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研修医からのメッセージ

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平成24年度(12生)Aプログラム 門脇 裕先生

二つの異なった病院で研修できるのが、大きな魅力です



東大病院での卒後臨床研修を初めて二年目になります。思えば研修したての頃は採血一つするにも戸惑い、慣れない電子カルテと格闘し、1日1日を乗り切るのが精一杯でした。雑務に慣れてきても、患者さん合わせたよりよい検査・治療計画を立てることの判断に迷ったときや、抄読会で優しくも教育的な討議を持ちかけられたときなど、困難な場面も多々ありました。そんなとき支えになったのは同期達の存在でした。病棟で分からないことを教えあったり、仕事帰りに飲みに行ってお互いを励まし合ったりしたことで今の自分があると思っています。東大病院の研修では、同じ苦労を共にする仲間達と出会える機会が多く、助け合いながらもお互いを切磋琢磨できる環境を作ることに適しています。特にAプログラムでの研修は東大病院で他のプログラム生と同時に研修をスタートできるメッリトがあります。皆様も是非気の会う数多くの仲間達と出会い、困難を乗り越えていって頂きたいです。

また、たすきがけプログラムの存在は東大病院の研修制度において重要であると思います。僕が行く小平記念東京日立病院は病床数126と、総病床数1,217の東大病院と比較すると小規模な病院です。JR御茶ノ水駅のほど近く、湯島天神から歩いて5分の場所に位置するこの病院は東大病院とも関係が深く、同じ地域の中で共存しています。その業務は高度最先端医療をできるだけ多くの患者さんに行う東大病院とは異なり、慢性期の患者さん受け入れることや、小さな病院では治療の難しい症例を大きな病院に転院搬送する橋渡し的な存在になることが中心です。その病院で研修することで、東大病院にいるときとは違った視点から医療を学べることと期待しています。また医師の数も多くないので、東大病院で培った知識や手技を活用できる機会も多いのではないかと考えています。初期研修医の間に二つの異なった環境で仕事をすることは医師としての経験値を積む近道であり、Aプログラムの大きな魅力の一つであると思います。

皆様方は現在、卒業試験の勉強やマッチング試験の対策に追われ、大変な日々をお過ごしではないかと思いますが、医師人生をスタートすればきっと楽しく有意義な毎日が待っています。その最初の場として東大病院を考えて見て頂ければ幸いです。今これを読んで下さっている未来の先生方と共に働ける日が来るのを楽しみにしています。

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平成24年度(12生)Bプログラム 田中 政任先生

東大病院の環境だからこそ可能となる、様々な視点から日本の医療を経験できるプログラム



私は兼ねてから国際保健に強い興味を持っており、将来的にもその方面に進みたいと考えております。ところが、学生でどんなに高いモチベーションがあったとしても、研修医として病院の業務に追われると周りの影響を受けていつの間にか国際保健に対する興味が無くしてしまう現状を知っており、公衆衛生分野の研修ができる病院を探していました。

東大病院では、公衆衛生学研修があり、国立医療科学院の指導の下でジュネーブやマニラのWHOで研修を行うことができます。志望動機書による選考があり、希望者全員が研修できるわけではありませんが、他の病院では味わえない貴重な経験ができます。公衆衛生、特に国際保健に興味がある方は東大病院での研修を是非お勧めします。

医療政策を考える上で重要なことは日本の医療を幅広く経験することであると考えております。そのためには市中病院と大学病院の両方を経験できるプログラムの方が視野を広げる意味で良いと考えました。私が1年目の研修先として選んだ日立総合病院は、人口当たりの医師数が少ない県で有名な茨城県の中でも更に医師不足が深刻な県北地域の中核病院です。症例に困ることはなく、好きな症例を好きなだけ学べます。しかし、日立の魅力はそれだけではありません。少ない医師数ながらも積極的に様々なことに取り組んでいます。地域ぐるみの取り組みとして、月1回程度BLS、ACLS、ICLS、JMECC等の救急講習会を院内で開催しております。また、2012年10月より東大病院救急部からの派遣でICU病棟が稼動しており、重症患者の最先端の管理を学ぶことが可能です。学会発表、論文投稿も盛んに行われており、地方会の発表や日立学会誌への論文投稿などの指導を受けられます。日立病院は企業の病院でもあるため、希望者には産業医研修も可能です。

2年次の東大病院では、経験豊かな指導医が揃い、臨床思考の基礎、手技の基礎を丁寧に指導してくださいます。勿論、指導医は最先端の研究レベルで専門領域に熟知し、大学病院としてアカデミックな刺激にも恵まれています。また、地域医療では僻地医療研修が可能で、協力病院での研修とはまた違った経験ができます。私が研修した新潟県立津川病院は60床規模の病院で、そこと数か所の医療期間のみで佐渡島より広い領域をカバーしています。更に訪問診療と僻地巡回診療といった「出向く医療」を推進し、限られた医療スタッフと医療資源でいかにしてその地域のニーズに応えられるかということを学べます。

東大病院にはすべてのロールモデルが揃っています。どんな将来像を持っいても、東大病院ならそれを見据えた研修をを行うことが可能です。みなさんも是非東大病院で研修してみませんか?

【解説】国立保健医療科学院での研修について
将来保健所勤務等、公衆衛生分野のキャリアを目指す医師を養成することを目的として、2年目の研修医を対象に実施しています(若干名募集)。本研修は科学院のみならず、保健所、国立の研究機関、WHO関連機関(海外研修)、厚生労働省等で行う予定です。選択科目期間を用いての研修となり、2ヶ月間行います。


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平成24年度(12生)Cプログラム 高澤 郁夫先生

多くの先輩や仲間に囲まれ、新鮮な刺激を受けながら成長出来る環境


研修を始めて2年目になり、東大病院で2年間研修するCプログラムを選択して良かったと感じています。1年目の初めのうちは研修に加えて診療端末や電子カルテの扱い、検体の取り扱いなどのルールを覚えたりと大変でしたが、そういったことに煩わされず、医学的なことに集中して取り組めるのが2年間同じ病院で研修するメリットだと思います。

東大病院は地域のの中核病院とし重症例が集まってくるため、CHDFや人工呼吸器などの設定や使い方、管理の仕方も実践的の学ぶ事が出来、また、スワンガンツカテーテルやマルクなど、やや専門的な手技も数多くさせて頂きました。

カンファレンスでプレゼンする機会も多いため、自分の受持ち症例について論文を読んで知識を深めたり、要点をまとめて伝える練習になるとともに、稀な症例も集まるため、学会報告の機会も多く、僕は呼吸器外科と循環器内科で受け持った症例をそれぞれ学会で症例報告をさせて頂き、大変貴重な経験になりました。

指導医が多く、同じ科を回っている時にも複数の指導医に教えて頂けるため、それぞれの先生方の共通点や相違点にふれることで、必ず押さえなければならないポイントなのか、ケースバイケースで考えていかなければいけないポイントなのかなど、重みづけをしながら学んでいくことが出来るのは大学病院の良い点だと思います。

同期のつながりも深く、毎月の同期会で話し合ったり、同期のスクラブを作ったり、休日に集まってフットサルをしたり、たくさんの人とつながり出来るのも魅力の一つです。また、研修医の勤務体系に関しても総合研修センターが定期的に研修医との意見交換会を開いたり積極的に働きかけてくれるため、思っていたよりもずっと働きやすい環境でした。

多くの先輩方やメディカルスタッフの方々から学べることは限りなくあり、日々新鮮は刺激を受けながら自分の目指す医師像に向けて成長していくことができる東大病院を、研修先のひとつとして考えて頂ければ幸いです。


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平成24年度(12生)内科重点プログラム 加畑 友莉先生

充実した内科研修プログラムを通して、内科医としての方向性が決まりました


学生時の臨床実習より内科系分野を自身の専門領域にしたいと考えていた私は、広範囲の内科医療を経験できる本研修プログラムに魅力を感じていました。そして、1)内科医としての専門領域を定める、2)臨床医としての基本能力を習得する、3)同世代の多くの研修医と知り合う、の3つのテーマに本研修プログラムでの研修を開始しました。

本研修プログラムでは、研修2年目の5月の時点で8つの内科で研修を受けることができました。短期間に多くの内科診療科で多様な疾患の臨床を経験出来たことは大変貴重な経験となり、どの専門領域に進んでも必須とされる各内科での基本的診療能力を得ることができ、さらに3年目以降の進路や目標を早く決めることができました。

東大病院では、各診療科でのカンファレンスが充実し、1症例ごとに詳細な検討を行うことが求められ、日常診療における病態への基本的な取組みを深い考察と共に学ぶことができます。学生時代は大学病院では’common disease’が少ないという認識がありましたが、東大病院では十分な症例数の’common disease’を経験でき、さらに大学病院ならではの稀な疾患も経験し、難しい疾患に直面した場合のアプローチの仕方も学ぶことができました。そして東大病院では、最先端の分野で活躍する先生方から直接の指導を受けられることも貴重な経験になります。日常診療で、各分野の最先端医療を見ることや新たな医療分野へ挑戦している実例を体験することにより、臨床医・研究者としてのキャリアを考えることにもなりました。呼吸器内科のローテート時では、膠原病に関係する希少症例を担当すると共にその臨床知見をを学会で報告する機会も得ました。臨床研修と合わせて幅広い経験を積めることも魅力の1つです。

東大病院には薬130名の同期研修医がおり、研修ローテートにおいて多くの同僚と共に働くことになります。実際の研修では、同じ立場の同僚から医師としての目標、考え方や主義など様々な刺激を受けました。この刺激は仕事へのモチベーションになると共に、これからも大切にしたい人間関係になっています。

