大腿骨骨折ボード

転倒等によりhip fracture(大腿骨近位部骨折)をきたした高齢患者に対し、整形外科のみならず複数診療部・科が協働して入院診療することを推進するボードとして、2018年に設立されました。

診療体制・治療方針

骨粗鬆症や転倒の増加に伴い、hip fracture(大腿骨近位部骨折)は高齢者で大変頻度が高いものですが、骨折後の手術にも関わらず、廃用により歩行できなくなったり、併存する内科疾患が増悪したり、うつや認知症が増悪したりすることで、生命予後に大きく影響します。そのためhip fracture患者に対し迅速な手術と適正な疾患管理およびリハビリテーションの早期導入はhip fracture患者において大きなカギです。2018年に設立された当院の大腿骨骨折ボードでは、このような患者の診療を円滑にすべく、救急・集中治療科や老年病科、麻酔科、整形外科、リハビリテーション科、精神神経科、看護部、地域医療連携センターが協働して患者の診療を行うこととしています。まだまだわが国では骨折患者に対しorthogeriatrician(整形老年病科医)を中心としたチームでの診療は十分に発展しませんが、術前評価や手術、リハビリ、内科疾患治療、せん妄予防、転院調整、などを入院日より一貫した方針で行うことを目的としています。また、当院の骨粗鬆症センターと連携して再骨折予防のための適切な骨粗鬆症治療を提供します。回復期リハビリテーション病床とも連携を強め、さらには患者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう支援をしていきます。

診療実績

2019年度 60名 (平均年齢78.8±11.6歳、女性73.3%)
2020年度 41名 (平均年齢81.3±8.3歳、女性78.0%)
2021年度 47名 (平均年齢78.7±12.7歳、女性76.6%)
2022年度 27名 (平均年齢77.0±10.3歳、女性81.5%)

室長

小島 太郎(こじま たろう)

小島 太郎(こじま たろう)

プロフィール

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