医療従事者向け「COVID-19重症度予測サービス」の提供開始について

2021年08月24日患者・一般

 現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡大を来し、過去最大の感染者数であり、医療崩壊を防ぐシステムが必要とされています。東大病院では、令和3年度AMED研究課題において、COVID-19患者の初診時の臨床情報から重症度を予測するアルゴリズムを、人工知能を用いて開発しました。

 このアルゴリズムは、15病院の多施設共同研究における2,084例のCOVID-19患者の情報(初診時の情報)をもとに、人工知能を用いて構築したものであり、予後を正確度85%(AUC 0.88)、重症度を正確度82%(AUC 0.87)で予測することができるようになりました。さらに、重症化予測スコアーによって、効率的に限られた医療資源を有効活用することに貢献します。

 東大病院は、この度、医療従事者の皆様に向けて、このアルゴリズムを用いた「COVID-19重症度予測サービス」の提供(無償)を開始しました。


「COVID-19重症度予測サービス」のご利用希望の皆様へ

 本サービスは、医療従事者によるCOVID-19患者の診療に対する支援を行うことを目的として、臨床データから予測されるCOVID-19感染の重症度に関する情報を提供するサービスです。本サービスの提供対象は、事前に当院による利用許諾を得た医療機関等に所属し、COVID-19の診療に携わる医師及びその監督下の医療関係者のみとしております。

 お申込みは所属施設単位で取りまとめて行っていただきますので、ご利用を希望される医療従事者の方は、ご所属施設のご担当者様を通じて下記問合せ窓口までご連絡ください。

【問合せ窓口】
東京大学医学部附属病院 COVID-19重症度予測サービス サポート事務局
メールアドレス:covid19tokyouni@adm.h.u-tokyo.ac.jp