【プレスリリース】バングラデシュの内臓型リーシュマニア症研究拠点の設立を全面的に支援
2012年12月21日社会連携
―「顧みられない熱帯病」の撲滅に向けた取り組み―
内臓型リーシュマニア症は、節足動物サシチョウバエの媒介による感染症で、世界中に分布し、2 億人が感染の危険に晒されています。特にインド、ネパール、バングラデシュに跨がる地域に高度に蔓延しており、貧困で恵まれない暮らしの人々が脅かされています。この内臓型リーシュマニア症を撲滅するためには、臨床及び環境衛生面からの複数国間の同時進行的アプローチが必要です。
今回、東京大学医学部附属病院 血液浄化療法部の野入英世准教授、同大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻の松本芳嗣教授らは、同大学院医学系研究科 国際保健学専攻とともに、独立行政法人科学技術振興機構(JST)/独立行政法人国際協力機構(JICA)による地球規模課題対応国際科学技術協力事業を通じて、icddr,b、DNDiと連携し、バングラデシュ政府が12 月2 日に同国マイメンシンに内臓型リーシュマニア症研究拠点Surya Kanta Kala-azar Research Center(SKKRC)を設立するにあたり、当初より全面的に支援を行いました。この研究拠点では、内臓型リーシュマニア症が蔓延する地域における臨床・研究を充実させ、日本発の臨床診断技術や感染を媒介する昆虫の発生などをコントロールする技術等を投入します。今後も、世界保健機構が示した内臓型リーシュマニア症の撲滅ための取り組みに協力していきます。
※ 詳細は添付のリリース文書をご覧下さい。
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