内科医としてのキャリアを考えている皆さん、様々な魅力と可能性を持つ本研修プログラムを私達と共に体験してください。

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平成24年度(12生)小児科重点プログラム 白井 優先生

小児医療にかかわるあらゆる出逢いが待っています


「子供が好き。」−小児医療に少しでも興味がある方は、きっとこのフレーズが心に浮かんだ経験がおありだろうと思います。小児医療は、一人のこどもについて体系的に理解することではなく、そのこどもをとりまく家庭的、社会的な環境も考慮に入れながら包括的な医療を行うということが必要とされます。言い換えれば、生まれた瞬間からその子の善き「付添人」として、共に成長していくことができる唯一無二の領域でもあります。

小児科が単なる画一的な診療科(=点)ではなく、一つの集合的な領域(=面)であることは、実際のベッドサイドにおける診療でも常々実感できることと思います。

東大病院の小児科重点プログラムは、それらの「点」を余すことなくすべて網羅でき、自身の中でそれらをつなぎ「線」をつくることのできるプログラムになっています。必修に加え、一般病棟の各班(神経、血液、総合)およびNICU、PICUをロ−テートできるほか、外科では小児外科を、精神科では児童精神を、外部病院での研修は一般病院としての小児医療をそれぞれ学ぶことができます。

各科をローテートしていくなかで、どうしても「点」で終わってしまうことの多い研修生活ですが、小児医療というひとつのジグソーパズルの絵が、いったいどのようなピースで成り立っているのか、各科を実際に経験することで「点」をつなぎ、「線」としての小児医療のダイナミックな流れを体得することができるのです。ここには、小児医療というひとつの絵を各科がどのような視点でみているのか、どのようなアプローチをとっているのかといったことを経験できるという点で、今後垣根を越えた大局的な視点が身につけられるという意味で決定的なものになります。

こどもという共通のキーワードのもとで日々臨床・研究に第一線に立っておられる先生方との出逢いがあり、そして多種多様なバックグラウンドを持ったこどもたちとの出逢いが待っています。あとは、あなた次第なのです。その後の人生を変えるような刺激的な出逢いを共に分かち合いましょう。

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平成24年度(12生)産婦人科重点プログラム 飯塚 史先生

外来診療や執刀、学会発表まで充実の研修


学生時代より産婦人科を志望しており、研修病院=進路先と考えて産婦人科重点プログラムにを選びました。実際、進路に準じた扱いで、1年目から手厚くご指導いただき、妊娠検診外来での診療や帝王切開術・付属器切除術の執刀といった、専門的な手技を多く経験させていただきました。2年目には日本産婦人科学会での発表の機会もいただき、丁寧なご指導の下、臨床研修に携わらせていただいています。通常のプログラムで産婦人科を選択してもなかなか経験させていただけないことですので、重点プログラムを選んで良かったと思います。

産婦人科は周産期・腫瘍・生殖内分泌と取り扱う分野が多岐にわたっていますが、これらを全て精力的に行っている病院はなかなかありません。東大病院にはどの分野に関しても専門の指導医がいて、珍しい症例や管理の難しい症例も多く集まります。こういった症例を経験できるのは、東大病院の魅力だと思います。

また、2年目の研修医から指導医に先生方まで、周りに分からないことを聞ける上級医が大勢いるのも魅力の1つです。これは産婦人科に限ったことではありません。1年目から産婦人科ばかり研修して、医師として大丈夫かな!?という不安もありましたが、内科研修期間も、多くの上級医が志望科に関わらず熱心・丁寧に指導して下さり、短期間でも濃密な研修をすることができました。

内科研修中は苦楽を共にする同期がいるのも心強かったです。困った時に他診療科(部)で研修している同期に相談することもできますし、大勢の同期がいることも、大学病院で研修する利点だと思います。

同期が色々な診療科(部)で研修しているのを見ると、他科も見てみたいという欲も出て来ますが、そういった研修医の我儘も、研修担当の先生が優しく聞いて下さり、相談に乗って下さいます。実際、平成26年度からは選択科が増えることになり、それぞれの興味に合わせて、より幅広い研修ができることになりました。

産婦人科へ進むことを決めている方は、是非東大病院の産婦人科重点プログラムを考えてみてください。充実して研修ができることと思います。


※各先生からのメッセージは、平成24年度初めに寄せていただいています。

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平成23年度(11生)Aプログラム 西川 佳孝先生(現在、協力病院にて2年目研修中)

大学病院は、標準の医療技術を確実に身に付けるの最適の環境です。



まず、私が東大病院のプログラムを選んだ理由は、卒後臨床研修の間に多くの医師と触れ合いたいと考えたからです。そして、大学病院での内科・外科研修に加えて、市中病院での研修を希望したことから、Aプログラム(1年目:東大病院、2年目:協力病院)を選択しました。

研修医という、守られながらも責任のある環境でさまざまな診療科(部)を廻ることで、それぞれの診療科(部)の臨床現場での特性を肌で感じられたのは非常に有意義でした。

医師のキャリアにおいて専門性を高めることはもちろん大切ですが、卒後臨床研修は医師としての幅を広げることができる期間だと考えています。大学病院の環境で良かった点は以下のとおりです。まず、情報を得るという点では、豊富な指導医、充実したカンファランスやセミナー、論文へのアクセス等が挙げられます。こういった環境は標準の医療を身に付け、最新の医療の雰囲気に触れるのに最適です。また、手技についても、確実な指導の下、手技を行う機会が得られます。血管外科においては、下肢静脈瘤の手術を執刀させていただきました。循環器内科においては、スワンガンツカテーテル等を経験させていただきました。そして、同期が多く、色々な考え方を持った研修医が集まっているので、非常に刺激的でした。

現在は協力病院である、JR東京総合病院にて研修させていただいております。都心にある総合病院で、研修医は2年目選択期間も複数の診療科(部)を廻ることを推奨されています。各診療科(部)の垣根も低く、病院としての一体感を感じます。当直では、2年目研修医は救急外来受診患者の初診を担当し、その後に上級医にフィードバックをいただけるので、とても勉強になります。

卒後臨床研修先については、私が学生であった時にも情報が錯綜していたものですが、受動的に病院を選ぶのではなく、皆さんそれぞれに合った病院で充実した研修医生活を送られることを願っております。その1つの選択肢として、東大病院の研修プログラムを是非ご検討いただければ幸いです。

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平成23年度(11生)Bプログラム 高橋 雄治先生

多くの経験を得られる市中病院の研修と、じっくり学べる大学病院の研修



東大病院での研修が始まり、2ヶ月が経とうとしています。私の研修しているBプログラムでは、1年目を市中病院、2年目を東大病院にて研修することとなっています。私は福島県郡山市の太田綜合病院附属太田西ノ内病院(以下「太田西ノ内病院」という)にて1年目研修を終えた後、東大病院に戻ってきました。Bプログラムでは、やはり市中病院と大学病院の両方を卒後臨床研修期間中に廻ることができることが一番の魅力ではないでしょうか。太田西ノ内病院は、規模としては約1,000床と地域の中核病院であり、近隣自治体からの救急車やドクターヘリ搬送も受け入れる等、非常にactiveな病院でした。

Common diseaseや外傷初期診療等の救急対応等、臨床研修医が経験しておくべき症例には恵まれており、採血やCV挿入等、基本的手技を経験する機会も多いという点でも充実していました。内科当直は1年次の秋より始まり、夜間受診してくる患者さんの対応についても学ぶことができました。同期の人数も東大病院Bプログラムからの2名を含め、14名と多く、分からないことや迷っていることを研修医室で相談しあったりと互いに切磋琢磨していました。東日本大震災が起こった直後にも関わらず集まったということで、余計に結束も強くなったのかもしれません。

一方、大学病院では、与えられる仕事量は決して多くはありませんが、その分しっかりと考えて自ら学ぶ姿勢が求められているように思います。カンファレンスの頻度も格段に多く、自分の受持ちの症例についてはしっかりと勉強して臨まなければなりませんし、専門用語の使い方等、細かいところにも指導が入ります。慣れないうちは大変ですが、そうした教育を受けられることこそが大学病院で研修するメリットだと思います。また、私は2ヵ月間、国立保健医療科学院での研修をさせていただくこととなっています。これは海外のWHO関連機関等、公衆衛生関連の施設に行けるプログラムで、東大病院だからこそできる研修の1つだと思います。

病院が変わると環境や新しいシステムに慣れることに時間がとられるということはありますが、卒後臨床研修で市中病院・大学病院の両方を経験できるということは、このプログラムを選択する大きなメリットではないでしょうか。ただ、大事なことは、どこで研修をするとしても、目の前の仕事を一生懸命にやるということなのだと思います。東大病院での研修を少しでも考えている方には、是非一度見学に来て、東大病院の雰囲気を感じていただけたらと思います。

【解説】国立保健医療科学院での研修について
将来保健所勤務等、公衆衛生分野のキャリアを目指す医師を養成することを目的として、2年目の研修医を対象に実施しています(若干名募集)。本研修は科学院のみならず、保健所、国立の研究機関、WHO関連機関(海外研修)、厚生労働省等で行う予定です。選択科目期間を用いての研修となり、2ヶ月間行います。


高橋先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
整形外科 感染症内科 (必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
国立保健
医療科学院
救急部 (必修)
精神科
(必修)
地域
医療
石川県(輪島)
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平成23年度(11生)外科重点プログラム 桐谷 翔先生

患者さんと真剣に向きあうことで、本当の症例経験を得られる



外科重点プログラムとして医師のキャリアをスタートさせて2年目になります。医学生時代にやんわりと外科医を志してこのコースを選択しましたが、1年経過してさまざまな経験をさせていただき、一人前の外科医への希望はさらに強くなっています。

