SLEセンター

当院のSLEセンターでは、全身性自己免疫疾患である膠原病の中でも全身性エリテマトーデス(SLE)に特化した診療を行っています。SLEは免疫がいくつもの異常な反応を示すとても複雑な疾患です。長年の診療と研究によりそれぞれの免疫の異常の特徴と、それに応じて選ぶべき治療が徐々に明らかになってきました。そのような知識を元にした最適な治療により、患者さんの病状を改善して、できる限り通常の日常生活を送っていただくことがSLEセンターの目標です。

概要

診療体制

当センターではアレルギー・リウマチ内科、皮膚科、腎臓・内分泌内科、女性診療科・産科が密接に連携して、患者さんの病気の診療に加え、ライフイベントも含めたサポート体制を作っています。この4科の豊富な診療経験により、SLE患者さんの様々な症状や合併症に対して、一つの診療科の枠に留まらない最適な医療を提供することができます。
当センターへの受診を希望される患者さんは、東大病院予約センターより「SLEセンター初診枠」をご予約ください。予約枠は午前中に設定されています。初診はリウマチ専門医が診療にあたり、病状に応じてSLEセンター内の各科と連携した診療を行ってまいります。

治療方針

SLEの「寛解」をめざした診療を行っています。SLEの「寛解」とは、具体的にはSLEに関連する症状がなく、ステロイドの内服量が一定以下(プレドニゾロン換算で5mg/日以下)で維持されている状況と定義されています。「寛解」を目指すことで、長期的な障害を軽減し、よりよい予後を達成することが現在のSLE診療の目標です。当センターでは、一人一人の患者さんについて、SLEの状態に応じた免疫抑制剤、生物学的製剤を活用することにより、積極的に「寛解」を目指す治療を行っています。

対象疾患

全身性エリテマトーデス(SLE)
妊娠、出産を含めた女性SLE患者さんのライフサポートにも力を入れています。

先進・特殊医療

全身性エリテマトーデス患者さんを対象とした新薬の臨床治験・特定臨床研究を随時行っています。詳細は、担当医にご相談ください。

主な検査と説明

  • 免疫の状態を知る検査(主に採血で自己抗体、補体、免疫細胞の状態を検査します)
  • 全身の状態を知る検査(採血、採尿、髄液検査、生理学的検査、画像検査、内視鏡検査、病理検査等の検査により、SLEに関連した臓器障害を検査します)
 

上記の検査を通して、SLEの状態を的確に把握したうえで、ひとりひとりのSLEのご病状に合った治療を提案いたします。

センター長

藤尾 圭志(ふじお けいし)

藤尾 圭志(ふじお けいし)

プロフィール

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受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630