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緩和ケア診療部

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T.プログラムの名称

緩和ケア卒後臨床研修プログラム


U.プログラムの目的と特徴

緩和ケアは、平成18年6月の国会で可決された「がん対策基本法」の中で「がん患者の状況に応じた疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に」と明記されている。つまり、がん患者ががん治療を受ける時に緩和ケアは早期から提供されなければならない医療として法律で定められている。本院では様々な専門領域を持つ医師(部長:麻酔科・疼痛専門医、副部長:緩和ケアホスピス医)と看護師、薬剤師、臨床心理士の多職種で構成される緩和ケアチームが一般病棟へ赴き、がん治療医チーム、病棟スタッフ、リハビリテーション部等と連携して、がん治療を受けている患者に緩和ケアを提供している。緩和ケア診療部における研修は、第2年次に選択科目として、2ヶ月、4ヶ月、8ヶ月間行うことができ、緩和ケアチームに同行し、平日毎日行われる緩和ケアのカンファレンスに参加することで緩和ケアの基礎知識を学ぶことができる。

(1) 2ヶ月(選択)研修コース
全ての研修医を対象とした緩和ケアの基礎知識及び基礎技術の習得を目的としたプログラム。

(2)

4ヶ月、8ヶ月(選択)研修コース
臨床腫瘍医ないしは緩和ケア医を目指す医師のための基礎知識及び基礎技術とコミュニケーション・スキルを身に付けるためのプログラム。

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V.教育課程

V-1.研修医配置及び研修内容

研修医は全て緩和ケアチームに配属される。主として、緩和ケアチームの病棟診療にチームの一員として参加し、緩和ケアのがん登録についても学ぶ。 4ヶ月及び8ヶ月コースでは、担当患者の緩和ケアの診療計画を立て、病棟主治医、病棟スタッフらと担当患者の緩和ケアについて議論し、診療計画を実施していく。

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V-2.研修内容と到達目標

1.病棟診療(担当患者は1か月間で5名、診察患者は1日約30名):
消化器がん等、我が国で頻度の高い疾患について、一般病棟で提供できる身体症状のコントロール、精神症状のコントロールの概要を習得する。家族ケア、スピリチュアル・ケアについての概要も習得する。

2.がん登録:
本院において緩和ケアチームが診療する患者は終末期であることが多く、日々状態が変わっていくことも珍しくない。このように、身体的に精神的に変化する患者に対して提供された緩和ケアの内容は、簡潔かつ明瞭にデータ・ベースに入力されなければならない。臨床研究とも直結する緩和ケアのデータ管理の概要を習得する。

3.コミュニケーション・スキル:
臨床医は患者を診る全ての過程で頻回に「悪い知らせ」を伝えなければならない状況がある。がんの診断、進行、予後についての正確な情報を患者に伝えることは、臨床医にとって非常に困難でストレスの多い仕事である。しかし、臨床医は「悪い知らせ」と「患者の希望や期待」とのバランスを取らなければならない一方で、治療が上手く行かなかった時に、患者の失望感若しくは不成功感に対処する必要もある。本院緩和ケア診療部では、患者を心理的にサポートするコミュニケーション・スキルのプロトコール(SPIKES)を導入しており、4ヶ月、8ヶ月コースでは、このプロトコールに基づいて緩和ケア実施計画を立案し、コミュニケーション・スキルの習得を目指す。

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V-3.教育に関する行事

1.初期研修医に対する集中講義
以下の講義がスタッフにより行われる。
・疼痛コントロー・せん妄コントロール・ガイドラインの紹介と使用方法・緩和ケア薬物療法の基本

2.臨床研修スケジュール
カンファレンス:月・火・金曜日9:00-10:30、水・木曜日8:00-10:00
病棟診療:月〜金曜日(毎日)カンファレンス終了後〜依頼患者の診療終了まで
がん登録:病棟ラウンド中に各フロアの診療端末で行う。

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V-4.指導体制

      

病棟診療:
指導医4名(准教授1名、助教3名、がん専門看護師、ホスピスケア認定ナース1名、研修医1名)からなる診療チーム(緩和ケアチーム)に参加し、緩和ケアチームで1日約20〜30例の入院患者の診療にあたる。

カンファレンス:
毎日のカンファレンスには病棟をラウンドする緩和ケアチームのメンバー以外に麻酔科医、放射線治療医、整形外科医、精神科医、心療内科医、麻薬専門薬剤師、本学大学院医学系研究科の看護師等が参加し、緩和ケアチームの提供する緩和ケアが集学的に議論され、専門的な見地から研修医の緩和ケア治療計画が毎日指導される。 

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