東大病院の特徴は、たくさんの市中病院の中核に存在する病院であり、医師の数が非常に多いことです。学生の頃は、このことが良くも悪くも捉えられていましたが、現在では駆け出しの医師が所属するには非常に適した場所だと感じています。

指導医は中核病院であることに誇りと責任感を持っています。特に、大学は市中病院で見切れない難しい患者さんが多く、自分で解決できない状況では進んで他のスタッフに相談したり、他診療科(部)の専門家に意見を求めたりと、1人の患者さんに対して尽くせる最大限の医療を施そうという姿勢が伺えます。研修医は、このような決して手を抜かない診療体制の中にチームの一員として参加し、同じように汗水流してじっくりと考え、上級医とたくさんコミュニケーションを取ることで、真の意味での「症例経験」ができるのだと思います。

同期の数が多いこともとても素晴らしいことです。研修医のうちに悩むことも色々あり、またストレスを感じることもありますが、近くには同期がいるので、同じ研修医の視点として新しい切り口が見い出せますし、仕事を忘れられる瞬間も作れます。また、研修医が多いことは、1人の研修医が患者さんを持ち過ぎることがない、これは意外に大切なことです。

外科重点プログラムは外科研修が2年で12ヶ月ありますが、どの診療科(部)でも上級医は「外科重点」という目で見てくれ、積極的な姿勢を示せば示すほど多くのことが跳ね返ってきます。また、専門医をとるための学会発表についても色々と提案していただけますし、臨床研修後の外科医としてのキャリアの相談もいくらでもできます。

医学生の皆さんは研修先や自分の進路に悩んでいることと思います。悩んだ末に東大病院外科重点プログラムでの研修を希望されるのであれば、それは必ず期待に答えるだけの研修を受けられることと思います

桐谷先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
肝・胆・膵外科 (必修)
精神科
麻酔科 心臓外科/
呼吸器外科
救急部 (必修)
地域
医療
新潟県(佐渡)
(必修)
産婦
人科
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平成23年度(11生)内科重点プログラム 佐藤 達之先生

多くの出会いがある場所



学生の頃から、臨床だけでなく研究もしたいと漠然と思っていました。ただ学生のうちは医師としての生活についてまだよく分かっていませんでしたし、研究者としての生活はなおのことでした。東大病院を研修先に選んだのは、実際に診療をしながら臨床研究や基礎研究を精力的に行っている先生方を数多く間近で見ることができ、自分の将来のイメージが定まってくるだろうと思ったからです。

内科重点プログラムは、外科、救急・麻酔の研修が短い分、多くの内科をローテートすることができます。各診療科(部)で指導していただいた先生方は、それぞれさまざまなバックグラウンドをお持ちで、いろいろお話を聞かせていただき、学生時代はただなんとなくであった将来のイメージが固まってきたように思います。

医師の数が豊富な東大病院で研修するに当たって不安だったのは、研修医が一人で何かをやらなければいけないといったことが市中病院に比べて少なく、経験が不足することでした。ただ実際に研修してみて、逆に医師の数が多い分、臨床・研究含め、院内では実に多彩なことが行われていることが分かりました。自分が勉強しなければいけないこと、興味を持っていることに首を突っ込んでいこうと思えば、昼夜問わず、いくらでもネタがあります。そして、突っ込んでいくと、必ずと言っていいほど教えてくださる指導医、コ・メディカルの方々がいます。今となっては、臨床の経験といった意味でも、非常に恵まれた環境で研修ができたと思っています。

加えて、同期の人数が多いことも東大病院の魅力の一つです。1年間を共にする研修医は院内に約90名もいます。もちろんそれぞれが東大病院を研修先として選んだ理由もばらばらですし、研修中に習得していることも興味に応じてばらばらです。しかし、みな個性的に自分の将来に向かっており、切磋琢磨し合えるような仲間たちです。中にはこれから一生の付き合いになる人もいるだろうし、次に会うのが数年後、数十年後になる人もいるだろうと思いますが、きっと再会した時にはとても面白いことになっているだろうなと今から楽しみです。

東大病院は、指導医、コ・メディカル、研修医含め、ものすごい数の人が働いている病院です。それだけ多くの出会いがありましたし、中には人生を変えるような出会いもありました。皆さんも是非東大病院での研修を考えてみて下さい。

佐藤先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
循環器内科
(CCU)
感染症内科 救急部 放射線科 (必修)
地域
医療
三重県
(必修)
精神科
(必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
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平成23年度(11生)小児科重点プログラム 野木森 宜嗣先生

卒後臨床研修の間だからこそ小児医療の概観を・・・



とにかく研修医の数が多いことに惹かれ、東大病院での研修を決めました。人数が多ければそれぞれ異なった分野へ興味を持った人が集まり、互いに良い刺激になると思ったからです。「研修医が多すぎると経験できる症例が減る」という懸念があるかもしれませんが、今まで研修医数に不満を感じたことは一度もありません。「忙しい」ことが有名な病院は多くありますが、大事なのは何人の患者を受け持ったかではなく、何人の患者に対して深く考察したかだと思いました。その点で、常にdiscussionを行う相手がいること、そこにアドバイスをくださる指導医の先生方がいてくださることは東大病院における研修の最大のメリットだと思います。

小児重点プログラムは、小児科志望の私にとっては非常に効率よく研修を行えるシステムだと感じました。内科研修の期間は短めなものの、混合病棟を中心にローテートしたこともあり、多くの診療科(部)にまたがって多様な症例を経験できました。医師である以上、必要な手技や考え方、成人疾患について多く学ばせていただきました。

小児科には神経、血液、総合、心臓、NICUの5つのチームがあり、2年間かけてこれらを全てローテートできること、さらに大学とは疾患の種類が異なる外部病院で小児を経験できることは大変魅力的でした。小児科が非常に幅広い領域をカバーする診療科(部)であるだけに、その概観をあらかじめ見ておくことは、これから小児科医を志すにあたって重要なことだと感じています。

「小児のことは小児科に入ってからすればいい」という意見もありますが、例えばある疾患を抱えた1人の子供について、分娩に至るまでに産科は何を考え、どのようにNICUで管理され、どのように小児外科が手術し、麻酔科はどう管理を行い、一般病床へ移ってからどう退院していくのか、という一連の流れをそれぞれの診療科(部)の立場に立ちながら見ていくというのは、やはり卒後臨床研修の間だからこそできることだと感じました。

また、1年目で小児科にいる間、他の臨床研修医は全員2年目で、その翌年には自分の指導医となる先生方でした。その先生方に教えていただきながらの研修は非常に有意義であり、一方で1年後には自分がこうなっていないといけない、という具体的な目標でありました。皆さんが研修をスタートしてしばらくは慣れないことも多いかと思いますが、それでも1年目だからできなくても仕方ない、臨床研修医だからいいやと流されず、身近な目標を見ながらチャレンジする精神を大切にしてもらいたいと思います。

小児科に興味のある方、もう小児科へ進むことを決めている方は、是非とも東大病院の小児重点プログラムで小児医療に触れてみていただきたいです。間違いなく充実した2年間となると思います。子ども達と触れ合う楽しさや喜びを是非私達と一緒に経験しましょう。

野木森先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
小児科 (NICU)
※1ヶ月は(必修)
小児科として
(必修)
産婦
人科
(必修)
精神科
こころ
の発達
診療部
小児科
(焼津市立
総合病院)
※1ヶ月は(必修)
地域医療として
小児科
(太田綜合病院附属太田西ノ内病院)
小児科(PICU)
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平成23年度(11生)産婦人科重点プログラム 高橋 絵理子先生

幅広い考え方やコミュニケーション能力を修得できるのは、医師の多い東大病院ならでは



医学部に入学した時から、自分自身が女性であることを活かし、医師の道を進みたいと考えておりました。沢山ある診療科(部)の中で産婦人科は患者さんが女性であり、対応する医師が女性であれば、安心して診療を受けてもらえるのではないかと考え、産婦人科を進路の候補としていました。そして、5年生の時に大学病院の産婦人科1ヶ月と産婦人科開業医2ヶ月の学生実習で経験し、医師として産婦人科で患者さんと接したいとの思いが強くなり、卒後臨床研修に産婦人科重点プログラムを第一志望とすることを決めました。

いくつかある産婦人科重点プログラムの中で、私が東大病院を選んだ理由としては、医師の数が多いと見学の時に伺ったからです。分からないことが沢山あり、不安で緊張する臨床研修医をスタートする際に、沢山の先生がいらっしゃることは心強く、また安心して研修をできると感じました。また将来、医師として生きて行く際に、たくさんの先生方と接することで、幅広い考え方やコミュニケーション能力を学べるのではないかと感じました。

東大病院の産婦人科重点プログラムの特徴は、1年目から産婦人科を8ヵ月経験でき、2年間の卒後臨床研修の中で産婦人科を12カ月ローテートすることであり、1年目から産婦人科の手術の執刀や分娩等、数多く経験させていただける点です。また、内科研修では進路に関係なく、上級医の先生が寧にまた情熱的にご指導いただけ、各診療科(部)の面白さを体験できました。また、同期の研修医とも交流ができ、楽しく研修を過ごすことができました。

内科研修が4カ月と短期間ではありますが、産婦人科でもさまざまな合併症をもつ妊婦さんを担当することができ、女性の患者さんとの触れ合いが多いと言う点で偏りはあるかもしれませんが、広く勉強することができたと思っています。

1年目の4月は医師として、社会人として分からないことが多く、病棟で右往左往していましたが、上級医の先生方や病棟のスタッフの方々の雰囲気がとても良く、徐々に慣れることができました。そして、充実した研修1年間があっという間に過ぎてしまいました。

