【プレスリリース】東大病院、院内完結型「がんゲノムプロファイリング検査」実施体制を構築

2022年07月19日その他


これまでわが国では、保険収載されているがんゲノムプロファイリング検査は、医療機関で実施されることはなく、すべて外注検査として行われていました。そのため、エキスパートパネル(専門家会議)では検査機関の解析レポートから得られる情報にしかアクセスできず、レポート作成前のゲノム解析データを自ら確認することができませんでした。この度、東京大学医学部附属病院は、次世代シークエンサー(NGS)を用いたがんゲノムプロファイリング検査(保険収載されたもの)に関して、国内の医療機関として初めて検査室の第三者認定(ISO 15189拡大認定)を取得し、院内完結型の実施体制を構築しました。今後、院内完結型NGS検査室において、院内外の症例を受け入れ、OncoGuide™ NCCオンコパネル システムを用いた解析を行います。自ら検体の品質チェックからシークエンス解析結果まで解析の全行程を統括することで、リアルタイムにゲノム解析データを検証し、エキスパートパネルの議論を深め、患者への還元につなげます。

また当院検査室では、東京大学が独自に開発したTodai OncoPanel検査(DNAパネルのみでなくRNAパネルも搭載した多機能型のがんゲノムプロファイリング検査)も実施しており、先駆的ながんゲノム医療の提供に努めています。OJT(オンザジョブトレーニング)を通して、院内のみならず、国内のゲノム医療の診療・教育・人材育成・研究への貢献を目指します。

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