形成外科・美容外科

形成外科は、先天性後天性を問わず、主として体表の形態・機能の再建を担当する診療科で、その診療領域には全身が含まれます。顔面・頸部、手足など人目につく部位を扱うことが多いため、外観にも配慮した繊細かつ精密な手術手技で対応しています。

お知らせ

形成外科の対応する疾患は多様にわたりますが、当科では、それぞれの疾患・変形に対して、専門性をもった医師が対応しています。受診の際は、医師の専門を確認の上、該当する曜日や専門外来の初診枠で受診されるよう、お願いいたします。また、受診の際にレントゲンや初診時の写真などがあると診断の助けとなりますので紹介状とともにご持参ください。

概要

診療体制

形成外科専門医が、それぞれの専門性を生かした診療を行っております。手術法に関しては、担当医のみで決定するのではなく、診療科スタッフ全員が揃ったカンファランスで検討した後に決定しているので、安心して手術を受けることができます。また、変形・機能障害によっては、複数の診療科の専門医がチームとなって総合的に治療を行っています。

治療方針

「多くの患者さんが満足する平均点の高い治療」ではなく、患者さんとの話し合いによる「一人一人の病態と希望に添ったオーダーメイドの治療」を基本として診療を行っています。

得意分野

  1. 先天性および陳旧性顔面変形・顔面神経麻痺の再建
    腫瘍切除や外傷後に残ったもの、変性疾患によるもの、生まれつきのものなど、原因を問わず、顔面神経麻痺や顔面変形について、精度の高い形成術を行っています。顔面神経麻痺では、完全麻痺だけでなく、Bell麻痺、Hunt症候群後の後遺症など、軽微な不全麻痺や病的共同運動をもつ複雑な病態にも対応しています。また、ロンバーグ病、第1第2鰓弓症候群、先天性顔面神経麻痺(口唇下制筋単独麻痺も含む)などのAYA(Adolescent and Young Adult)世代の変形・麻痺の再建にも力を入れています。麻痺や変形を生じてから年月が経って、“もう治らない”と思っている場合もご相談ください。
  2. 患者さんが方法を選べる乳房・乳輪・乳頭再建
    乳がん切除後の乳房再建は、乳腺外科と共同で切除と同時に再建を行うことも可能です。再建方法については、患者さんの希望を聴きながら、病態とも総合しながら決定しています。乳房再建後は、患者さんの希望により乳輪・乳頭の形成術も行っています。切除術を他院で行った患者さんや腫瘍切除から年月が経ってからの再建もご相談ください。
  3. ケロイド・肥厚性瘢痕、瘢痕ヘルニア
    真正ケロイドから、手術や外傷後に残った肥厚性瘢痕、瘢痕によるひきつれ・機能障害(瘢痕拘縮)に対して、その改善を目的とした治療を行っています。腹部手術後に生じた瘢痕ヘルニアについても根治術を行っています。瘢痕やひきつれに関しては、軽い変形や違和感等もご相談ください。
  4. 血管腫・血管奇形・リンパ管奇型の治療
    血管腫・静脈奇形・動静脈奇形、リンパ管奇形およびそれらの類似疾患については、小さいものから、他院で治療が難しいと診断された大きな病変まで、積極的に治療を行い、成果を挙げています。
  5. 上肢・下肢のリンパ浮腫の軽減手術
    微小脈管吻合の技術を用いて、リンパ管静脈吻合、リンパ移行、リンパ節移植などの治療を行っています。
  6. 眼瞼下垂の形成術
    上眼瞼が下がってしまって視野が狭くなると、目の疲れや肩こりがひどくなる場合があります。眼瞼下垂の原因には様々なものがありますので、原因に応じた形成術を行っています。
  7. 手足・体幹の難治性潰瘍・褥創
    糖尿病性や膠原病が原因の足潰瘍では、可能な限り四肢切断回避し、温存を目指します。

対象疾患

顔面神経麻痺, 悪性腫瘍切除後の変形・神経機能障害(頭頸部、乳房など、切除から時間が経った陳旧性のものも含む)、頭蓋・顔面・手足の先天異常(口唇口蓋裂、頭蓋顔面骨異常、小耳症など)、各種しみ・あざ・血管腫(脈管奇型)、リンパ管奇形、指切断、リンパ浮腫、褥創・難治性潰瘍・骨 髄炎、糖尿病性足壊死・潰瘍、各種の腫瘍(耳下腺腫瘍、皮膚癌、軟部腫瘍)、顔面骨骨折、顔面変形に対する治療(変性疾患や陳旧性顔面骨骨折後等)、眼瞼下垂、睫毛内反、外鼻変形、美容治療後の合併症や変形に対する治療(削除)

先進・特殊医療

陳旧性顔面神経麻痺に対する、微小血管吻合を用いた神経・筋肉移植による「笑い」の表情の再建

当科では、筋肉を複数に分割して移植し、自然な笑いと意図的な口角の動きを、方向を変えながら一度の手術で再建するハイブリッド型再建術を行っています。

マイクロサージャリー(微小外科)を用いた各種の再建

マイクロサージャリーの技術を用いて、遊離複合組織移を使っての各種再建、リンパ管細静脈吻合術・リンパ節移植術を用いたリンパ浮腫治療、切断されてしまった指をつなぐ切断指再接着、神経縫合などを行っています。

顔面変形の再建術

生まれつきの顔面非対称や後天的な変性疾患・交通外傷・腫瘍切除によって残った顔面変形・機能障害に対して、骨切り術、骨移植術、脂肪移植術、血行をもった脂肪や筋肉移植により、再建を行います。

患者さんの希望に合わせた乳房再建

当院で行われた乳がん切除に限定せず、他院で過去に行われた乳がん手術による乳房欠損に対しても、人工乳房による再建や自己組織移植により再建を行っており、それぞれの利点、欠点をご説明しながら、希望に合わせた術式と大きさに再建します。乳輪・乳頭の再建にも対応しています。

糖尿病性足壊疽に対する、集学的救肢療法

糖尿病性足壊疽に対して、当院血管外科と共同して、血管バイパス術、血管拡張術、NPWT(陰圧閉鎖療法)、遊離皮弁移植術による再建などを行い、できるだけ足・足趾を温存すべく治療を行っています。

血管腫・脈管奇形に対する硬化・塞栓療法&広範切除と遊離皮弁移植による再建(患肢、手温存療法)

科長

岡崎 睦(おかざき むつみ)

岡崎 睦(おかざき むつみ)

プロフィール

リンク

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630