医師として、また女性として産婦人科での研修を1年目に経験できたことは、とても有意義であり、貴重な体験でした。重点プログラムには、メリットとデメリット両方存在し、感じ方は個人個人異なるとは思いますが、早期のキャリア設計に活かすことができるという点で、産婦人科を進路の候補としている方には、お勧めのプログラムだと考えています。

高橋先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
緩和
ケア
診療部
(必修)
精神科
(必修)
産婦
人科
放射線科 (必修)地域
医療
産婦
人科
(NICU)
麻酔科 胃・食道外科

※各先生からのメッセージは、平成24年度初めに寄せていただいています。

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平成22年度(10生)Bプログラム 木暮 泰寛先生

大学病院と市中病院のそれぞれの長所を存分に生かした研修ができています



私はマッチングの結果、東大病院のBプログラムで研修を行っています。Bプログラムでは1年目は協力病院、2年目は東大病院で研修します。マッチング後、内定者同士の相談で、1年目は福島県郡山市にある太田綜合病院附属太田西ノ内病院(以下「太田西ノ内病院」という)へ赴任することになりました

太田西ノ内病院は私立ながら約1,000床の病院で、郡山市を中心とした地域で中核を担う大病院です。肺炎等、commonな病気の方も多かったですが、稀な疾患の方や外傷で重篤な方等、興味深く、またやりがいのある症例にも恵まれていました。

太田西ノ内病院では医師1人が受け持つ患者の人数が多く、それゆえ臨床研修医であっても即戦力として診療に深く関わることが多かったと思います。診察・検査だけでなく、診断・方針決定・治療のいずれも積極的に関わることを要求されていました。責任は重大でしたが、その分身の引き締まる思いで仕事ができましたし、優秀なコ・メディカルと一緒に良い医療をしようというモチベーションにもなりました。地方の病院の良い点としては、大学では気軽に話せないようなベテランの指導医が研修医とマンツーマンで診療に当たることもあり、専門的な知識や必要となる手技を逐次教えてもらえるということでした。また、同級生にも恵まれ、研修医同士でお互いの症例を提示しあったり、日々の診療で生じた問題点に一緒に頭を抱えたりする機会があり、切磋琢磨することができました。

一方、大学病院では、専門性がより高く、或いはより複雑な問題に挑戦することが要求され、今までと違った責任感を感じることが多いように思います。指導医陣のアドバイスを受けつつ、患者の状態を徹底的に評価する方法を日々学んでいます。マニュアルに単に従うのではなく、図書館からアクセスできる大量の文献を活用し、最新の知見を得て実践することが自然と要求されおり、一つひとつの出来事から多くを学べる環境にあると思います。

これらどちらの経験も卒後臨床研修のうちに経験するのは有益なことだと思い、このプログラムで良かったと思っています。勿論、Bプログラムが唯一の正答ではなく、一番重要なのは選んだ研修先で一生懸命に自分の仕事を全うすることや知識・経験を積み重ねることだと思います。

最後に、2年間という僅かな期間ですが、皆さんの研修が有意義なものとなるよう願っております。

木暮先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
アレルギー・
リウマチ内科
循環器内科
(CCU)
(必修)
地域
医療
秋田県
麻酔科 緩和ケア
診療部
(必修)
精神科
精神
神経科
(必修)
小児科
(必修)
産婦
人科
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平成21年度(09生)Bプログラム 後藤 昌也先生(現在、東大病院プログラム(内科総合コース)にて専門研修中)

刺激に溢れ、いろいろなことを学べる環境があります



なぜ東大病院を選んだのか?学生時代に誰と働き何を経験して何を得るのかを意識しました。そして、多様な選択肢があり、上級医がたくさんいる環境が、さまざまな刺激を与えてくれると考え、東大病院を選びました。加えて、後述する公衆衛生のプログラムが決め手となってBプログラムを選びました。

まず、東大病院の良さですが、臨床・研究・教育の三本柱が機能している病院では、さまざまな分野で層の厚い先生方がたくさんいます。研修医の時期にそうした経験ができることは、その後のキャリアを方向付ける意味で良いと思います。加えて、ここでは多様な研修医が刺激を与えてくれますし、指導医の先生方も人間味溢れる先生方であり、人としての成長を促していただいたと思います。

Bプログラムは、市中病院と大学病院のたすきがけです。それ以外は特に大きな決まりはありません。選択の幅が広いのが魅力の1つだと思います。加えて、Bプログラムには国立保健医療科学院での研修がありました。将来、公衆衛生学に進むことを考えており、このプログラムを選ぶ最終的な決め手となりました。このプログラムのように3ヶ月もの期間、公衆衛生学を学ぶ機会は他のプログラムにはないと思います。フィリピンのWHO支部での講義や厚生労働省でのインターンでは、外からではなかなか分からない医療行政の難しさを垣間見ることができました。将来的に公衆衛生の研究をしたいという思いを強くしました。

協力病院での研修ですが、私はJR東京総合病院を選びました。選んだ理由は、上級医の人柄が良い病院であったと先輩から聞いたからです。実際に働いてみるとその通りで、良い上司、仲間に恵まれて充実した研修を行うことができました。また、市中病院で働くことで、多くの症例を経験することができました。

このプログラムを通じて、医師として幅広い分野を学び、また臨床能力を磨くことができたと思います。私は、さらに初期対応の能力をもう一段階上げたいと考え、総合内科コースで現在は腕を磨いています。皆さんも、是非東大病院での研修を検討してみて下さい。実際に研修を受けた先輩の話を一度聞いてみることをお勧めします。

【解説】国立保健医療科学院での研修について
将来保健所勤務等、公衆衛生分野のキャリアを目指す医師を養成することを目的として、2年目の研修医を対象に実施しています(若干名募集)。本研修は科学院のみならず、保健所、国立の研究機関、WHO関連機関(海外研修)、厚生労働省等で行う予定です。選択科目期間を用いての研修となり、平成23年度より、本研修は2ヶ月間に短縮されます。


後藤先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
リハビリ
テーション科
皮膚科・
皮膚光線レーザー科
感染症
内科
形成
外科・
美容
外科
糖尿病・
代謝
内科
眼科・
視覚
矯正科
国立保健医療科学院
※1ヶ月は(必修)
地域保健・医療として
(必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
(必修)
精神科
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平成22年度(10生)外科重点プログラム 宮原 和洋先生

外科重点プログラムの研修で外科医としてのスタートをきって



学生実習での外科・手術の体験から、医師となったら外科の道に進もうと志し、研修病院について探していたところ、外科重点プログラムの存在を知り、東大病院での研修を希望することにしました。もともと本学の出身であり、東大病院でのそれぞれの外科での実習で日々の診療に触れることができていたと思っていましたが、実際に診療を行う立場に立つことで、多くのことが学べていると実感しています。

研修医というポジションで学んでいる途中ではありますが、一番患者さんに接する機会が多く、責任ある行動を求められています。特に、外科重点プログラムに在籍しているということで、到達すべき目標に対して決して妥協されることなく指導していただけており、その中で術前検査・手術・術後管理と一貫して最前線で診療業務に携わることで、学べると同時に、医師として働けていることを実感でき、日々大きな満足感とともに働くことができています。

また、ともに外科重点プログラムで外科医の修練を始める仲間がいるということも1つの魅力です。助けあう仲間として、切磋琢磨するライバルとして、共に頑張っています。ここでは世間でよく言われているような外科医不足とは無縁です。日々刺激し合い、共に目指すべき医師像に向かって研鑽を積むことができています。

これを読んでくださっている皆さんは、来年には医師としてのキャリアをスタートすると思われますが、それに対してどのような施設で研修を開始するかということは、得られるものに多少の差こそあれ、何かが不利になるということは決してありません。一般的なイメージでいわれるような大学病院と一般病院、病院の規模の差によって経験する症例について全く有利不利はないということはよく感じます。その中で、東大病院はさまざまなバックグラウンドをもった指導医の先生方にも恵まれており、奥行きを持った研修ができるというメリットはありますが、学生の頃に噂されていたようなデメリットを感じたことはありません。

東大病院で研修している身として、外科医の卵として外科重点プログラムで研修している身として、本プログラムでの研修は大いにやりがいのある道であると自信を持ってお勧めします。

宮原先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
救急部 麻酔科 (必修)
地域
医療
(必修)
小児科
(必修)
産婦
人科
(必修)
精神科
大腸・肛門外科/血管外科
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平成22年度(10生)内科重点プログラム 池永 知誓子先生

学ぶ意思を持って来れば、必ず得るものがある場所



私が大学4年生の時、チューターの先生が打腱器1本で脳の病変を同定し、問診と診察で8割以上は診断がつくということを目の当たりにしました。以来、神経内科に興味を持ち続けてきましたが、勉強を進めていく中で、他にも面白いと思う事が出てきて進路は決めかねていました。ただ漠然と、臨床で経験を積んだ後は新しいものを生み出すような仕事がしたいと思っていました。

東大病院での研修を選んで良かったと思う点として、指導医が研究者として各々の分野の第一人者である点が挙げられます。仕事の合間に研究室を見学させていただいて、3年目以降にどのような仕事をしたいかが徐々に定まってきました。また、経験年数の異なる複数の医師が指導に当たるので、先生方を見てそれぞれの年代で何に打ち込むか、朧げながらも目標が見つかってきました。

昨年末にはNew England Journal of Medicine(NEJM)の編集に携わるDr.McMahonが来日され、週に1度英語での症例検討会がありました。スライド作成の際には色々な工夫を提案して下さり、創造性を活かして働く事がとても楽しいということを先生の働く姿を見て改めて感じました。東大病院には人柄の面でも尊敬できる先生が多く集まり、学生の時に当たり前と思っていた環境がいかに恵まれていたかに気付きました。

