【プレスリリース】子宮腺筋症の黄体ホルモン療法の効果予測
2025年06月13日研究
―病態に応じた個別化治療による子宮腺筋症女性のQOL向上へ―
東京大学大学院医学系研究科の平塚大輝(医学博士課程)、廣田泰教授、同大学医学部附属病院女性診療科・産科の松尾光徳助教らによる研究グループは、子宮腺筋症患者の子宮内黄体ホルモン放出システムによる治療効果と関連するMRI画像の特徴を解析し、子宮腺筋症の病変の位置や広がり方によって治療効果が異なり、病変が子宮筋層の内側にある場合と比較して、外側にある場合や筋層全層に及んだ場合に治療効果が得られにくいことを明らかにしました。これは、子宮腺筋症の病変の位置や広がり方を評価することによって、黄体ホルモン療法の効果を予測できることを示唆しています。
子宮腺筋症は生殖年齢女性の20~30%に見られ、月経痛、過多月経などの月経随伴症状や不妊症・不育症・妊娠合併症をきたし女性のQOLを著しく損なう良性疾患です。本成果により子宮腺筋症の位置や広がりの評価に基づいて適切な治療法選択ができるようになり、子宮腺筋症女性のQOL向上に繋がるものと期待されます。
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