
総合研修センター 副センター長
講師
医学生の皆さん。臨床実習や国家試験の準備等で忙しい中、医師としてのスタートをどの病院で行うか必死に悩んでいるのではないかと思います。卒後最初の2年間の臨床研修は、将来どのような診療科(部)を選択するのか、あるいは研究者や行政官を選択するのかに関わらず、非常に大切な期間になります。医学生の皆さんには、その重要な医師としてのスタートを、是非本院の卒後臨床研修プログラムで始めてもらいたいと思います。
本院で臨床研修をするメリットは、まず優れた指導医が数多く在籍していることが挙げられます。本院は、様々な分野において日本の医学界を牽引するトップクラスの医師を抱えています。エビデンスやガイドラインに基づいた医療が今後ますます重要となってきますが、それらの策定に実際に関わったスタッフから直接指導を受けられるのは、本院で研修をする大きな魅力の一つです。さらに、本院では初期臨床研修を終えたばかりの専門研修医から、それぞれの分野で20年以上活躍してきた専門医・指導医まで、幅広い世代の医師が皆さんの指導に当たります。本院のスタッフはいずれも教育に熱心であり、研修生活の乗り切り方から最先端の医学知識に至るまで、皆さんの疑問に対してそれぞれの知識や経験に応じて答えてくれるでしょう。
卒後臨床研修プログラムが柔軟で多様性に富んでいることも本院で研修を受けるメリットです。皆さんが臨床研修に求めるものはひとりひとり異なっているかと思います。地域医療も担う各協力施設との連携プログラムや大学病院における多様な診療科(部)での必修・選択研修など、研修医の様々な希望に応じて本院の臨床研修プログラムでは多彩な選択肢を用意しています。さらに、2年間の初期臨床研修の後に繋がる専門研修プログラムも充実しています。本院では、初期臨床研修を受ける皆さんに専門研修へのキャリアパスを積極的に支援しています。
共に研修をする数多くの仲間が出来ることも本院のメリットの一つです。本院には出身大学を問わず日本全国から高いモチベーションを持った多くの研修医が集まって来ます。共に成長し助け合うことのできる仲間との出会いは、研修終了後も皆さんの大きな財産になることでしょう。
2年間の本院での初期臨床研修は、皆さんの医師として人としての成長を大きく促してくれるはずです。本院では、医師のほか看護師・薬剤師・技師などのメディカル・スタッフが、研修医の皆さんが成長するのを応援しています。意欲ある医学生の皆さんが本院の卒後臨床研修プログラムに積極的に挑戦し、我々と共に働き、学び、優れた医療人として成長してくれることを心から願っています。
総合研修センター
助教
本院での臨床研修を考えている医学生の皆さん、ここには皆さんそれぞれが思い描く自分の将来の医師像を叶えるための環境があります。現在皆さんは診療科(部)の選択とともに、臨床医、研究者、行政官、或いはもっと他の道とそれぞれの進路の希望を抱いていることでしょう。もちろん未定の方もいるでしょう。臨床研修は皆さんが医師の基礎を身に付ける期間です。臨床研修で得た知識、経験、技術はこれから医師として生きてゆく中でさまざまな判断の礎となります。
本院で研修を行う一番の魅力は豊富な人脈が広がることです。研修医を指導するのはそれぞれの専門分野の臨床や研究で第一線にいる医師です。国内有数規模の病院として多くの診療科(部)があり、専門医としてのみならず教育者としても熱心な指導医が数多く皆さんを待っています。カンファレンスや勉強会も数多く、密度の濃い研修を送れるように準備されています。また、研究者とも近いことが本院の特徴でもあります。基礎研究、臨床研究、公衆衛生、社会医学等、さまざまな分野の研究者が活躍しており、研修中からトップクラスの研究環境を身近に知ることができます。
また、研修医受入数も最多です。このため同期も多く、同じ環境で研修することで互いに刺激となり、また困った時には相談もできる良き仲間が得られることでしょう。そして、研修中に得られた縦横の人間関係は研修終了後も大きな力となることでしょう。
次に、設備や環境も研修を充実させる大切な要因です。本院の文献検索システムは非常に充実しています。大学病院の特性として、希少疾患や最先端の治療法等に接する機会も多く、必要時に豊富な文献に容易にアクセスできることは研修の質を大いに高めることだと研修を始めると早期に実感できると思います。また、技術訓練用のシミュレーターや教育用DVD等も準備されており、技術を身に付けるための設備も用意されています。
さらに、研修プログラムも種類が多く、弾力性が高いのも特徴です。皆さんそれぞれの希望に応じた研修を受けられるよう、複数のプログラムが設定されており、それぞれのプログラムの中でも選択肢が多彩です。研修先も本院、協力病院、開業医、僻地、行政機関といったさまざまな研修先が用意されています。実際の現場に立つことでしか得られない視野を是非広げていって欲しいと思います。また、将来の進路以外はこの研修期間でのみ経験する場合もあります。
将来どのようなキャリアを選択するのであれ、研修の中で患者に寄り添う医師としての心・技・体そして知識を身に付けて下さい。そして、本院での研修ではそれらが十分得られると考えています。
総合研修センター
