【プレスリリース】動脈硬化における炎症の新しいメカニズムを解明

2020年03月04日研究

東京医科歯科大学難治疾患研究所の東島佳毅研究員、東京大学アイソトープ総合センターの神吉康晴助教らは東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームらと共同で、動脈硬化におけるエピジェネティックな転写抑制機構の破綻とそれに引き続く炎症性遺伝子活性化のメカニズムを明らかにしました。この成果は、これまで分かっていた動脈硬化における血管内皮細胞の炎症反応の誘導という現象が抑制系ヒストン修飾の脱メチル化というメカニズム介して起こることを示したという点で画期的です。さらに、このメカニズムのターゲット分子であるLysine demethylase 7A (KDM7A)および6A(UTX)を遺伝学及び薬理学的に抑制することで動脈硬化を改善できることを培養細胞およびマウスを用いた実験で示しています。動脈硬化は先進国における主要な死因である心血管疾患の原因の多くを占めることから、本研究成果が新しい動脈硬化治療法の開発、ひいては心血管疾患患者の予後改善に寄与することが期待されます。


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