内科重点プログラムでは1年目の内にほぼ全ての内科で研修することができます。神経内科では、回診の際に教授自らが入院患者全員を隅々まで診察していました。僅かな異常も見逃さず、問診と診察という基本にとても忠実であった点が印象に残っています。今まで研究というと病棟から離れた実験室で行うものといった印象が少なからずありましたが、先生方の仕事を傍で見て、日々の診察の中に発見があり、それが研究に結び付くということや、研究はあくまでも患者のためということが強く心に刻まれました。

なお、2年目も原則内科に8ヵ月間配属となりますが、1年目に神経内科に進むと決めたので、脳神経外科や放射線科等、関連のある診療科でも研修させていただくことになりました。

神経内科の病気は治すことができないと言われるものが多いですが、治療法の進歩に少しでも貢献できるようでありたいと思います。
東大病院は自分自身が学ぶ意思を持って来れば、必ず得るものがある場所だと思います。

池永先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
放射線科 (必修)
地域
医療
(必修)
小児科
(必修)
精神科
(必修)
産婦
人科
感染症内科 神経内科 脳神経外科
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平成22年度(10生)小児科重点プログラム 柿本 優先生

熱心な指導医や研修医に囲まれて、症例に偏りのない研修を実感



かねてから小児科へ進みたいと考えていた私は、卒後臨床研修を受ける病院を探す際に、小児科をどれくらいローテートできるかという点を重視していました。また、児童精神の分野にも興味があり、卒後臨床研修の間に少しでも接することができるならとも思っていました。それらを念頭にさまざまな病院を検討する中で、東大病院の小児科重点プログラムに出会い、自分にとってベストな選択肢だと感じました。

このプログラムの特徴は、何と言っても小児科をローテートする期間が長いということではないでしょうか。1年目から4ヶ月小児科で研修することができます。私は2ヶ月間神経グループで、残りの2ヶ月を血液グループで研修させていただきました。神経グループでは、髄膜炎のような急性疾患から長期入院の患者さんまで幅広く勉強することができました。また、血液グループでは腰椎穿刺等、さまざまな手技を経験する機会に恵まれました。それらに加え、休日や夜間の当直では救急外来での診察に関わることができます。大学病院だからといって症例が偏ることのない点も東大病院で研修するメリットだと思います。さらに、外科は小児外科を廻ることで、小児の外科的疾患がどういったものであるかや、小児科と小児外科との連携がどうなされているかなどを学ぶこともできました。

一方で、成人の患者さんも充分に経験することができます。4ヶ月内科を、2ヶ月救急をローテートしましたが、一般的な疾患も大学病院でしか出会わないような症例も、多種多様に受け持つことができました。また、身体所見の取り方や採血の手技等、小児科でも必要となる基本的なスキルを身につける良い期間でもありました。

振り返ってみると、失敗を繰り返しながら色々なことを吸収してきた一年であったと実感しています。今後さらに飛躍すべく、今年はより一層の勉強に励みたいと思います。そして、東大病院にはその環境がしっかり整っています。将来小児科へ進もうと決めている方も、小児科に興味はあるけれどまだ迷っているという方も、東大病院の小児科重点プログラムを検討してみて下さい。優秀な指導医や熱心な研修医に囲まれて仕事ができる2年間は、間違いなく今後の礎になることと思います。子供達と触れ合う楽しさや喜びを是非私達と一緒に経験しましょう。

柿本先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
(必修)
精神科
こころ
の発達
診療部
(必修)
産婦
人科
小児科 (NICU)
※1ヶ月は(必修)
小児科として
小児科
(太田綜合病院附属太田西ノ内病院)
※1ヶ月は(必修)
地域医療として
小児科
(焼津市立
総合病院)
小児科(PICU)
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平成22年度(10生)産婦人科重点プログラム 竹内 亜利砂先生

魅力的な産婦人科重点プログラムのローテーション。早くからキャリア設計が思い描けました



将来の選択科の1つとして産婦人科を候補としていたため、マッチングでは各病院の産婦人科コースを重点的にリサーチしていました。中でも東大病院の産婦人科重点コースの特徴は、1年目から産婦人科を8ヶ月間経験でき、2年間の卒後臨床研修の中で、産婦人科を12ヶ月ローテートするという他院では見かけない斬新的なプログラムでした。

このプログラムの1番の魅力は、1年目から産婦人科におけるさまざまな手技を学べる点だと思います。このearly exposure programによって、研修に対するモチベーションが上がるだけでなく、医師人生の極早期から長いスパンで自分の産婦人科医としてのキャリア設計が出来上がることだと思います。

一方で、重点コースにおける最大の不安材料は、スーパーローテート研修の時代に産婦人科=進路先のような特別な存在でいいのであろうか、産婦人科しか分からず内科管理等できないまま医師としての人生を送っていくのではないかということだと思います。

しかし、それは実際に研修生活を送ってみると全く違うということが分かりました。東大病院の内科研修では、総合内科制度をとっており、4ヵ月間の研修であってもさまざまな内科疾患を診ることができました。また、大学病院という性質上、産婦人科の患者さんもさまざまな合併症を持っており、産婦人科疾患だけでなく多岐に亘る疾患の管理も学べました。

研修生活も半分以上終わってしまいましたが、2年間の研修期間は本当に充実していて、あっという間だと思います。私は女性外科(産婦人科腫瘍チーム)から研修が始まりました。最初は右も左も分からない状況でしたが、上級医の先生方やスタッフの皆さんに助けられながらすぐに慣れ、産婦人科の手技も徐々に上達し、カイザー等、産婦人科の手術の執刀も数多く経験させてもらえました。大学病院という守られた状況の中で、研修1年目からこんなに数多くの執刀経験ができるプログラムは他にはないと思います。

皆さんも是非、将来産婦人科を候補として考えているのであれば、東大病院の産婦人科重点プログラムで初期からさまざまな産婦人科医としてのスキルを学んでみるのもいいと思います。

竹内先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
女性
外科
(必修)地域
医療
焼津市立総合病院
(必修)
精神科
産婦
人科
(NICU)
女性
外科
  麻酔科

※各先生からのメッセージは、平成23年度初めに寄せていただいています。

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平成20年度(08生)Cプログラム 相原 由季子先生 (現在、東大病院(眼科・視覚矯正科)プログラムにて専門研修中)

忙しい日々の中で見つけた充実感と温かな雰囲気。



私は東大病院Cプログラムにて2年間大学で研修をしました。私の学年では1年目は3か月・救急(麻酔)、3か月・外科、6か月・内科と研修がありました。2年目は選択期間が8カ月、その他は必修科目(小児科、産婦人科、精神科、地域医療)を学びました。

東大病院での研修はまず研修体制がしっかりしていること、各分野に多くの指導医の先生がいらっしゃり、疑問に思ったこと・困った症例等、いつでも相談することができることが大きな魅力です。これほどの環境はなかなかないのではと感じる日々でした。内科をはじめ各診療科での研修医を対象とした勉強会等も充実しています。

たくさんの患者さんを診療できる中で、珍しい症例や難しい症例も多く経験でき、学会発表や論文作成の機会をいただくこともしばしばありました。その一方、1年目に3カ月研修した救急(麻酔)では救急部でさまざまな診療科の初療にあたり、common diseaseも多く経験することができました。また、東大病院の内科は総合内科体制をとっており、研修医はある診療科に配属という形ではなく、ある病棟に配属という形になります。1つの病棟に複数の診療科の患者さんが入院されているため、6か月の間に私の場合4病棟をローテートしましたが、内科の中でほとんどの診療科を経験できました。

医師としてプレゼンテーション能力は重要となってきますが、大学病院では回診やカンファレンス等が多くあり、しっかりと指導を受け、学ぶことができたことも良かったです。

そして、選択期間が8カ月あることは大きな魅力です。私は、この期間に複数の診療科で研修し、今後の進路に関して考える上で大変役立った期間となりました。

私はこの中で3か月間、ジュネーブのWHOや厚生労働省等で学ぶ機会をいただきました。この機会はとても貴重な経験となりました。普段は臨床という視点で医療に取り組んでいますが、公衆衛生分野の第一線で学ぶことができ、また公衆衛生のさまざまな方と出会い、医師としても人としても大変視野が広がりました。

研修医の生活は、業務も多く患者さんもたくさんいらっしゃり忙しい日々ではありますが、それを乗り越えるに値する魅力が東大病院にはありました。センターの先生方やスタッフの皆さんもいつも親身でとても温かな存在です。同期がたくさんいることも励みになりますね。

この2年間は実りの多い充実した研修医生活を送ることができました。東大病院を選び、本当に良かったと思っています。今後も東大病院で専門研修を続け、微力ですが東大病院や日本の医療に貢献していければと思っています。皆さんも是非東大病院で医師としての第一歩を踏み出しませんか。

相原先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
耳鼻咽喉科・
聴覚音声外科
形成外科・
美容外科
(必修)
産婦
人科
眼科・
視覚矯正科
国立保健医療科学院
※1ヶ月は(必修)
地域保健・医療として
(必修)
小児科
眼科・
視覚矯正科
(必修)
精神科
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平成20年度(08生)Cプログラム 山口 教宗 先生 (現在、東大病院(肝・胆・膵外科)プログラムにて専門研修中)

日常に大きな刺激と励みがある東大病院での2年間。



誰も知っている人がいない世界で、新たな気持ちで研修を始めたい。そう思い、先輩・同級生・後輩の数多くいる母校ではなく、東大病院で研修させていただくことにしました。東大病院での研修のメリットは、「医師が多いこと」・「勉強会が頻繁に開催されていること」・「研修医が発表する機会が多いこと」があります。順に説明していこうと思います。

