腎臓・内分泌内科

腎臓・内分泌内科は,急性・慢性腎不全,各種腎炎,ネフローゼ症候群などの腎臓疾患,視床下部・下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・性腺などの内分泌器官の機能異常による各種ホルモンの過剰・不足と甲状腺癌などの腫瘍,および腎臓と内分泌の双方に密接に関連している高血圧の診療を行っています。

概要

診療体制

腎臓疾患,内分泌疾患についてはそれぞれの専門医が外来・入院病棟を担当しています。長期通院を必要とする場合が多いので,外来診療は一人ひとりの患者さんに対して特定の主治医が責任を持って診療を行う体制をとっています。

治療方針

入院患者さんの診療方針は,助教以上の常勤医が全員参加して毎週行われる教授回診において検討・決定されます。さらに当科の各専門グループが,個々の症例について詳細な検討を行っています。特に複雑な症例については,他科の専門医,院外の専門家を招いて症例検討会を行います。

得意分野

  • 【腎臓疾患全般】
    原発性糸球体疾患、ネフローゼ症候群、尿細管間質疾患、水・電解質代謝異常などの幅広い疾患に対して診療を行っています。糖尿病性腎症や心臓・血管系疾患合併症例に対しては、眼科や糖尿病・代謝内科、循環器内科、血管外科などと緊密に連携をとりながら診療を進めています。また、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)や常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)などの稀な疾患や遺伝性疾患に対しても専門診療体制を築いています。腎不全症例に対しては、血液浄化療法部との緊密な連携のもとに,急性腎不全の診断・治療,慢性腎不全に対する血液透析の導入,在宅腹膜透析の導入と外来での支援を行っています。
  • 【内分泌疾患全般】
    内分泌疾患は、間脳・下垂体、甲状腺、副腎、副甲状腺・骨ミネラル代謝、性腺機能異常と多岐に渡り、内分泌スタッフ全員がオールラウンドに診療にあたっております。ホルモン過剰による疾患については、脳神経外科、乳腺内分泌外科、泌尿器外科との連携により診療にあたっています。頻度の高い甲状腺疾患のうち、バセドウ病については薬物療法をスタンダードとし、難治例・薬剤副作用例・他疾患合併例などに対しては放射線科と共同で放射性ヨード治療も積極的に行っています。また、妊娠に伴う甲状腺機能異常の治療も産科と協力して多数行っています。一方、希少疾患についても全国から多くの患者さんのご紹介をいただいております。

対象疾患

急性腎不全,慢性腎不全,糸球体腎炎,IgA腎症,ネフローゼ症候群,常染色体優性多発性嚢胞腎,各種電解質異常,高血圧,甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下症,甲状腺腫瘍,副甲状腺機能亢進症・低下症,尿崩症,不適切抗利尿ホルモン分泌症候群,先端巨大症,クッシング症候群,副腎不全,褐色細胞種,原発性アルドステロン症,性腺機能不全,カルシウム代謝異常症,骨粗鬆症,骨軟化症

先進・特殊医療

在宅腹膜透析

腎補助療法の一種で,自宅で腹膜透析を夜間睡眠中に行います。外来での専門家による支援が必須です。

非典型溶血性尿毒症症候群の診断

微小血管症性溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害を呈する疾患で、その中でも主に遺伝子異常により発症する患者さんの蛋白質学的診断、遺伝子診断を行っています。

主な検査と説明

外来

  • 腹部(腎臓)超音波検査
  • 腎動脈超音波検査
  • 皮膚灌流圧
  • 甲状腺・副甲状腺超音波検査
  • 甲状腺吸引細胞診

入院

  • 腎生検
  • 各種内分泌負荷試験
  • 24時間血圧測定

科長

南學 正臣(なんがく まさおみ)

南學 正臣(なんがく まさおみ)

プロフィール

リンク

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

TEL:03-5800-8630