光学医療診療部

光学医療診療部は、内視鏡による検査と治療を行う中央検査部門です。上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、超音波内視鏡検査、カプセル内視鏡検査、気管支鏡検査、耳鼻咽喉科検査、婦人科検査や、それぞれの臓器における内視鏡治療など、多数の検査・治療が毎日行われています。また、他部門で使用された内視鏡の洗浄も引き受けています。

組織紹介

部長: 中井 陽介
助教: 吉田 俊太郎
特任臨床医: 成田 明子、中田 史子、大木 大輔

概要

東京大学医学部附属病院の内視鏡検査の歴史は古く、昭和30年代はじめから行われています。かつては、各診療科独自の検査室で内視鏡検査・治療が行われていましたが、平成8年4月、院内措置として内視鏡診療部が設置され、すべての内視鏡検査・治療が中央化しました。翌平成9年4月、光学医療診療部が正式に独立した検査部門となりました。平成18年10月に現在の新しい中央診療棟2の1階に移転しました。

検査・治療

月曜から金曜まで毎日、上部内視鏡検査、下部内視鏡検査をはじめ、多数の検査が行われています。近年は検査のみならず、内視鏡治療を積極的に行っており、食道、胃、大腸の腫瘍切除術(ポリペクトミー、EMR、ESD、等)、消化管出血に対する内視鏡的止血術、胃ろう造設術などの治療内視鏡の割合が急速に増加しています。なお、胆膵の内視鏡検査・治療、シングルバルーン、ダブルバルーン内視鏡検査・治療、イレウス管挿入術など、気管支鏡検査以外のX線撮影が必要な検査・治療は放射線部で主に行われています。

内視鏡検査を受けるには

内視鏡は、総合的な診療もしくは検診の中の一つの検査です。検査の必要性は各診療科の担当医師が判断しております。特定の診療科への照会がない場合は消化器内科を受診して担当医師とご相談ください。光学医療診療部の医師も消化器内科外来を担当しております。(患者さんから直接光学医療診療部への検査申し込みはお受けしておりません。)

臨床研究

光学医療診療部の外来検査あるいは入院検査治療を受けられた患者さんへ
「光学医療診療部診療記録を利用したデータベースの包括的後ろ向き解析」研究への協力のお願い

 光学医療診療部では、内視鏡を用いて様々な疾患の診断と治療を行っております。内視鏡検査・治療に関わる疾患は、消化器疾患をはじめ、呼吸器疾患、耳鼻咽喉科疾患、婦人科疾患など多岐にわたっております。内視鏡分野の進歩は目覚ましく、世界的に標準化された診断基準が存在している疾患もありますが、診断基準が不明確な疾患も依然として存在しており、それらの疾患に対する治療方針、予後予測は未だに不十分です。光学医療診療部が扱っている疾患の内視鏡診断や併存疾患との関連、リスク因子の同定・評価、あるいは内視鏡治療の安全性や有効性、短期・長期予後などを評価し、学術的構築を行うことを目的としています。

このような問題を解決するためには、前向き研究(研究目的を決定した後、患者さんをいくつかの群に振り分けさせていただき、その経過を追わせていただく研究)が重要ですが、その基盤として後ろ向き研究(今までの臨床データを解析して、治療成績や患者さんの自然経過を見させていただく研究)が非常に重要です。

それゆえ、当部では、東大病院光学医療診療部にて内視鏡検査・治療を受けられた患者さんの以前のデータを解析いたします。対象となるデータは、診療録(問診や診察所見など)、投薬内容、疾患名、内視鏡所見、病理所見、検査結果(血液検査、尿検査、便検査など)、生理検査(心電図、呼吸機能検査など)、放射線検査(一般X線検査やCT検査、MRI検査、核医学検査など)、各種臨床評価指標、など、日常診療において行われているデータです。

この研究は、過去の診療記録を用いて行われますので、該当する方の現在・未来の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。解析にあたっては、個人情報は匿名化させていただき、その保護には十分配慮いたします。当然ながら、学会や論文などによる結果発表に際しては、個人の特定が可能な情報はすべて削除されます。

なお、本研究は、当院の倫理委員会の承認を得ております。この研究にご協力いただくかどうかは、研究参加者の皆様の自由意思に委ねられています。この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、以下の問い合わせ先にご連絡ください。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたって当科における診療・治療において不利益をこうむることはありませんので、ご安心ください。ご本人(未成年者などの場合はご家族)の申し出があれば、可能な限り採取した試料や情報・データなど及び調べた結果を廃棄します。ただし、同意を撤回されたとき、すでに研究結果が論文などに公表されていた場合などは、廃棄することができませんのでご了承ください。

2019年7月
連絡先:東京大学医学部附属病院光学医療診療部
中井 陽介、大木 大輔
住所:〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-3815-5411(内線:34140)
FAX:03-5800-9015

調査する診療記録・検査記録の一覧

カルテに記載された内容(既往歴、家族歴、現病歴、生活歴、身体所見、症状),内服薬剤,栄養指導記録,一般的な予後・転帰・偶発症,血液検査(血算、生化学、血糖関連、凝固、内分泌学的検査),尿検査,便検査,12誘導心電図検査,X線検査,CT検査,MRI検査,核医学検査,内視鏡検査,病理所見

対象疾患名 一覧

消化器疾患、呼吸器疾患、耳鼻咽喉科疾患、婦人科疾患

上記に加え、倫理委員会もしくは治験審査委員会で承認された内容について、現在、光学医療診療部の医師が治験責任医師として行っている臨床研究は以下の通りです。 問合せ先:光学医療診療部受付

受付番号:3661-(5)
「光学医療診療部診療記録を利用したデータベースの包括的後ろ向き解析」

受付番号:3846-(2)
「大腸ステント多施設共同前向き安全性観察研究」

受付番号:10270-(1)
「Niti-S 大腸用ステント多施設共同前向き安全性観察研究」

受付番号:10683-(5)
「消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築(多施設共同 前向き 観察研究)」

受付番号:10832-(2)
「腸内細菌叢代謝産物から腸管幹細胞増殖刺激因子固定を目指す探索研究」

受付番号:P2015016-11X-(1)
「RAS遺伝子(KRAS/NRAS遺伝子)野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌に対するmFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法とmFOLFOX6+パニツムマブ併用療法の有効性及び安全性を比較する第Ⅲ相無作為化比較試験」

受付番号:11557
「悪性消化管狭窄に対する金属ステント留置に伴う血中循環腫瘍細胞(circulating tumor cell: CTC)および腫瘍由来の血中循環核酸(cell free DNAあるいはRNA)の量的j変化の検討」

受付番号:2018007P
「StageⅡ/ⅢおよびCROSS1/2 の閉塞性大腸癌に対するBridge to Surgery(BTS)大腸ステントの長期予後に関する多施設共同研究無作為化臨床試験」

受付番号:20180605SPe
「RAS遺伝子(KRAS/NRAS遺伝子)野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌に対するmFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法の有効性及び安全性を比較する第Ⅲ相無作為化比較試験(P201516)」

部長

中井 陽介(なかい ようすけ)

中井 陽介(なかい ようすけ)

プロフィール

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630