血液浄化療法部は1999年4月に中央診療部の一部として誕生し、2006年11月に施設を一新しました。場所は、中央診療棟2の3階です。
病床数は12床(うち、圧制御個室1床)です。
また、今回の移転に伴い、各ベッドサイドモニタの集中管理と、将来の電子カルテ化を見据えた経過記録の電子化を行いました。
これらのシステムによって、より安全で効率的な治療が行えるようになると考えています。
当診療部門の業務は、血液浄化療法全般であり、多岐にわたります。血液透析治療が最も多く、その他、持続腎代替療法(CRRT)、血漿交換(PE)、潰瘍性大腸炎・関節リウマチに対する血球成分除去療法、各種吸着療法についても積極的に行っております。当院の血液浄化療法の特徴として、血液透析新規導入が多いこと、PEやCRRTなど急性血液浄化療法の件数が多いという点があります。
血液透析導入:当院では、積極的に血液透析の導入を受け入れており、年間60~70人の新規血液透析導入を行っております。
急性血液浄化関連:ICU/CCUにおけるCRRTについても、当診療部門は主に技術的な側面から関与・支援しております。さらに、移植外科が行っている生体肝移植周術期における肝補助目的のPEを当診療部門が担当しています。
血液透析についても、当院では入院透析のみを行っているため、全身状態、体液バランスが大きく変化します。これに応じて、透析条件や体液量管理を日々見直しながら治療を行っています。