【プレスリリース】胃癌手術前後の運動トレーニングに関する臨床試験を開始します
2017年08月07日研究
東京大学医学部附属病院22世紀医療センター 肥満メタボリックケア(社会連携講座)は、東京大学とライザップ株式会社との共同研究として、臨床試験「運動・栄養介入による胃癌周術期のサルコペニア予防効果に関するランダム化比較試験」を9月より開始する予定です。
加齢などに伴う骨格筋量の低下はサルコペニアと呼ばれ、近年注目されている社会的課題です。本研究は、胃癌手術の前後の運動・栄養療法で術後のサルコペニアが予防できるかを検証することを目的としています。東京大学医学部附属病院 胃・食道外科にて胃癌手術を受ける高齢者を対象とした、ランダム化比較試験として行われます。試験群に割り付けられた場合は、手術の前後、運動トレーニングと補助栄養食品摂取を行います。術後のサルコペニアの有無や治療経過、血液検査所見などを解析し、その妥当性を検証します。
高齢化、肥満人口の増加が大きな社会問題となっており、その対策として、運動・栄養管理は非常に重要となっています。日本人の高齢者に合わせた適切な運動・栄養療法の検討を行うことは、安全な手術やがん治療の提供につながると同時に、一般高齢者の健康維持・増進に大きく寄与するものと考えられます。
※詳細は添付ファイルをご覧下さい。
ファイルを保存される方は、マウスの右クリックから「対象をファイルに保存」、「名前をつけて保存」などを選択して保存して下さい。
<試験への参加を希望する方へ>
試験参加者の募集開始は9月1日を予定しています。運動栄養療法を実施する試験群と実施しない対照群はランダムに割り振られますので、試験に参加したからといって、必ずしも運動栄養療法を受けられるわけではありません。
試験参加は、試験の計画にて定められた基準を満たした方のみが参加できます。詳細は下記胃食道外科ホームページを参照ください。
また、東京大学医学部附属病院での手術治療を受けることが前提となります。胃癌と診断されている方は、診療情報提供書(紹介状)があれば、どなたでも当院を受診できます。受診にあたっては、下記ホームページを参照ください。
●東京大学医学部附属病院 胃食道外科、乳腺内分泌外科ホームページ
●東大病院ホームページ
【臨床試験参加に関するお問い合わせ先】
東京大学医学部附属病院 胃・食道外科
東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター 社会連携講座「肥満メタボリックケア」
特任准教授 愛甲 丞(あいこう すすむ)
電話:03-5800-9538 / FAX:03-5800-9734
E-mail:aikous-tky@umin.ac.jp