研修医は同級生が1学年に100人弱いて、同じ科を回る同級生だけでも4、5人はいます。日常的に同級生の診療に触れるのは刺激になりますし、時には大きなヒントになります。何か辛い事があったときに気楽に話せる同級生が多いのはとても励みになります。

また、総合研修センター主催の勉強会が週1回あります。昼休み・夕方に開催されることが多く、研修医は優先的に参加できます。内科なら貧血・脳梗塞などテーマ別に、外科なら縫合・結紮などの勉強会が各10回程度あります。また、「英語でカンファ」というちょっと変わった勉強会もあります。外国から講師を招き、外国でのカンファの様子を東大病院で再現してみようという試みで、主に研修医がプレゼンし、その内容に対して講師の先生が研修医・参加者双方に質問しながら進めていきます。自然と英語の勉強になり、また日常的な疾患の鑑別を考える良い機会になります。今年度からはNST主催の勉強会が始まり、点滴の考え方など基本的な栄養管理について学べるようになりました。

どの科を回っている研修医も1年間に数回は学会発表の機会にめぐまれます。発表前にその科の(大勢の)先生の前で予演をしなければならず、大変緊張します。でもその分、様々な視点から多種多様なアドバイスをもらえます。発表そのものよりもむしろ勉強になりました。

大学病院では研修医に雑用が課されます。採血・サマリー作り・各種書類作成・患者さんの検査への案内等、ここには書ききれません。くじけそうになったこともありました。しかし、数々の雑用を黙々とこなした上で毎日きっちりカルテを書き、適切に治療計画を立てる同級生や、さらにそれに加え毎日のように深夜まで勉強する2年上の先生の姿に魅せられ引っ張られて、今日まで頑張ることができました。

東大病院には魅力的な先生が沢山います。勉強の機会も、発表の場も、沢山あります。沢山の意欲と熱意を持って、是非東大病院を活かして下さい。

山口先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
肝・胆・膵外科 救急部 麻酔科 (必修)
地域
医療
高知県
(必修)
精神科
(必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
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平成21年度(09生)特別コース 外科プログラム 佐藤 瑞穂先生

女性が多く心強い毎日。非常に充実した1年間でした。



この卒後臨床研修における特別コースプログラムができたのは、私がまだ就職先の病院を迷いながら、将来の診療科を悶々と考えていた夏のことでした。マッチングもあと数週間後に控えており、将来像を描きながら就職先を選ぶことは、国家試験勉強の合間に考えていくにはすごく大きな問題でした。何をそんなに悩む必要があるか・・・この気持ちはこの冊子を手にしている全国の女子医大生ならば1度は考えるであろう悩みかと思います。女性ならではのイベントとして挙げられる出産や育児等は、働いていく上で非常にやりくりの難しいことであり、また体力や時間の面から見ても消耗することの多い出来事だと思います。私の場合、もともと医学部に入学した時から外科・救急に興味を持っていたため、大学2年生の時から東大病院に長期休暇を使ってよく実習に来ていました。大学5年生になり、BSLが始まり、実習で出会う女性医師の先生達のお話を伺っていくと、「仕事と家庭、仕事と出産/育児の両立」をしていくことがどれほど大変であり、どれほど周囲の協力が必要であるかが身に沁みて分かるようになり、辿り着いたのが大学6年生の夏でした。外科に進むことで自分が後悔しないか、そして何よりも卒後臨床研修の2年間という短い時間の中で、迷いなく診療科を選択できるかどうかが何よりも不安でした。そんな時に飛び込んできたニュースが「卒後臨床研修でも専門研修ができるプログラムが大学病院限定でできる」というものでした。普通ならば2年目に自由選択が来るため、1年目の間に熟考できないものが、1年目に重点的に外科をローテートできることにより早い段階で診療科を決定できるかも知れないという期待が私の中に浮かんできました。また、将来的にもし外科に進むのであれば、人よりも2ヶ月多く外科研修をできるため、専門医試験を受けるために必要な症例数が早く稼げるというメリットもありました。これならば研修をしながらでも将来のことも考えられると思い、早速東大病院の外科プログラムを第一希望にしてマッチングを受験し、晴れて外科プログラムの一員として研修を開始しました。

平成21年度の外科プログラムは8名中3名が女性でした。半数近くが女性であることに驚きつつも非常に心強くも思いました。私は4月から4ヶ月ずつ肝・胆・膵外科/移植外科と心臓外科をローテートし、多くの指導医の下、他病院ではなかなか1年目では指導してもらえないような開腹や開胸等の手技を実践、そして何よりも経験症例(手術)数の多さは何にも代えられないものでした。大学病院ならではのレアケースも多く遭遇することができ、非常に充実した1年間だったと思います。そう心から思えるのも、そして少しずつ将来像を見据えられるようになってきているのも、この外科プログラムであったからこそだと今1年を振り返って言えます。1年次は忙しさの中で仕事をこなしていくこと、手技を体で覚えることが中心となっていましたが、病院のシステムにも慣れ、少しずつゆとりが出てきた現在の私の目標としては、1年目に得た知識や手技を自分の中でフィードバックしながら確実なものに変えていくこと、そしてそれらを後輩にも指導していけるようにすることが目標です。現在も進路先に関しては熟考中ではありますが、全身管理がしっかりとでき、かつ緊急対応できる診療科に進みたいと考えています。外科に進むも進まないもこの2年間(メインは最初の1年間)で得た外科の症例数と経験値、体力とタフな精神力はこれからの医者人生に必須のアイテムだと思うので、外科に進む方はもちろん、外科に興味のある方も、外科に進むか迷っている方も、是非このプログラムで研修してみることをお勧めします。

佐藤先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
麻酔科 救急部 (必修)
地域
医療
(必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
(必修)
精神科
整形外科 麻酔科
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平成21年度(09生)特別コース 内科プログラム 安藤 孝浩先生

内科の基礎を徹底的に。密度濃く学ぶことができます。



私が東大病院での研修を選択したのは、自分の出身大学であり、お世話になった先輩が多いこともありますが、一番の理由は専門研修も東大病院でしようと決めていたためです。たくさんあるプログラムの中でも、将来は内科系に進みたいという思いから、特別コース内科プログラムを選択しました。

内科プログラムは、1年目に希望する内科3科を2ヶ月ずつ、他の内科2科を1ヶ月ずつ、合計8ヶ月廻ります。Cプログラムとの違いは希望できる内科が多いので、1年目にほぼ全ての内科を廻ることができることにあると思います。2年目は選択内科となっていますが、内科だけでなく、内科周辺の関連領域を扱う診療科も選択することが可能です。内科プログラムは、内科に進もうと決めている方だけでなく、逆に卒後臨床研修の内に内科の基礎だけでも勉強しておこうという人にとっても魅力的だと思います。

どのプログラムを選択するにしても、東大病院の特徴は幅広い診療科とその専門性にあります。EBMはもちろんですが、各々の最先端の治療、治験等に実際に参加することができます。症例も貴重な症例が集まっており、地方会、学会での症例報告、機会があれば論文作成もさせていただけます。

市中病院と比較して大学病院のデメリットとして挙げられるのが、症例数が少ないという問題ですが、一症例のプロブレムが多いので、密度が濃く学ぶことはたくさんあります。また、やる気に応じて症例数も変わるので、興味がある症例があれば、担当したいと申し出れば上級医の先生も快く指導して下さいます。自分で治療の意思決定ができないので責任感がない、ということも言われるデメリットですが、市中病院でも分からなければ上級医に聞きながら治療を進めますし、卒後臨床研修医に全く決定権がないというより、上級医と相談しながら治療していくイメージが正しいと思います。患者さんに最も会っているのは研修医ですし、研修医の報告で治療方針が決定することも日常診療ではよくあります。

東大病院は研修医の数が多いのも特徴で、同期の繋がりが広がり、仕事だけでなくプライベートでも充実した時間を過ごすことができます。是非東大病院での研修を考えてみて下さい。

安藤先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
血液・腫瘍内科 小児科
※1ヶ月は(必修)
小児科として
(必修)
地域
医療
(必修)
産婦
人科
(必修)
精神科
麻酔科
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平成21年度(09生)特別コース 小児科プログラム 池田 貴充先生

一つ一つが「奇蹟」の連続。子どもたちと過ごした時間は、かけがえのない宝物。



小児科の学生実習で触れ合った子どもたちの純粋な眼差しに強く心を打たれた僕は、それまで自分が全く知らなかった世界があることを知り、いつしか小児科に憧れを抱くようになりました。折しもマッチングで研修病院を選ぶ頃、東大病院で「小児科プログラム」が新設されることが決定し、最高の環境で充実した研修生活を送るべく、新しい扉を開くことを決意しました。

本プログラムの特色は、何と言っても、1年目から小児科での研修が重視されていることであり、早くから小児科を志している方、小児医療に関心がある方には最適です。1年目の4ヶ月間は、血液・腫瘍グループ、神経グループ、総合グループでお世話になりました。アットホームな雰囲気の中、患者さんの診察や治療方針の検討等を通して、経験豊富な先生方が熱心に指導して下さいます。同時に、患者さんに最も近い立場から、子ども一人一人に対するアプローチや、親御さんとの関わり合いの大切さを自然と学んでいけたように思います。一般的に、大学病院ではcommon diseaseを診る機会が少ないと言われますが、夜間・休日当直を通して経験することは十分に可能であり、基本的な初期対応を身につけることができます。

