【記者会見】小児急性リンパ性白血病の標準治療を確立
2024年11月13日研究
―全国での多施設共同臨床試験を実施―
東京大学大学院医学系研究科小児科学の加藤元博教授と、埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科の康勝好科長らが中心となり、日本小児がん研究グループ(JCCG)により実施したALL-B12臨床試験により、これまでの国内外の治療を参考にして改良した治療骨格が、合併症リスクを抑えながら高い生存率を達成できることを示しました。小児のB前駆細胞性の急性リンパ性白血病を対象としたこの臨床試験では、これまでの国内外の臨床試験の結果を参考にして、層別化とそれぞれの治療強度を調整し、5年無イベント生存率85.2%、5年全生存率94.3%と良好な成績を達成しました。全国の1800名以上の患者さんにご協力いただいた大規模な臨床試験により、全国の多数の施設で実施可能な「標準治療」を確立できました。この標準治療を基に、さらなる改善を目指した臨床試験が継続して実施されます。本試験の成果は日本時間11月13日に米国学術雑誌「Journal of Clinical Oncology」に発表されました。
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