子ども・AYA世代と家族こころのケアセンター

患者・家族に対するこころのケアや地域社会との連携などの心理社会的支援の必要性が高まっています。

特に、患者が子ども・AYA世代(思春期・若年成人)である場合に加えて、患者の家族に子ども・AYA世代が含まれる場合にも、ヤングケアラーの問題など、家族全体を考慮した心理社会的支援が必要となることがあります。

当院における子ども・AYA世代を含む家族に対する包括的な心理社会的支援を実施するために、こころの発達診療部、精神神経科、小児科、NICU、小児外科、リハビリテーション部、ゲノム診療部、産科・女性診療科という関係診療科の多職種が連携する院内横断的な組織として、当センターは2022年1月に発足いたしました。

お知らせ

当面は、相談対象となる患者・家族に関わる各診療科の医療スタッフからこころの発達診療部内のセンター相談窓口(内線36998)に連絡をもらって、スタッフ間での相談を開始します。必要に応じてセンターの担当者が各診療科のインフォームド・コンセントに参加して患者・家族のニーズなどを把握してセンターでの診療につなげたりコンサルテーションの参考にしたりします。

対応としては、相談対象への診察やカウンセリングを行うこともあれば、スタッフ間のコンサルテーションのみの場合もあります。

臨床活動に加えて、患者・家族に対する包括的な心理社会的支援の理解を進めるようにケースカンファレンスを含めた教育・研修なども行います。

概要

診療体制

こころの発達診療部の医師、心理士、ソーシャルワーカーが中心となり、センターを構成する各診療科の医師や看護師をはじめとする多職種の医療スタッフと連携して活動します。

治療方針

相談対象の気持ちを受け止めて安心を図りつつ一緒に問題を整理していきます。枠組みを明確にして継続的に相談する必要がある場合には、「子ども・AYA世代と家族こころのケア専門外来」として、心理士によるカウンセリングを行います。必要に応じて院内外の関係各部署との連携も図ります。いずれにしても、患者・家族に関わる各診療科との双方向のやり取りによってケアがより充実するように心がけます。

対象疾患

当院の患者またはその家族で心理的社会的支援のニーズがあるもののこれまで十分に対応されてこなかったと思われる中で、子ども・AYA世代またはその家族が対象となります。当院の患者が子どもの立場の場合も、親の立場の場合もありますし、さらには、患者の同胞などそれ以外の家族が相談対象となる場合もあり得ます。患者の疾患名は限定しません。

センター長

金生 由紀子(かのう ゆきこ)

金生 由紀子(かのう ゆきこ)

プロフィール

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630