外科研修の2ヶ月間は小児外科でお世話になりました。ここでは、小児の消化器疾患を中心として、多種多様な症例を経験し、手術にも積極的に参加します。小児の末梢ルート確保は成人と比べると難易度が高く、熟練を要しますが、この小児外科研修中に大きくスキルアップしました。いつも夜遅くまで根気強く指導して下さった小児外科の先生方には本当に感謝しています。

他のプログラムと比較すると、内科(成人)をローテートする期間は4ヶ月と短いですが、だからこそ受け持った一つ一つの症例は貴重であり、そこから多くを学び取るように努めました。小児医療とは一味も二味も違う世界を覗いてみることは、本プログラムの中でも重要な体験であり、医師としての見聞を広げてくれます。

思い返せば、本当にあっという間の1年間でした。この研修を通して出会えた一つ一つが「奇蹟」であったと実感せずにはいられません。特に、たくさんのかわいい子どもたちと一緒に過ごせた時間は、自分にとってかけがえのない宝物であり、ずっとずっと、僕の未来に輝き続けていくことと思います。

だから、今日もこうして、前を向いて歩いています ―― 子どもたちの笑顔を、最高の喜びに変えて。

池田先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
小児科
(PICU)
麻酔科 小児科
(焼津市立
総合病院)
小児科
(藤枝市立総合病院)
※1ヶ月は(必修)
地域医療として
(必修)
精神科
こころ
の発達
診療部
(必修)
産婦
人科
小児科(NICU)
※1ヶ月は(必修)
小児科として
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平成21年度(09生)特別コース 産婦人科プログラム 辻 佳穂里先生

勤務が終わるとへとへとに…でも、産科だけでなく内科的なことも勉強できる充実した毎日。



東大病院で研修をして1年経ちましたが、振り返るとあっという間でした。私はマッチングの際に将来進む診療科を完全に決めている訳ではありませんでしたが、学生実習を通して産婦人科に魅力を感じており、産婦人科プログラムを選択しました。この研修プログラムは、産婦人科を合計12ヶ月間廻るのが特徴です。東大病院での研修1年目には、内科を4ヶ月ローテートし、その後4ヶ月は産科、4ヶ月女性診療科(リプログループ)を廻りました。

内科(成人)研修は4ヶ月という短い期間でしたので、選択できる診療科が限られていましたが、混合病棟を廻る等して、いろいろな症例を経験することができました。採血やルートの確保をできるようになるのか不安でしたが、同期で練習し合ったり、時には上級医の先生の腕を借りたり、スタッフの皆さんに助けられたりしながら、何とかできるようになりました。産科のローテートでは、最初はクスコの使い方も分かりませんし、内診でお産がどの程度進んでいるかの評価もなかなかできませんでしたが、先生方の指導のお陰で、一通りの診察方法を学ぶことができました。帝王切開の手術に入り、最終的には十数件の執刀も経験させてもらえました。産科勤務は忙しさに波があり、お産が次から次にある時は目が廻るほど忙しく、勤務が終わるとへとへとになりましたが、非常に充実した毎日でした。特に、切迫早産で長期間入院していた方が無事出産した時は、本当に嬉しかったです。また、東大病院は大学病院であるという特性上、稀な疾患の合併妊娠を経験することが多く、産科だけでなく内科的なことも勉強になりました。

婦人科のリプログループでは、腹腔鏡手術や採卵・胚移植といった不妊治療に携わることができました。東大病院には腹腔鏡を練習する機械があり、誰でも練習ができるようになっています。シミュレータで練習したよりも実際はもっと難しいですが、熟練した先生の指導のお陰で、執刀を努めることができました。

初期研修の残りの1年は、女性診療科の腫瘍グループ、外科、NICU、地方の産婦人科、精神科等をローテートする予定です。フレッシュな時期に産婦人科を廻れるところがこのプログラムの良いところです。産婦人科を考えている学生の皆さんにとってはこのプログラムを取るのも一つのいい選択肢だと思います。

辻先生の2年目ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
産婦人科(NICU)
※1ヶ月は(必修)
小児科として
女性外科
※1ヶ月は(必修)
産婦人科として
(必修)地域
医療
焼津市立総合病院
女性外科 胃・食道外科/
乳腺・内分泌外科
麻酔科 (必修)
精神科

※平成22年度以降において、特別コースプログラムに当たるものは重点プログラムとなりますが、期間・内容等は特別コースに準拠する形となります。
※各先生からのメッセージは、平成21年度末に寄せていただきます

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平成20年度(08生)Aプログラム 宮崎 佑介先生

選んだきっかけは症例数の豊富さ。そして、プログラム・設備の充実です。



研修を始めてもう1年、マッチング・国試で一生懸命だったあの頃が何年も前のような気もしますが、始めは採血するにも震えていた私も、医師として2年目になると思うとほんの少しは学生から医師に近づけたかなと感じています。

1年前の大学6年次、研修病院を決めるに当たって私が病院を選んだ基準は[1]しっかりとした考えを身に付けた上で、[2]たくさんの症例を経験できるという点でした。学生の間は、『大学病院は給料・症例は少ないが、しっかり学べる』、一般の市中病院は『症例・給料ともに多い』というイメージがありました。両方の良いとこ取りができるという点で、私は1年目大学病院・2年目市中病院というプログラムを組んでいる大学病院の研修プログラムを研修先として探していました。私は産業医科大学という九州の大学出身ですが、その中で東大病院を選んだ理由は、多くの指導医がいてスタッフがおり、教育プログラム・設備が充実していること、それに加えさまざまな大学から研修医・上級医が集まっており、肩身の狭い思いをするということがないと感じたからです。

実際に研修が始まって、最初の頃は採血・オーダーも全く分からず右往左往ばっかりしていましたが、指導医の先生方に助けていただいて徐々に慣れていくことができました。指導医の先生方が多いという点で、最初から手技も一から丁寧に教えていただける、また特にたくさんの先生方が手技・診療・治療をチェックするので、何事も根本的なところから筋道立てて考え、医療を行う事ができました。患者のためにいつ寝ているか分からないほど仕事をしている先生やさまざまな論文・症例を経験している先生など、色々な考え方や医療を行う先生方と出会え、自分の理想とする医師像をイメージすることができるのも大学病院の1つの魅力だと思います。給料に関しては、確かに市中病院より少ないかもしれませんが、普通に生活して遊ぶくらいなら全く困ることはなかったです。症例に関しても、大学病院とういう特性上、さまざまな疾患が集まっており、また設備も充実しているので、自分のモチベーション次第でいくらでも手技・症例は学ぶことができ、教育体制もしっかりしていて、各科のクルズスや合同クルズスなど基礎となる考え方を充分に身に付けることができます。もちろん研修中、科にもよりますが体力・精神的に限界まで働くこともあります。その中でたくさんの同期がおり、また総合研修センターなどの設備が整っていることでとても救われました。

私は来年度より協力病院にて研修しますが、1年間慣れ親しんだ同期や先生方と離れ環境が変わるという不安もあり、今思えば2年間大学病院でも良かったのではと思う事もありますが、一方で新しい環境がより自分を高めてくれるという期待もあります。

是非卒後臨床研修するにあったって研修病院を悩んでいる皆様、最高のものを提供してくれる東大病院で研修してみませんか?

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平成20年度(08生)Cプログラム 葛岡 桜先生

自分自身の感覚や多くの出会いを大切にして下さい。



私がこの病院を選んだ一番の理由は、将来の専門としてマイナー外科を考えていたからです。その科の歴史が全国で最も古く、症例が集まる病院で研修したいと思っていました。

もう一方で、一般病院よりも落ち着いた環境で、診療の基礎を身に付けたいと思ったことも理由の1つです。東大病院の内科研修では、診察から鑑別診断、治療方針の立て方、サマリー、カルテのきちんとした書き方まで、きちんと指導していただくことができます。実際に病院で働き始めた当初は、仕事のスピードについていけず、上級医にも大変ご迷惑をおかけしました。この仕事を続けられないと悩んだ時期も長くありました。大学病院は雑用が多いと言われます。採血、処方、オーダーに追われ、診察や治療方針を考えるための時間のマネージメントが上手くできずに終わってしまう日もあります。そのため、処理能力が低いうちは、勉強の時間が作れず、苦しみます。シビアな世界です。

大学病院だと症例や手技件数が少ないから経験も積めないのでは、と心配される方もいると思いますが、一般病院と比べて研修医の臨床能力について劣る部分はないと思います。ただ、大学病院の特性として人員が多いので、個人のやる気次第で任せてもらえる仕事の幅も大きく異なり、能力にも大きな差が出てしまうのは仕方がないところです。

東大病院に来て良かったと思えるのは、やはりアカデミックな環境に身を置くことができるという点です。常に最先端の話題に触れながら、または実際に治験や研究に参加しながら診療を行うことができます。先生方の勉強会も盛んですし、1年生でも機会があれば地方会、学会などに参加、発表することもできます。また、全国の大学から研修生が集まりますので、出身に偏らない人間関係を作ることができます。その反面、組織が大きい病院ゆえに手続きが煩雑になってしまう欠点もあります。

私は選択期間にぜひ東大病院での外科研修の経験を積みたいと思い、Cプログラムを選択しました。まだ将来の目標ははっきりしていませんが、発症から手術、リハビリまで、患者さんの人生を支えられる医療者を目指したいと思っています。東大病院ではさまざまな専門分野の先生から直接指導を受けることができますので、将来の進路についてまだ迷いがある方にとってとてもよい研修先になると思います。

これから病院を選ぶ医学生の皆さんにおすすめしたいのは、やはり多くの病院を見学に行くことです。私も学生時代はへき地医療に興味があり、その道で有名な長野の病院をいくつか見学に行きました。しかし、ベッドサイドでの実習を続けるうちに目標は変わっていきます。あまり周りの体験談に縛られず、自分自身の感覚や出会いを大切に研修先を選んでください。この病院で皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

