およびそのご家族の皆さまへ
当院において脊髄動静脈瘻の診断方法や治療法の解明のための研究を行います。この研究は都立神経病院を主任研究施設とした国内多施設共同研究であり、当院は分担研究施設として東京大学医学部附属病院倫理委員会の審議に基づき、東京大学医学部附属病院長の許可を得て実施するものです。
脊髄硬膜・硬膜外動静脈瘻の鑑別診断と治療成績の解明(2019236NI)
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学医学部附属病院 脳神経外科
研究責任者 脳神経外科 教授 齊藤 延人
研究分担者 脳神経外科 助教 小泉 聡
担当業務 データ収集・匿名化
研究機関 都立神経病院(主任研究施設)、北海道大学、東北大学、新潟大学、獨協医科大学、群馬大学、東京大学、横浜市立大学、信州大学、名古屋大学、大阪市立大学、大阪大学、岡山大学、広島大学、愛媛大学、久留米大学、鹿児島大学、成田赤十字病院、太田記念病院、済生会福岡総合病院。
担当業務 データ収集・匿名化
倫理委員会での承認日~2021年3月31日
2009年1月1日 ~ 2018年12月31日の間に当院脳神経外科で手術を行った胸椎・腰椎・仙椎レベルの脊髄硬膜動静脈瘻と脊髄硬膜外動静脈瘻の方。
脊髄動静脈瘻はかなり稀な症例であるため、その診断や治療方法が確立しておりません。そのため多施設共同研究により多くの症例について研究を行うことで、今後の臨床の場における診断方法や治療方法を解明することを目的としております。
この研究は、主任研究施設である東京都立神経病院、および東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。これまでの診療でカルテに記録されている内容や画像検査を収集して行う研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。
脊髄動静脈瘻症例について、特に、硬膜動静脈瘻と硬膜外動静脈瘻の鑑別診断に焦点を当て、臨床症状、MRI・血管造影による術前画像診断を分析比較し、鑑別診断に重要な所見を明らかにします。さらに、治療方法、治療後の閉塞率、神経症状の変化、再発率について臨床転帰を明らかにします。
当院で収集したデータは、誰のデータかを容易には分からなく(対応表のある匿名化)した上で保管し、統計的処理を行います。また、このデータはさらに、誰のデータかを完全に分からなくした上で研究事務局に送られ、全体解析に用いられます。この研究の全ての過程は、国が定めた倫理指針(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」)に則って、個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。
この研究へのご協力は、患者さんご自身の自由意思に基づくものです。この研究への情報提供を希望されないことをお申し出いただいた場合、その患者さんの情報を利用しないようにいたします。もし患者さんが意思表示が困難な状態である、またはお亡くなりになっている場合は、ご家族のかたからのご連絡であっても研究参加の拒否は可能です。ただし、お申し出いただいた時にすでに研究結果が論文などで公表されていた場合には、完全に廃棄できないことがあります。情報の利用を希望されない場合、あるいは不明な点やご心配なことがございましたら、ご遠慮なく担当医師にご連絡ください。この研究への情報提供を希望されない場合でも、診療上何ら支障はなく、不利益を被ることはありません。もし情報提供を希望されない場合は、下記の問い合わせ先に2020年3月31日までにご連絡ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。
また、患者さんのご希望により、この研究に参加してくださった方々の個人情報および知的財産の保護や、この研究の独創性の確保に支障がない範囲で、この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことや文書でお渡しすることができます。希望される方は以下の連絡先までお申し出ください。
・本研究に関する費用は、東京大学医学部脳神経外科の運営費から支出されています。
・本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
東京大学医学部附属病院 脳神経外科 助教 小泉 聡
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話 03-3815-5411(内線33345) FAX 03-5800-8655