当院において脳動脈瘤の血流解析の研究を行います。この研究は東京大学医学部倫理員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を得て実施するものです。
臨床応用を目的とした脳動脈瘤血流解析に対する多面的アプローチ(審査番号2020179NI)
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学医学部附属病院 脳神経外科
研究責任者 脳神経外科 助教 小泉聡
研究分担者 脳神経外科 准教授 中冨浩文
脳神経外科 助教 金太一
2020年9月16日〜2023年3月31日
2018年1月1日 〜 2022年3月31日の間に当院脳神経外科で検査を受けた未破裂脳動脈瘤の患者。
脳動脈瘤の破裂や増大には内部を流れる血流の力学的な影響が大きく関わると考えられていますが,十分な理解は得られていません。そのため当院において動脈瘤の患者さんに施行した検査画像をもとにして血流解析を行うことで、動脈瘤の破裂や増大に関わる機序を解明し,今後の臨床の場における診断方法や治療方法に役立てることを目的としております。
この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。これまでの診療でカルテに記録されている内容や画像検査を収集して行う研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。
未破裂脳動脈瘤症例について、検査画像をもとに3次元の血管壁データを作成し,脳血流のシミュレーションを行います.位相コントラストMRAという撮影を行った患者さんについて,検査から得られた画像をもとに血管内の血流を測定し,シミュレーションとの比較を行い,動脈瘤の破裂や増大などの予測しうる因子があるか解析します.
当院で収集したデータは、誰のデータかを容易には分からなく(対応表のある匿名化)した上で保管し、統計的処理を行います。この研究の全ての過程は、国が定めた倫理指針(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」)に則って、個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。収集したデータは研究終了後5年間保存いたします。
この研究へのご協力は、患者さんご自身の自由意思に基づくものです。この研究への情報提供を希望されないことをお申し出いただいた場合、その患者さんの情報を利用しないようにいたします。もし患者さんが意思表示が困難な状態である、またはお亡くなりになっている場合は、ご家族のかたからのご連絡であっても研究参加の拒否は可能です。ただし、お申し出いただいた時にすでに研究結果が論文などで公表されていた場合には、完全に廃棄できないことがあります。情報の利用を希望されない場合、あるいは不明な点やご心配なことがございましたら、ご遠慮なく担当医師にご連絡ください。この研究への情報提供を希望されない場合でも、診療上何ら支障はなく、不利益を被ることはありません。もし情報提供を希望されない場合は、下記の問い合わせ先に2021年3月31日までにご連絡ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。
また、患者さんのご希望により、この研究に参加してくださった方々の個人情報および知的財産の保護や、この研究の独創性の確保に支障がない範囲で、この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことや文書でお渡しすることができます。希望される方は以下の連絡先までお申し出ください。
・本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
東京大学医学部附属病院 脳神経外科 助教 小泉聡
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話 03-3815-5411(内線33345) FAX 03-5800-8655
e-mail: sakoizumi-tky@umin.net