糖尿病・代謝内科

ライフスタイルの欧米化が進行し、高脂肪食・運動不足などの生活習慣により、糖尿病・脂質異常症・肥満症・メタボリックシンドロームなどのいわゆる「生活習慣病」が急増しています。当科では、これらの疾患の予防・治療を外来、及び病棟で行っています。2型糖尿病のきめ細かい生活指導、1型糖尿病の血糖管理、メタボリックシンドロームの診断・治療を得意分野としています。 その他の遺伝子異常による糖尿病・脂質異常症・肥満症が疑われる場合の遺伝子検索もいたします。
2006年4月に、肥満症外来を新たに設けました。肥満症でお悩みの患者さんがいらっしゃいましたら、是非一度御相談ください。

【 当科は、日本糖尿病学会 認定教育施設 および 日本肥満学会 認定肥満症専門病院 に認定されています。 】

お知らせ

  • 糖尿病・脂質異常症・肥満症はあらゆる科の疾患に合併します。しかも、原疾患の予後を著しく複雑にします。患者さんが症状を訴えない場合もあるので、見過ごされがちですが、一度はコンサルトをお願いいたします。
  • 糖尿病の専門外来受診を希望されている患者さん、経口剤で治療しているがコントロールが思わしくない患者さん、妊娠糖尿病または糖尿病合併妊娠の患者さん等はご紹介ください。
  • また、初めて糖尿病と診断された患者さんについては、初期教育がその後の血糖コントロールを左右します。
  • 低血糖・高血糖・乳酸アシドーシスによる昏睡等の救急処置を必要とする患者さんは電話にてご連絡ください。

  • 当科で診療を受けられた患者さんへ(1)
  • 当院にて糖尿病で加療中または加療を受けたことのある方、並びにそのご家族へ
  • 2004年1月1日以降に当科の外来に初診で来院し、初診日から1年以内に糖尿病と診断された患者さんへ
  • 当院にて糖尿病透析予防外来に通院された方へ
  • 当科で診療を受けられた患者さんへ(2)
  • 当院に家族性高コレステロール血症・家族性III型高脂血症・高カイロミクロン血症 で受診中の患者さんへ
  • 東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 で診療を受けられる皆様へ
  • 糖尿病舞踏病と診断された患者さんへ
  • インスリン受容体異常症B 型でご加療中の方、過去に本疾患に罹られた方、及びそのご家族や代理の方へ
  • 当科にA3243Gミトコンドリア糖尿病で通院されたことがある患者さんへ

概要

診療体制

糖尿病・脂質異常症・肥満症・メタボリックシンドロームなどの疾患を対象に、全人的診療と当科独自の「糖尿病診療マニュアル」に基づいた科学的根拠による最適な治療の実践に努めつつ、糖尿病専門医と糖尿病療養指導士(CDEJ)が連携をとり、きめ細かな診療を行っています。

  • 【病棟】
    主に入院棟A12階北および入院棟B4階に入院病床を有し、1年間の入院患者数は600人を超えます。当科の助教が主治医となり、シニアレジデント・研修医とともに診療にあたっております。各患者さんに最適の食事療法・運動療法の実践、合併症の精査に加え、自己血糖測定・体重4回測定など、自宅に帰っても適切な生活習慣が長続きするような「セルフケア」の援助に特色があります。

    毎週月曜日の午後1時より、入院棟A12階のカンファレンスルームにて糖尿病カンファランスを開き、各患者さんの診療方針について検討しています。その後、科長が中心となり全患者さんの回診が行われます。
  • 【外来】
    専門外来では1日平均180人の患者さんを診療しております。「糖尿病及び脂質異常症」初診は月~金曜日午前(原則として午前9時から11時)、「肥満症」初診は木曜日午前と金曜日午後、糖尿病性足病変を有する患者さんの初期のケアをする「足外来」は木曜日午前・午後に受け付けています。尚、緊急症例には随時対応しております。

※ 糖尿病教室
外来教室は週に一回、入院棟A1階レセプションルームで、病棟教室は毎日、入院棟A12階北病棟にて開催しています。医師およびCDEJ、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師が各専門分野を講義します。

※ ベストウェイト教室
毎週木曜日または金曜日に入院棟A1階レセプションルームで開催。肥満や肥満症に関連した合併症と治療法や食事療法について、分かりやすく解説いたします。

治療方針

初診の段階で病歴聴取・全身診察のあと、各種血液検査を行い、生活習慣病に関するインタビュー、栄養指導を行います。また細小血管合併症や、虚血性心疾患などの動脈硬化症の精査を行い、早期発見と治療に努めています。

得意分野

2型糖尿病の生活指導と薬物治療、1型糖尿病患者さんの血糖コントロールや生活指導、肥満症・メタボリックシンドロームの生活指導、家族性高コレステロール血症の治療、特殊な脂質代謝異常症の精査・治療が得意分野です。ミトコンドリアDNA異常やMODY1~6、インスリン受容体異常症などを始め、その他の遺伝子異常による糖尿病あるいは代謝疾患が疑われる症例で、適切なカウンセリングを行い同意が得られた場合に遺伝子診断を行い、それに基づいて治療を行います。

その他

手術前の血糖コントロール管理も行っております。

対象疾患

糖尿病性ケトアシドーシス・清涼飲料水ケトーシスや高血糖による昏睡を含むすべての糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病、ステロイドによる糖尿病、遺伝子異常による糖尿病疑い、妊娠糖尿病、染色体異常に併発する糖尿病、その他糖尿病一般)。
高コレステロール血症、高トリグリセライド血症などを含む脂質代謝異常症一般。
肥満症、メタボリックシンドローム、痛風、高尿酸血症、その他代謝性疾患全般。

主な検査と説明

  • ヘモグロビンA1c
    1回の採血で過去1、2ヵ月間の血糖コントロール状態を知る検査です。
  • グリコアルブミン
    過去約2週間の血糖コントロール状態を知る検査です。
  • 経口ブドウ糖負荷検査
    75グラムのブドウ糖入り炭酸水を飲み、その前後で血糖値・インスリン値を調べます。判定結果は糖尿病の診断やインスリン抵抗性・インスリン初期分泌能を調べるために用いられます。
  • グルカゴン負荷検査
    グルカゴンを注射し、反応性に上昇する内因性のインスリン分泌を測定することにより、インスリン分泌能を推定します。
  • 食事負荷試験
    入院中の患者さんで、主治医から指示されたカロリーの朝食前と朝食120分後で血糖値・血中インスリン濃度・血中Cペプチドを測定し、インスリン分泌の予備能やインスリン抵抗性を推定します。治療方法を判断する上で役立つ検査です。
  • グルコース・クランプ試験
    人工膵臓を使い、インスリン抵抗性を精密に評価します。血糖値をモニターしながら、インスリンとブドウ糖を点滴して行う検査です。
  • 連続的血糖モニタリング
    皮下に留置したセンサーで組織間質液中のグルコース濃度を数日間連続測定し、5分毎に記録します。一日の中での血糖の動きが分かり、気付かれにくい夜間や早朝の低血糖が見つかるなど、詳細な情報を元にした治療の最適化に役立つ検査です。

科長

山内 敏正(やまうち としまさ)

山内 敏正(やまうち としまさ)

プロフィール

リンク

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630