バスキュラーボード

血管疾患は、近年高齢化や生活習慣の変化により動脈硬化性病変を中心に増加の一途をたどっています。その範囲は広く、専門分化していく現代の医療では対処できないことが問題となってきました。診療科・部の枠を超えて、院内で横断的・系統的に行うために平成18年に設置された組織です。(バスキュラーボードとは東京大学における造語です。)

お知らせ

概要

診療体制

血管疾患とその評価、患者のケアにかかわる医師・看護師・技師らが参加しています。単科もしくは単一の部で対応が難しい血管疾患患者がいる場合、また検査システムの問題が起こったときなどに、本ボードで議論しスムーズな多科・多職種連携を行うことを目的としています。運営管理はバスキュラーボード委員会が行っています。

主な方針

足の虚血患者さんの約3割に心臓の冠動脈病変があり、また同時に脳梗塞などの病変を合併することも多いといわれています。動脈硬化は全身に起こっているのです。
また癌患者さんや一部の薬剤で治療をされている患者さんの血液は血栓を作りやすい傾向があり、血栓症をおこしやすいことが分かっています。また手術後の血栓症は時に致命的になる合併症です。当院のような大学附属病院では、さまざまな手術を含めた治療が行われており、上記のような複雑な身体の状態をケアしなくてはなりません。専門分化し高度な医療が劇的に進化し続けているからこそ、横断的な診療が必要です。当院におかかりになる患者さんがよりよい治療を安全に受けるために、バスキュラーボードは院内での連携をスムーズにするためのシステム作りをし、また当院の成績を適宜解析しお示しして、もし問題があれば改善策を速やかにとることを目的としています。

主な活動

  • 肺塞栓・深部静脈血栓症の院内発生に関するデータ解析と対策協議
  • 包括的高度慢性下肢虚血に対する多職種カンファレンス 【救肢フットケアチーム】
  • ハートチームの活動の報告 【ハートチーム】

バスキュラーボード メンバー

バスキュラーボードは、以下の診療科の医師のほか、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師及び臨床工学技士を含む教職員で運営されています。

  • 血管外科
  • 循環器内科
  • 消化器内科
  • 腎臓・内分泌内科
  • 糖尿病・代謝内科
  • アレルギー・リウマチ内科
  • 老年病科
  • 心臓外科
  • 脳神経外科
  • 麻酔科・痛みセンター
  • 皮膚科
  • 整形外科・脊椎外科
  • リハビリテーション科
  • 形成外科・美容外科
  • 女性診療科・産科又は女性外科
  • 精神神経科
  • 救急・集中治療科

室長

保科 克行(ほしな かつゆき)

保科 克行(ほしな かつゆき)

プロフィール

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630