連携)を組み合わせて、人がより良く生きることを支援します。
お知らせ
◆ 患者さんへ ◆
【外来診療】
ご協力のお願い
- <電話予約>
初診の際には、必ず電話予約が必要になります。現在おかかりの主治医の先生とよくご相談の上、精神科外来にお電話ください。初診時には紹介状が必要になります。
※初診予約窓口: 03-5800-8630(予約センター)から、番号「5」(精神神経科の予約、確認、変更、取消)を選択してください。
(こころの発達診療部に関しては、こころの発達診療部予約専用ダイヤル03-5800-9650 までご連絡ください) - <病診連携のご協力>
当院は地域の医療機関との病診連携をしています。当院の診療機能は、病気の診断を確定して治療方針を立てることです。よって、治療方針が立ち、継続的な通院治療を要する場合は、地域の医療機関をご紹介させていただきます。また、初診の結果によって、地域の医療機関・より専門的な医療機関をご紹介させていただくこともありますので、ご了承ください。地域の医療機関におかかりになり、再度、検査・入院などが必要な場合には、速やかに対応させていただきます。 - <教育へのご協力>
当院は教育機関でもあるため、予診や医学生の見学などのご協力をお願いします。 - <その他>
身体障害者手帳や厚生年金の診断書などの書類記入のみを目的とした受診を受け付けておりません。
【入院診療】
入院治療は、保護室を含む閉鎖病棟と開放病棟の合計48床で行っております。
現在おかかりの主治医とご相談のうえ、まずは当科に初診でおかかりください。
※初診予約窓口: 03-5800-8630(予約センター)から、番号「5」(精神神経科の予約、確認、変更、取消)を選択してください。
お急ぎの場合は、かかりつけの医療機関(もしくは保健所や精神保健福祉センター等の公的機関)から03-3815-5411(代表番号)の「精神科ソーシャルワーカー」宛にお電話ください。
◆ 医療機関の先生方へ ◆
入院が必要な患者さんのご紹介の場合、外来予約の前に精神科ソーシャルワーカー宛にお電話ください。
※ 代表電話 03-3815-5411 にて「精神科ソーシャルワーカー」で繋がります。
※ 詳細は「入院病棟概要」をご覧ください。
概要
診療体制
主な初診医とその専門領域は以下の通りです。(2021年4月22日現在)
その他、非常勤講師の医師に、主として学生実習(ポリクリ)のための初診をお願いしております。
教授
笠井清登 専門:臨床精神医学(統合失調症など)
准教授
金生由紀子(こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
神出誠一郎 専門:臨床精神医学全般
安藤俊太郎 専門:臨床精神医学全般
講師
近藤伸介 専門:臨床精神医学全般
榊原英輔 専門:臨床精神医学全般
特任講師
市橋香代 専門:臨床精神医学全般
助教
藤川慎也 専門:臨床精神医学全般
藤岡真生 専門:臨床精神医学全般・てんかん
熊倉陽介 専門:臨床精神医学全般
池亀天平 専門:臨床精神医学全般
越山太輔 専門:臨床精神医学全般
川上慎太郎 専門:臨床精神医学全般
森田進 専門:臨床精神医学全般
森田健太郎(リハビリテーション部) 専門:臨床精神医学全般
特任臨床医等
里村嘉弘 (医学のダイバーシティ教育研究センター准教授) 専門:臨床精神医学全般
多田真理子(相談支援研究開発センター講師) 専門:臨床精神医学全般
木下慶一朗 専門:臨床精神医学全般
佐藤駿一 専門:臨床精神医学全般
南拓人 専門:臨床精神医学全般
柳下祥 専門:臨床精神医学全般
西村亮一 専門:臨床精神医学全般・てんかん
高嶋裕美子(こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
小谷暁子 (こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
杉本徳子 (こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
蟹江絢子 (こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
濱本優 (こころの発達診療部) 専門:児童精神医学全般
治療方針
当科では、ICD-10(国際診断基準)に基づいた診断を使用し、POS(problem oriented system)に基づく治療が推奨されています。治療方針は担当医師の判断に任されていますが、薬物治療、精神療法、無けいれんECTに加え、作業療法、デイケア(デイホスピタル)、ショートケア(リカバリーセンター)の導入や、ソーシャルワークを行っています。
対象疾患
- 統合失調症などの精神病性障害
- 双極性障害・うつ病などの気分障害
- 不安症・パニック症などの神経症性障害
- 認知症などの老年期精神障害/器質性精神障害
- 神経発達症(発達障害)
- てんかん
先進・特殊医療
精神科作業療法
入院患者及び外来患者に行っており、さまざまなプログラムがあります。
小児発達療育相談
自閉症の患者さんに対する療育相談・心理テストを行っています。
無けいれん電気けいれん療法
難治性のうつ病や統合失調症などに対して行っています。
光トポグラフィー(近赤外線スペクトロスコピー:NIRS)検査
光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」として精神医療分野で初めての先進医療に承認されています。
当院では「こころの検査プログラム」で行っています。
EMU (Epilepsy Monitoring Unit) 検査入院
長時間ビデオ脳波検査、画像検査、神経心理検査などを施行して、患者さんの発作症状および合併する様々な問題を評価します。
統合失調症AYA世代センター
10代~20代(広く30代までを含むこともあります)にあたるAYA(Adolescent and Young Adult: AYA)世代の統合失調症をもつ患者さんの治療に特化したセンターです。
主な検査と説明
- 必要に応じて心理検査(WAIS-R、ロールシャッハテストなど)を行っています。
- 脳画像診断のためにCT、MRI、脳血流シンチグラフィー(SPECT)、脳波検査、光トポグラフィー(近赤外線スペクトロスコピー)などを行うことがあります。
科長
