感染制御部
感染制御部は病院感染対策を推進するために設置されている。現在の感染制御部の前身は1991年1月23日に我が国に先がけて設置された院内感染対策部であるが、これが1993年9月1日に感染制御部へと改組された。
1994年6月24日に大学院・医学系研究科に感染制御学講座が開設されている。2001年4月1日には検査部・細菌検査室と統合して運営することとなり、より円滑に菌の分離状況を病院感染対策と直結することが出来るようになった。このような変遷の結果、現在の感染制御部の構成は、教授1・助教4・技官11となっている。この他にも非常勤講師5・技術補佐員1・事務補佐員1が業務に携わっている。このような体制の元、我が国における医療関連感染対策をリードしている。
以上のような組織の整備に加えて、看護部、薬剤部、事務部などとの連携による ICT (Infection Control Team) の結成により、本格的な病院感染対策を実施することが可能となっている。
概要
1. 病院内で発生した MRSA などの薬剤耐性菌に対する監視
分離状況調査と各科への定期的報告,ムピロシン・バンコマイシン・テイコプラニンの適正使用の指導など。
2. 病棟ラウンド
毎週木曜日に ICT ラウンドを行って現場での情報を収集している。院内感染対策や感染症治療の上での問題点がある場合は、担当医師・看護師と相談した上で問題解決を図っている。
3. 手洗い実習と指導
アウトブレイクが発生した場合や入職者への研修、あるいは病棟からの依頼により、職員に対する手洗の実習・指導を行っている。
4. 抗菌薬の適正使用のためのガイドライン作成と指導
5. 分離菌株の遺伝子解析による感染経路調査
病院感染症のアウトブレイクが疑われる場合、または多剤耐性菌コロナイゼーション症例が多発したときなどには、分離菌株の遺伝子解析を行うことにより、感染経路を推定・調査してその対策を立案している。
6. 職員の鼻腔内MRSA保菌調査
MRSAの新規保菌患者が多発した病棟において,手洗い実習などの対策を講じた後、必要な場合には職員の保菌調査を行っている。保菌者が見つかった場合は除菌を指導することもある。
7. 病棟の環境調査
病院感染症が多発した病棟において必要により病棟側と相談の上で行っている。
8. その他の感染症患者に対する治療および病棟での対処法に関する情報提供
病棟からコンサルトがあった場合、あるいは特殊な菌が分離同定された場合などには、感染症内科とともに、病棟担当者へ治療・対策についての情報を提供している。
9. 針刺し・血液体液曝露時の対応と集計
医療従事者の針刺し・切創や血液体液曝露に責任部署として対応している。また、EPINet 様式に則った報告書による事故集計を行って、その背景を解析している。
10.HIV 感染症患者、ウィルス肝炎の治療に関する情報提供
HIV 感染症、ウィルス肝炎の専門医の立場から,患者の治療および院内感染対策についての情報を提供している。
11.その他の感染症の診療サポート
感染症内科とともに感染症に関する診療をサポートしている。
組織紹介
[教授/部長]
森屋 恭爾
[講師/副部長・医局長]
奥川 周
[特任講師(病院)]
貫井 陽子
[助教]
龍野 桂太/鈴木 正志
その他、非常勤講師5・細菌検査室技師11・非常勤職員2などで構成されている。
リンク
≫ 感染制御部(院内限定)
≫ ICT(院内限定)
