【プレスリリース】ゲノムの暗黒領域が膵がん悪性化に関わる機序を解明

2024年02月14日研究


―反復配列由来の二重鎖RNAが膵がん細胞の上皮間葉転換を誘導する―

東京大学医学部附属病院 消化器内科の岩田琢磨 届出研究員、岸川孝弘 助教、藤城光弘 教授らによる研究グループは、ゲノムの高度反復配列から転写されるHuman Satellite II(HSATII)と呼ばれるRNAが二重鎖を形成することによって、膵がん細胞の悪性化を促進する可能性があることを明らかにしました。ゲノムの約半分を占める反復配列領域は機能を持たないジャンク領域と考えられていましたが、本研究ではこのゲノムの暗黒大陸からの転写産物が二重鎖を作りやすいという特徴に着目し、過剰に蓄積した二重鎖HSATII RNAがその結合タンパク質であるSTRBPの機能に干渉することで、上皮間葉転換に関連する遺伝子のスプライシングパターンを変化させることを見出しました。反復配列領域の転写制御機構はゲノム解析の発展した現在においても未解明な部分が多く、難治がんに対する新しい側面からの病態解明、治療法の開拓の礎となることが期待されます。

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