葛岡先生の2年目ローテーション
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
脳神経外科 神経内科 放射線科 (必修)
小児科
(必修)
地域
医療
(必修)
精神科
(必修)
産婦
人科
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平成20年度(08生)Cプログラム 久野 慎一郎先生

指導の厚さを感じる日々。100名以上の同期がいることもメリット。

東大病院の研修医となって約1年、採血や注射ならなんとかビビらないで出来るようになってきた今日この頃です。

東大病院を研修先に選んだのは、特別な思い入れがあったわけでも東京に縁があったわけでもなく、何となく山手線の内側に住んでみたかったというお粗末な動機からでしたが、今では東大病院を選んで本当によかったと思っています。

12月までで内科6ヶ月、麻酔科・救急部3ヶ月を回りましたが、東大病院のプログラムならではのメリットがあります。内科は総合病床制なので、色々な症例を担当できます。採血の手技から輸液選択のイロハまで指導を受けられますし、科によっては中心静脈カテーテル留置や骨髄穿刺のような手技も実践する機会が与えられます。私は麻酔科を選択しましたが、東大病院では麻酔科ローテートの研修医も5日に1回程度の割合で救急外来当直の当番が回ってきます。救急外来では、救急部の研修医に混じって心肺停止患者や意識障害患者の初期治療に対応し、救急医療の研修ができます。また、軽症の1次、2次救急患者への対応も各担当診療科の先生の指導の下、経験することができ、重症からcommon diseaseまで診療経験を積むことができます。

これまでの研修を通して、どの科でも指導の手厚さを感じます。指導医の先生の層が厚く、気軽に質問できる若手の先生から、その道ではちょっと名の通っている先生まで色々ですが、どの先生も研修医の教育に熱心です。研修医が1人でオロオロしないといけない場面は皆無ですし、任せてもらっている時でも、フォローの先生がどこからともなく見守ってくれいて、ピンチには救いの手を差し伸べてくれます。

また、研修医が日本各地から集まっており、出身大学もいろいろ。人数も100名以上と多く同期に恵まれています。自分はローテートしなかった科の事でも、いざと言う時に聞ける同期がいるのは心強いです。苦手な神経所見をとる時には隣にいてもらったりして・・・同期のつながりが広いのも大学病院のメリットではないでしょうか。

市中病院の研修プログラムと比べて、給料が安いとか、雑用が多いとか言われる大学病院ですが、東大病院の1年目に経験することは駆け出しの医師の基礎を築く上で、大学病院としてのデメリットを補って余りあるものだと思います。

久野先生の2年目ローテーション
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
形成外科・美容外科 (必修)
産婦
人科
(必修)
地域
医療
(必修)
小児科
(必修)
精神科
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平成19年度(07生)Aプログラム 嵯峨 亜希子 先生 (現在、東大病院(循環器内科)プログラムにて専門研修中)

各方面で活躍されている先生方の日々の研鑽に触れることはかなりの刺激になりました。

東大病院での臨床研修の良さを一言で表すことはとても難しいです。しかし、敢えて表現するならばその多様性・専門性といえます。私が学生時代に参加した東大病院説明会で一番印象に残っていることは、総合研修センター長 北村 聖先生のこの一言でした。

『東大病院にくればどの分野においても将来の目標となる先輩医師に必ず出会うことができます。』

恵まれた研究環境の下、多くの先生方が東大病院でご活躍されており、その日々の研鑽に触れることもかなりの刺激となりました。そして、指導医として多くの事を教えて頂きました。初期研修を終えた今、北村先生の科白が本当だったと実感しており、そして後期専門研修病院として東大病院を再度選びました。

私は、1年目は東大病院、2年目は市中病院(JR東京総合病院)での研修といったAプログラムを選択しました。大学病院と市中病院の違いを体験したかったからです。このように、東大病院には様々な研修プログラムが用意されており、臨床研修協力病院はいずれも関東近郊の教育経験豊富な市中病院です。

そして、何よりも大切な存在は一緒に研修をがんばった同期達です。3年目となった今、それぞれ専門分野に分かれており、困った際にお互い相談しやすくとても助かっています。

都内にありながら緑豊かな落ち着いた雰囲気の東大病院での魅力あふれる初期臨床研修を是非お勧めます。そして、将来皆様と一緒に働ける日をとても楽しみにしています。

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平成19年度(07生)Cプログラム 田代 友里子先生 (現在、東大病院(麻酔科・痛みセンター)プログラムにて専門研修中)

常に新しい事を学ぶ毎日。作られた“新しい私”

私の研修コースは、東大病院Cプログラム、つまり東大病院で2年間研修するというものです。今振り返ると、本当にあっという間の2年間でした。

研修医はさまざまな科(選択科以外)を1〜3ヶ月で周ります。その科に慣れ始め、やっと仕事らしいことができるようになったと思ったら、また違う科に移動という生活です。少し残念な面もありますが、新しく学ぶことが多く、いつの間にやら1日が過ぎ去ります。学生時代にはあまり興味がなかった科も、医者として実際に働くと、印象が変わり面白くなることもしばしばです。

私は麻酔科医の道を目指しますが、実は、学生時代は全く興味がありませんでした。しかし、あるお世話になった先生の一言で、1年目に麻酔科を周りだしてから、私の医者としての道が変わり出しました。2年目の選択科を急遽変更し、麻酔科を選択しました。

東大病院では2年目の選択期間が8ヵ月あり、それぞれの希望の変化に対して臨機応変に対応してくれます。私だけではなく、ほとんどの研修医がこのシステムの恩恵を受けています。本当に感謝しているシステムです。しかし、私が学生の頃もそうでしたが、大学病院よりは市中病院で働きたいという人は多いと思います。大学病院は手技が少ない、common diseaseが診られない、給与が少ない…などの理由が主でしょうか。まず、手技の基本の採血・血管確保ですが、これは1年目で相当鍛えられました。CV留置や胸水穿刺、腹水穿刺なども、指導医の下経験することができます。common diseaseに関しては、救急外来での診療に参加することで勉強することができます。給与に関しては、大学病院ならではのメリットで相殺、ということで許して下さい。例えば、市中病院の友人の話を聞くと、やはり大学病院はカンファランスがしっかりしていると感じます。貴重な症例も理論建てて学べ、サマリーの書き方も充分な指導を受け、プレゼンも教授に対して行うなど、身の締まる実践を経験できると思います。クルズスも、各科や総合研修センター主催のものがあり、充実しています。どこに出しても恥ずかしくない3年目を作る教育体制は充分だと思います。

もうすぐ2年間が終わるこの時期に私が思うこと…それは、本当に東大病院Cプログラムを選んで良かった、ということです。出会った人々、学んだ経験、どれもこれも、学生時代までは考えられなかった新しい私を作り、将来を明るく照らしました。最終的に、今の自分が見つけることができた未来予想図に満足しています。終わり良ければ全てよし。皆さんも、自分にあった病院を見つけて、良い研修を送ってください。

田代先生の2年目ローテーション
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
(必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
感染症内科 (必修)
地域
医療
(必修)
精神科
救急部 放射線科
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平成19年度(07生)Cプログラム 林 伸宇先生 (現在、外部病院(内科)プログラムにて専門研修中)

人財産を築ける環境が東大病院にはあると思います。

初期研修は、丁寧な指導を受けつつ、多くの研修医と共に切磋琢磨できる病院を選びたいと思っていました。大学病院、大規模市中病院を中心にいくつか病院見学をし、指導医も多く、日本で一番研修医が集まる東大病院で研修しようと決めました。

研修を修了するにあたり良かったと思えた点は、[1]多くの出会いを通じて、自分の幅が広がった、[2]選択の幅が広かった、[3]勉強する機会が多く、アカデミックな経験も積めた、の3点です。

[1]こそ東大病院の強みだと思います。多くの指導医と出会うことで生涯のロールモデルとなる医師を見つけたり、思いも寄らなかったキャリアが選択肢になったりします。また、全国から集まった多種多様な研修医と出会うことは、いい刺激になるだけでなく、将来に渡ってさまざまな病院に元同僚がいるという心強さにもなります。

[2]については研修医の希望が最大限尊重されました。8ヶ月間の選択期間では自由に科を選ぶことができ、充実した研修ができました。地域医療を3ヶ月選択することで、ジュネーブのWHO本部、フィンランド、フィリピン、厚生労働省、保健所、国立保健医療科学院を訪れて研修するという貴重な経験もできました。

[3]は各科でも病院全体でも、研修医向けの勉強会が定期的に開かれていて、分かりやすく実践的な知識や考え方を身に付けられました。サマリーを書いたり、カンファでプレゼンしたりする機会は日常的にあり、学会発表の機会も数多くありました。

概ね不満のない研修でしたが、敢えて挙げるとすれば、科ごとに雰囲気や病棟での細かい決めごとが異なるため、科が変わる時のストレスが大きいことでしょうか。「えっ、前に回った科ではこうするように言われたのに……」というようなことも時々あります。大きな病院では仕方がないことなのかもしれません。

研修医の間に一財産を築くことはなかなかできません。しかし、人との繋がりこそが財産だと思う方は、人財産を築ける環境が東大病院にはあると思います。東大病院を通じて出会ったさまざまな方とのご縁を大切にしつつ、病を、人を、社会を医していきたいと思います。

林先生の2年目ローテーション
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
皮膚科・皮膚光線
レーザー科
麻酔科 (必修)
産婦
人科
(必修)
小児科
国立保健医療科学院
※1ヶ月は(必修)
地域保健・医療として
(必修)
精神科
精神神経科

※各先生からのメッセージは、平成20年度末に寄せていただいています。

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