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顔面神経麻痺においては、眼瞼の動きが障害されます。力を込めれば、なんとか眼瞼を閉じることができても、私たちは普段、無意識に瞬きを行っているため、自然な瞬きをする際は、やはりうまく閉じられていないと考えられます。そこで、1秒間に何百枚ものスピードで高速撮影を行って、まばたきを詳しく調べており、病態の解明や治療に応用していく研究を 行っています。 |
近年、骨髄だけでなく全身の様々な組織においても未分化な組織幹細胞が存在することが明らかとなってきました。このような幹細胞の性質を利用して、細胞そのものを薬として使用する「再生医療」という新しい治療法の研究が世界中で行われています。我々の研究室では主に皮膚(表皮と真皮)や皮下組織(脂肪組織)に存在する幹細胞や間葉系細胞を利用することで、喪失した皮膚組織の再生を実現するための基礎研究を行っています。 |
現在、毛周期(ヘアサイクル)の異常を来した毛包の機能を正常化する方法(毛包賦活化)、および組織幹細胞を用いて毛包再生(毛髪再生)を誘導する方法に関する研究を進めています。毛包から分離した細胞の適切な培養方法や移植方法をマウスの実験系において検証するとともに、患者さんから提供して頂いた毛包から単離した細胞を用いて、毛包再生の臨床応用を見据えた研究を行っています。 |
これに対する患者スタッフ双方の負担は大きく、客観性に欠け、人件費もかかります。また、数時間毎のチェックでは、血流障害発生からタイムラグが生じ、血流障害発見の遅れにつながるなどの問題もあります。常時モニタリングを行うことにより血流障害を医療スタッフに対して即座に知らせ、素早い救済手術を行うことができるシステムが必要です。 血流障害を即座に発見する手段が開発されれば、早期に救済処置できるため、救済率が向上し、また従来の数時間おきの診察が不要になり、患者・医師双方の負担が軽減されることが期待できます。 |
すでに動物と健常者における有用性は立証されました (参考文献:Multipoint Tissue Circulation Monitoring with a Flexible Optical Probe. Tomioka Y et al, Sci Rep. 2017 Aug 29;7(1):9643)。現在は自治医科大学、国立がん研究センター、静岡県立静岡がんセンター、 東京医科歯科大学と多施設共同臨床試験を開始し、信頼性の高い血流常時モニタリングシステムを確立することで、以下の事項に貢献しようとしています(図3)。 |
✔ 患者・医療スタッフ双方の負担を減少させます。 ✔(部分的を含む)血流障害の早期診断につなげます。 ✔ 治療の成功率を向上させます。 |