アレルギー・リウマチ内科
関節リウマチや全身性エリテマトーデスをはじめとした膠原病・リウマチ性疾患を主に診療しています。これらの疾患は免疫異常によって発症しますが、研究の進歩により病態の理解が進むとともに、分子標的療法の活用によりより多くの患者さんに対してよりよい医療を届けることが可能となりました。患者さんの病態に応じた治療法を提案し、最善かつ丁寧な診療を行うことを心がけています。
概要
診療体制
- 【外来】
平日は毎日、主に膠原病・リウマチ性疾患担当の計4~5名の医師が診療に当たっています。初診の方は随時受け付けています。また、経験のある専門医による初診外来・専門外来を行っています。 - 【病棟】
20~25名の患者さんが入院しています。3名の医師が1チームとなって各患者さんの担当医になります。毎週、全ての入院患者さんの経過をアレルギー・リウマチ内科全体の検討会にて討議し、治療方針を決定しています。
治療方針
膠原病・リウマチ性疾患は、どちらも経過の長い疾患が多いので、治療方針を決めるに当たっては、なるべく社会生活に支障を来さないように配慮しています。病気の悪化の兆候があった場合には、早期に見極めて適切な治療内容で対応するようにしています。疾患の頻度が稀であったり、患者さんにより個別の治療内容・ケアが必要となることも多く、臨床現場での情報と、今までの報告論文に基づく情報を総合的に判断して治療方針を決定します。
得意分野
関節リウマチ、乾癬性関節炎などのリウマチ性疾患、全身性エリテマトーデス、筋炎、強皮症、血管炎症候群などの膠原病を得意としています。
当科の専門外来
膠原病、リウマチ性疾患に関する専門外来のご紹介です。ご予約は予約センターからお取りすることが可能です。
- リウマチ膠原病 妊娠サポート外来
妊娠希望および妊娠中の膠原病、リウマチ性疾患の患者さんを対象とした新規外来を開始しました。妊娠サポート外来では、患者さんに必要な妊娠・出産に関する情報提供を行うとともに、妊娠計画中・妊娠中・出産後の内科的管理・治療を行います。妊娠サポートについては、産科、小児科の協力のもとに、共同で診療を進めております。 - 乾癬性関節炎 専門外来
乾癬性関節炎の患者さんを対象とした専門外来です(金曜午後)。生物学的製剤等により最小疾患活動性(minimal disease activity)を目標とした治療を行っています。皮膚科の乾癬専門外来と協力して診療を進めています。
対象疾患
- 膠原病、リウマチ性疾患
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎・多発筋炎、結節性多発動脈炎、混合性結合組織病、ANCA関連血管炎、ベーチェット病など
現在、当科ではアレルギー性疾患を対象とした診療を縮小し、初診の受け入れを休止しています。アレルギー性疾患で当科をご受診された場合でも専門医による診療ができない場合がございますので、ご不便をおかけいたしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
主な検査と説明
- 関節エコー検査
- 滑膜生検
- キャピラロスコピー検査
- 気管支鏡検査
- 腎生検
- フローサイトメトリー検査
など
科長
