消化器内科
消化器内科では食道、胃、腸、などの消化管の病気と、肝臓、胆嚢、膵臓などの実質臓器の病気を扱っています。
お知らせ
- 患者さんをご紹介頂く場合は紹介状と共に、エコー、CTなどの画像を持参して頂ければ診療がスムースになります。
- 2019年9月より予約枠を増やしました。
これまでお待たせする期間が長くご不便をお掛けしておりましたが、この増枠により比較的スムースにご予約いただけるようになりました。 - 当科独自のホームページも開設しています。
消化器内科のご紹介(動画)
当科について動画でご紹介します。(5分51秒)
概要
診療体制
約90名の医師で、食道・胃・大腸、肝臓、胆・膵の主に“がん”と難病(肝炎、膵炎、炎症性腸疾患)の治療にあたっています。
治療方針
「心のこもった技術で切らずに治す」をモットーに、最小限の侵襲で最大の効果を目標に、難治がんと難病に一丸となって取り組み、チーム医療を行っています。さらに、ステント留置術やラジオ波焼灼療法などのインターベンション治療と、抗がん化学療法を組み合わせて、進行難治がんの治療に取り組んでいます。また、発がんの高危険群を設定し、注意深く経過観察することによるがん早期発見、或いは発がん抑止対策にも取り組んでいます。
得意分野
- 肝がん・転移性肝がんラジオ波焼灼療法
- 膵、胆道がんのステントを組み合わせた抗がん化学療法
- 食道、胃、大腸がんの内視鏡的一括切除
- 小腸疾患の内視鏡的診断・治療
- 胆道結石・膵石の内視鏡的治療
- 膵石の体外衝撃波結石破砕
- B・C型肝炎、ピロリ菌の治療
- 炎症性腸疾患の治療
- 消化管癌の薬物療法
対象疾患
肝炎、肝硬変、肝がん、転移性肝がん、食道炎、食道がん、食道静脈瘤、胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、小腸疾患、胆石、胆管結石、胆のう炎、胆管炎、胆のうがん、胆管がん、自己免疫性膵炎、急性・慢性膵炎、膵石、膵がん、閉塞性黄疸
先進・特殊医療
胃・大腸・食道がん内視鏡的切除(粘膜下層剥離術: ESD)
切らずに消化管のがんを内視鏡で一括完全切除する治療法です。
胃粘膜下腫瘍の全層切除
外科の腹腔鏡手術と消化器内科の内視鏡手術が共同して胃の粘膜下腫瘍を必要最小限の切除で取り除く治療法です。
全小腸の内視鏡検査(ダブルバルーン内視鏡:DBE、カプセル内視鏡)
「暗黒大陸」とも呼ばれていた小腸全体を内視鏡で観察、必要に応じて生検や治療を行います。
胆管・膵管ステント留置と化学療法
切らずに胆・膵のがんにステント留置、さらに抗がん剤治療を組み合わせた治療を行います。
超音波内視鏡を用いたInterventional EUS
消化管の壁を通して、組織採取や胆膵管・胆嚢・腹腔内膿瘍のドレナージを行います。
バルーン内視鏡を用いたERCP
通常の内視鏡ができない胆道・膵・胃の手術後の患者さんも、小腸用のバルーン内視鏡で胆道・膵のステント留置や結石除去を行います。
腹膜播種を伴う膵がんに対するゲムシタビン/ナブパクリタキセル点滴静注+パクリタキセル腹腔内投与併用療法
腹膜播種の制御を期待して、膵がんに対する標準療法にパクリタキセル腹腔内投与(保険未承認)を併用する治療を先進医療として行います。
臨床治験
胃がん、肝がん、膵がん、胆管・胆のうがん、B・C型肝炎に対し新しい薬剤の治験を行っています。
主な検査と説明
- 上部内視鏡(胃カメラ)
食道、胃、十二指腸 - 下部内視鏡(大腸カメラ)
大腸 - ダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)、カプセル内視鏡
全小腸を内視鏡的に検査。 - 腹部超音波(エコー)
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、リンパ節。 - 造影超音波検査
造影剤を用いてその場で(Real time)で、肝がんの診断、時には治療にも用いる。 - 超音波内視鏡(EUS)
内視鏡を用い、胃、十二指腸の中から膵臓、胆のうなどを超音波にて検査。必要に応じて超音波ガイド下に針をさして組織を採取する。 - 肝腫瘍生検
肝腫瘍を超音波ガイド下に直接針で刺し、組織を採取。 - Fibro scan(超音波による肝臓の固さの測定)
従来は肝生検で肝臓の繊維化の程度を調べていたが、肝の固さを調べることにより非侵襲的に測定する。
当科を受診される患者さんへ
消化器内科では、診療を行った患者さんの早期成績(治療成績、早期偶発症)および長期予後(長期偶発症、再発、発がんなど)について、画像、血液検査などの臨床データを外来カルテおよび入院カルテから収集し解析を行い、学会、論文などで発表しております。当然、個人情報の保護には十分配慮し、個人が特定されない方法でデータの処理を行いますが、それでもデータの使用に同意されない場合は以下に連絡をいただきたいと思います。なお、本件は倫理委員会の承認を得ております(承認番号2058)。
連絡先:消化器内科医局事務
科長
