2018年7月の結核発病に関する最終報告

2019年02月01日重要

東京大学医学部附属病院長
齊藤 延人


 2018年7月31日付でお知らせいたしました、当院の職員1名が肺結核に罹患していた事に関しての、最終的なご報告になります。
当該職員と接触した方、合計97名に結核感染の調査をさせて頂いた結果、免疫不全のあるハイリスク患者さん1名の感染が判明いたしました。発症防止のため潜在性結核感染症(結核菌が体内にあっても発病していない感染状態)として治療を受けられ、今のところ健康上の被害は認められていません。
今回の事例についてはこの結果を受け、所轄の保健所とも協議の結果、接触した方への調査の健診を終了することといたしました。患者さんとご家族の皆さま及び関係者に、ご心配とご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。

【概要】

(1)経過
2018年7月27日に肺結核の診断。
入院加療を行い、現在は軽快して退院し外来通院治療を続けている。

(2)検診対象者
診断日から3か月遡った2018年4月27日を感染確認期間の始期とし、当該職員が担当した患者さんの中で、免疫不全の方19名、接触時間が長期だった方4名、医療や教員関係者4名、学童1名。また、比較的接触時間が長期だった職員69名。

(3)結果
IGRA検査を実施し、患者さん1名にIGRA検査結果で陽転化がみられ、潜在性結核感染症として治療を行っている。その他、結核既往のある方2名(胸部単純写真などで2年間追跡する予定)と、接触後原病のため亡くなった方1名を除き、全てのIGRA検査結果で陰性が確認できた。

【本件に関するお問い合わせ先】

患者さん、ご家族からのお問い合わせ:
 東京大学医学部附属病院 感染対策センター
 電話 03-5800-9151

上記以外からのお問い合わせ:
 東京大学医学部附属病院 事務部総務課
 電話 03-5800-9769

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