東京大学医学部脳神経外科

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研究紹介

東京大学医学部附属病院脳神経外科にて
てんかんで脳波検査を受けられた方およびそのご家族の方へ

当院では人工知能を用いたてんかん診断支援システムの構築に関する多施設国際共同研究に参加しております。この研究は脳波検査で収集されたデータを用いて行われます。
この研究の対象者に該当する可能性がある方で、
〇診療情報等を研究目的に利用または提出されることを希望されない場合
〇研究への協力を希望されない場合、あるいは協力を途中でおやめになりたい場合
は脳波検査後3カ月以内を目安に末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。

【研究課題】

多施設大規模脳波データによるてんかん診断支援AIの構築(審査番号2020177NI)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】

この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関  東京大学医学部附属病院・脳神経外科
研究責任者 嶋田 勢二郎 助教
担当業務  データ収集・匿名化・データ解析

【共同研究機関】

主任研究機関 順天堂大学医学部附属順天堂医院 脳神経外科
研究責任者  鈴木 皓晴 助教
担当業務   研究統括

共同施設主要研究者一覧
田中聡久 東京農工大学 大学院工学研究院 教授               
菅野秀宣 順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経外科・非常勤講師
飯村康司 順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経外科・助教
清水昭伸 東京農工大学大学院工学研究院・教授                         
田中雄一 東京農工大学大学院工学研究院・准教授                       
柳澤琢史 大阪大学高等共創研究院・教授                        
上原邦昭 神戸大学大学院システム情報学研究科・教授                    
高橋宏和 東京大学大学院情報理工学研究科・教授                
篠崎隆志 情報通院研究機構・研究院                           
Qibin Zhao 理化学研究所テンソル研究ユニット・ユニットリーダー         
吉田登 順天堂大学医学部附属練馬病院小児科・助手              
川合謙介 自治医科大学脳神経外科・教授                        
貴島晴彦 大阪大学脳神経外科・教授                           
大坪宏 University of Toronto, department of Pediatrics・教授         
浅野英司 Wayne State University・department of Neurology・教授       
渡邊さつき 埼玉医科大学神経精神科・講師                      
Prabin Shrestha B&B Hospital/ Kathmandu Neuro and General Hospital・教授
担当業務   データ収集・匿名化・脳波判読・アプリケーション開発・データ解析

【研究期間】

  承認日 ~ 2028年3月31日【研究課題】

【対象となる方】

2006年4月から2028年3月31日までに当院脳神経外科でてんかんの検査として脳波検査を受けられた方

【研究の目的】

この研究では、てんかんセンターでてんかん診療を受けている患者さんを対象にデータの収集と解析を行い、てんかん専門医が不足していることで適切に診断がついていないてんかん患者さんの診断を人工知能(artificial intelligence (AI))によって行うことを可能にすることを目的としています。本研究で、AI診断により非てんかん専門施設での診断率を向上させ、専門施設への病診連携が進むことが期待されます。てんかん診療は新規抗てんかん薬と手術方法の開発により飛躍的に改善をしているものの、その恩恵を預かることのできない患者さんが多数いることが問題でありますが、それらの患者さんに適切な診断を行い、適切な治療により良好な発作予後が期待されます。

【研究の方法】

(1)対象となる方

東京大学医学部附属病院で、てんかんまたはてんかんに類似する病態で脳波検査を施行された0歳~80歳の患者さんを対象とします。
研究に使用するものは、以前に診断や経過観察目的で記録された脳波です。本研究のために新たに治療介入や検査を行うものではありません。

(2)この研究で行う治療方法

  なし

(3)検査および観察項目

外来または入院で施行された頭皮脳波検査および頭蓋内脳波検査を対象にします。AI構築に必要とされる項目は、年齢、性別、発作型、発症年齢、抗てんかん薬服用の有無と種類、てんかん診断になります。診療録レビューにより取得します。当院および各共同研究施設の脳波データは、匿名化された上でAmazon Web Service (AWS)上のクラウドサーバーに保存されます。

この研究は、東京大学医学部倫理委員会(および順天堂大学医学部附属順天堂医院)の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。
通常の診療でカルテに記録されている診療記録(年齢、性別、発作型、発症年齢、抗てんかん薬服用の有無と種類、てんかん診断)及び保険診療範囲内で実施される脳波データを収集して行う研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

【個人情報の保護】

 この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。

収集した資料や情報・データ等は、個人情報を取り除いた上でAWSクラウドサーバーに送られ保存されます。これらの資料や情報・データとあなたを結びつける対応表を紙媒体で厳重に保管します。対応表は、データを重複してクラウドサーバーに送ることを避ける目的で使用されます。個人の結果をあなたにお伝えすることはできません。

この研究のためにご自分(あるいはご家族)のデータを使用してほしくない場合は主治医にお伝えいただくか、下記の問い合わせ先に脳波検査後、3カ月以内を目安にご連絡ください。2023年3月時点ですでに脳波検査後3か月以上経過している場合には、2024年2月までにご連絡ください。研究に参加いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。
ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。

研究の成果は、あなたの氏名等の個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表や学術雑誌、国内及び海外のデータベース等で公表します。
収集した試料や情報・データ等は、原則としてこの研究のためにのみ使用します。研究期間終了5年後、収集した試料や情報・データ等は、AWSクラウドサーバーから削除することで廃棄します。ただし、これらの試料や情報・データ等は廃棄期限までの間に、この研究以外の研究に使用され、該当する研究に従い保管期間延長される可能性があります。その場合には改めて東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、あなたの同意を得るか、または情報公開により研究対象者となることを拒否する機会を設けます。

 本研究の結果として特許権等が生じる可能性がありますが、その権利は国、研究機関、民間企業を含む共同研究機関及び研究従事者等に属し、研究対象者はこの特許権等を持ちません。また、その特許権等に基づき経済的利益が生じる可能性がありますが、これについての権利も持ちません。

この研究に関する費用は、JST CREST(研究課題:「脳波の機械判読によるてんかん診断・治療支援AIの構築」 代表者名:田中聡久 東京農工大学 大学院工学研究院 教授)から支出されています。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
研究の開始後、研究の方法等について変更が行われ、変更の内容によってはあなたが研究への参加を取りやめるという判断をされることも考えられます。研究内容の変更に関する情報については、下記連絡先に記載の診療科HP等に情報を公開し、お知らせする場合がございます。
この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

尚、あなたへの謝金はございません。
      

この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

2023年5月

【問い合わせ先】

研究責任者:嶋田 勢二郎
連絡担当者:嶋田 勢二郎
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 脳神経外科
Tel: 03-5800-8853(内線33345)Fax: 03-5800-8655
e-mail:seshimada-tky@umin.ac.jp
URL:https://www.h.u-tokyo.ac.jp/neurosurg/

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