【記者発表】世界初、国際標準による臨床研究データ電子化収集サービスを開始

2009年10月22日研究


~福島県立医大病院が実際の臨床研究を開始~

 東京大学医学部附属病院に設置されている大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)は、2009 年10 月19 日(月)、世界で初めて、治験データ交換の国際標準であるCDISC 標準に基づいて、インターネットを用いた電子化臨床研究データの収集サービス(サーバ側)を開始した。これに対応して、2009 年11 月9 日(月)福島県立医科大学附属病院が病院情報システムと連携したCDISC 標準対応の臨床研究データ入出力システム(クライアント側)を実装し、実際の臨床研究を開始する。CDISC 標準を利用した電子化臨床研究の実運用は、世界初である。福島県立医科大学附属病院のクライアント側システムは、病院情報システムの主ベンダーが異なっている場合にもそのまま使うことができる点に大きな特徴があり、今後の普及が期待される。
 CDISC 標準による電子化臨床研究データ収集の利点は、1)病院情報システムに既に電子化されて保存されている検査・処方データを臨床研究用に再度手入力する手間が大きく削減され、データの誤転記がなくなること、2)臨研究毎に異なっていたユーザインターフェイスが医療機関内で統一されて使いやすくなることが挙げられる。これらによって、世界に先駆けて日本における臨床研究・治験等(特に大規模なもの)のデータ収集の標準化・電子化が進み、質の高い臨床研究が安価かつ容易に実施できるようになると予想される。また今後、CDISC 標準の実装、実運用について、日本が世界をリードしていくことが見込まれる。

※詳細は添付のリリース文書をご覧ください。

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