泌尿器科・男性科
泌尿器科とは副腎、尿路臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)、男性性器(前立腺、陰茎、精巣)などの疾患を診断、治療する科です。
概要
診療体制
外来患者数は、年間約27,000人です(2019年)。外来は月曜日から金曜日に行っています。担当医別または専門別となっています。多数の専門外来を備えており、セカンドオピニオン外来、腎腫瘍外来、前立腺癌外来、膀胱癌外来、前立腺癌予防外来、腎不全・腎移植外来、内視鏡外科・骨盤臓器脱外来、二分脊椎外来、結石外来、ロボット手術外来、前立腺ロボット手術外来、間質性膀胱炎外来、男性不妊・性機能外来などがあります。入院ベッドは約44床を有し、入院治療が必要な場合は対応します。入院は年間約1,100件、手術件数は約1,600件です(2019年)。
治療方針
初診外来で診療を行った後は専門外来もしくは再診外来へ振り分けられます。血液検査、超音波検査、膀胱内視鏡検査、X線検査、排尿機能検査、CTやMRIなどの画像検査を施行し、泌尿器科疾患の診断・治療を行います。
得意分野
ロボット支援手術(前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌)、尿路・男性性器のがん(腎、膀胱、前立腺、精巣など)、前立腺肥大症、間質性膀胱炎、排尿障害、性器脱、腹腔鏡手術(副腎、腎、前立腺)、結石内視鏡手術、腎不全外科(シャント、腹膜透析、腎移植)など
その他
- 泌尿器のがん全般、排尿障害、間質性膀胱炎、尿失禁、副腎腫瘍、尿路結石などに対する専門的な治療を日常的に手がけています。
- 前立線生検は麻酔をかけて痛みの無い検査を行っています。
- 腹腔鏡手術や腹腔鏡下小切開手術、ロボット支援手術などの低侵襲治療に積極的に取り組んでいます。
- 腎臓内科、血液浄化療法部と協力して腎移植を行っています。
- 最新の知見と技術に基づく最良の医療を提供すべく、日夜努力しています。
対象疾患
腎がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん、副腎腫瘍、腎結石、尿管結石、前立腺肥大症、過活動膀胱、間質性膀胱炎、尿失禁、骨盤臓器脱、腎不全(腎移植、シャント、腹膜透析)、尿路感染症など
主な検査
外来
膀胱鏡検査(主に軟性膀胱鏡)、尿路超音波検査、尿流量測定検査、尿流動態検査、尿失禁テスト、経静脈性腎盂造影検査、逆行性腎盂尿管造影検査
入院
前立腺生検
先進・特殊医療
ロボット支援手術
ダヴィンチというロボット手術用機器を操作して、前立腺がんに対する前立腺全摘出術や腎がんに対する腎部分切除術、膀胱全摘術を行います。
腹腔鏡手術、腹腔鏡下小切開手術
副腎、腎、尿管、前立腺に対する良性・悪性腫瘍などに対して内視鏡下あるいは内視鏡の補助下に小切開創で手術を行います。
膀胱水圧拡張術
間質性膀胱炎に対して行います。
腎移植
透析が必要な慢性腎不全に対して、腎移植を行っています。
骨盤臓器脱修復術
骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤など)にメッシュを用いた手術を行います。
人工括約筋埋め込み術
男性の重度尿失禁(前立腺術後など)に対して行います。
腎尿管結石衝撃波砕石術
衝撃波砕石装置で腎臓結石や尿管結石を破砕します。
内視鏡下腎尿管結石砕石術
腎盂尿管鏡とレーザーを用いて尿路結石を破砕し、摘出します。