精神神経科AYA世代センター
精神神経科 AYA世代センターは、2018年4月より新設された10代~20代(広く30代までを含むこともあります)にあたるAYA(Adolescent and Young Adult: AYA)世代の患者さんの治療に特化したセンターです。
概要
診療体制
1. 東大病院内のメンタルヘルス関連の部署・専門職の連携体制です
AYA世代センターは、東大病院内のメンタルヘルス関連の部署・専門職の連携体制です。様々な役割の専門スタッフがサポートして、ご本人の希望に基づいた生活を送れるようにお手伝いします。この支援体制のことを、「AYA世代センター」と呼んでいます。
2. 主に10代、20代の幅広いこころの不調に集中的に対応します
10代から20代(広く30代まで)は、子どもから大人になる大切な時期です。この時期の、こころの不調は、めずらしいことではありません。AYA世代センターでは、この時期のこころの不調に集中的に対応します。例えば、「いつもの自分と違う感じ」や、「学校や家での困りごと」など、こころの不調やそれに伴うお困りごとに対応しています。
3.多職種による支援を提供します
AYA世代センターでは、必要に応じて、多職種による支援を提供します。例えば、以下のような様々なスタッフが支援を行います。
医師・公認心理師・臨床心理士・看護師・精神保健福祉士・作業療法士・ピアサポートワーカー
4. 外来診療や、必要に応じて短期間の入院診療も行います
AYA世代センターの支援では、必要に応じて心理職や福祉職などが、個別相談を受けます。学校のこと、生活のことなど、患者さんがお話したいことを話していただきます。必要に応じて、自分のことを知る心理検査や考え方の広がりの練習・コミュニケーションの練習などを行います。そのほかに、ご本人と相談しながら、AYA世代向けの心理プログラムや作業療法を行ったり、必要に応じて、デイホスピタル(デイケア)・リカバリーセンター(ショートケア)の見学・本格導入をしたりします。こころの発達診療部と連携して、様々な相談に対応しています。
状態を短期間でより詳しく知る必要がある場合、2週間から4週間ほどの入院を提案することがあります。入院では、短い期間で様々な検査(血液検査や脳の画像検査、心理検査)ができて、入院期間中に、その結果やアドバイスをお伝えすることができます。入院では、作業療法や日常生活を通して、生活をおくる上での必要な力(作業遂行能力・生活スキル)も見ることができます。学校の先生との話し合いなど、外来通院では時間がかかることも、入院中に進めることができます。
詳細はこちら受診方法
(1)東大病院予約センター(電話番号:03-5800-8630)から音声ガイダンスに従って「5」を押して下さい。
(2)精神神経科外来につながりますので、「AYA世代センターの予約をしたいです。」とお伝えください。
(3)予約日当日は、他の医療機関からの紹介状をお持ちください。
※紹介状をお持ちでない場合、初診料以外に、別途選定療養費13,200円がかかります。