助教(循環器内科所属)
来春医学部を卒業予定の皆さんへ。循環器内科所属、教育担当助教の中山幸輝です。研修制度も刻々と変わる中で卒後臨床研修をどこで行うかは重要な選択になると思われます。東大病院ではcommon diseaseはもちろん、他院から搬送されてくる重症疾患、希少疾患に至るまで幅広い症例を経験できます。各科において高度先進医療から終末期医療まで様々な治療の選択を行っています。大学病院という性格上、アカデミカルな雰囲気もあり、多くのスタッフが患者に最良の医療を提供するために日々様々な議論がされています。技術的な訓練や多くの症例を見ることも重要な卒後臨床の目標ですが、最初に「考える力」を身につけておくことは、後々の研修で非常に役立つものになると思われます。そして何より東大病院には多くの優秀な同期が集まります。優秀な同期を見習ってまた教えあって切磋琢磨できる環境がとてもいい時間だったと、卒後臨床研修を東大病院で行った昔を思い返しています。
総合研修センターで仕事をするようになって気付いたのは、様々な面でサポートする多くのスタッフに研修医が守られていることです。よりよい研修を行えるように病院全体としてどう工夫すればよいか日々考えてもらえる、という意味では他のどの病院にも負けていないと思います。来春多くの優秀な先生方にお会いできるのを楽しみにしています。
総合研修センター
助教(大腸・肛門外科所属)
東大病院での臨床研修を検討している医学生の皆様、はじめまして。大腸肛門外科教育担当助教の永井雄三と申します。
東大病院には高度な専門性を有する診療科において真に最先端の医療をチームの一員として学ぶことが可能な環境があります。また、私自身も日々実感していることですが、一般病院では経験しがたい難病や重症例に対する正しいアプローチや考え方を学べることはまさに大学病院の強みであり、それを医師人生の初めに体感しておくことは貴重な財産になると思います。
一方、いわゆるcommon diseaseに対する診療経験が不足する心配をされる先生方もおられると思いますが、例えば大腸肛門外科では大腸癌や炎症性腸疾患といった専門性が必要な疾患以外にも、近隣医療施設から虫垂炎、憩室出血、腸閉塞、肛門周囲膿瘍等で日々紹介を頂いており研修医の先生と診療にあたっています。また当院の性質上、複数の併存症を抱える患者さんも多く必然的に様々な疾患を診ることになりますから、学ぶ姿勢さえあれば各科でcommon diseaseに対しても十分な経験を積むことが可能であると思います。
同期の人数が多いことも特色のひとつであり、互いに切磋琢磨できる環境であるとともに研修の合間には息抜きになることもあるのではないでしょうか。研修の結果、各科の専門医の先生と多数顔見知りになれることも医療においては重要で、どの科に進んでも将来必ず頼れる人脈となるはずです。
また総合研修センターでは研修医の先生をサポートする体制が整えられており、福利厚生や労務管理にも十分な配慮がなされていると思います。この点も大きな病院組織であることの特色・利点のひとつと言えるでしょう。
実りある研修生活が送れるよう、可能な限りサポートをさせて頂きたいと思います。特に外科系のことで話を聞いてみたいということがあれば、いつでも気軽に相談してください。一緒に働けることを楽しみにしております。
総合研修センター
講師(救急・集中治療科所属)
総合研修センター
医師
初期臨床研修は、患者さんに最も近い担当医の一人として責任ある立場でありつつ、幅広く複数の診療科・部門を横断的にローテーションし、各専門知識・技能を授かることができる、貴重な機会です。この最初の2年間に、なるべく多くのエビデンスや課題点を各ローテーション先で学び、監督下で経験を積むことは、どのような専門あるいはキャリアを築くにあたっても必要な経験です。
東京大学は恵まれた環境であり、社会からも期待されている大学病院として、高度な先端医療のレベルに応えられるよう、日々の研鑽が求められます。
必要な文献やセミナー、シミュレーション施設や、多分野・多職種にわたる専門家へのアクセスは準備されています。
複雑な難しい病状と向き合っていらっしゃる患者さんやご家族の方々をいとおしみ、自己のキャリアばかりに奔走することなく、医師として、人として、今後の人生の礎となる最も大切なことを見つけて下さい。
センター長 | 江頭 正人 | 医学教育国際研究センター医学教育学部門 教授 |
副センター長 | 木村 光利 | 医学部附属病院 講師 |
講師 | 軍神 正隆 | 医学部附属病院 講師 |
助教 | 山田 奈美恵 | 医学部附属病院 助教 |
中山 幸輝 | 医学部附属病院 助教 | |
永井 雄三 | 医学部附属病院 助教 | |
医師 | 原田 さおり | 医学部附属病院 医師 |
センター長 | 江頭 正人 医学教育国際 研究センター医学教育学部門教授 |
副センター長 | 木村 光利 医学部附属病院講師 |
助教 | 山田 奈美恵 医学部附属病院助教 |
助教 | 中山 幸輝 医学部附属病院助教 |
助教 | 永井 雄三 医学部附属病院助教 |
助教 | 佐藤 悠子 医学部附属病院 助教 |
医師 | 森 紘子 医学部附属病院 医師 |