【プレスリリース】着床不全が起きる仕組みの一つをマウスを用いて解明

2024年11月25日研究


―着床過程の解明が示唆する、着床不全の新たな診断・治療戦略の可能性―

東京大学医学部附属病院の藍川志津特任研究員、平岡毅大助教(研究当時、現:大阪大学特任助教)、東京大学大学院医学系研究科の大須賀穣教授、廣田泰教授らは、着床期子宮内膜から分泌されるサイトカインであるLeukemia inhibitory factor(LIF)は子宮内膜の上皮と間質で産生され、上皮と間質のそれぞれのLIFが子宮内膜自身に作用し、上皮のLIFが胚接着しやすい環境を整え、間質のLIFがその後の胚生育に働き、着床成立に寄与していることを、マウスモデルの研究で明らかにしました。

不妊症は世界の成人人口の約6人に1人が直面する問題です。少子化が急速に進行している日本では、新生児の10人に1人が体外受精・胚移植を含む生殖補助医療で出生する時代となっています。生殖補助医療の進歩にもかかわらず、良好胚を繰り返し胚移植しても妊娠しない着床不全は不妊治療の最大の課題となっています。本研究成果は、着床不全が起こる仕組みの一つを明らかにしたもので、不妊症の新規診断・治療法の開発につながることが期待されます。

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