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救急部/集中治療部

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T.プログラムの名称

救急部/集中治療部卒後臨床研修プログラム


U.プログラムの目的と特徴

当プログラムでの研修を受けた医師が、将来的に選択する専門分野に偏らず、全ての分野における緊急を要する病態や疾病、外傷に対して、適切な対応が可能になることを目的とする。
救急外来・救命救急センターに搬送される多種多様な患者(1次・2次・3次救急)の症状と徴候をもとに、初期診察(緊急度評価・重症度評価)、初期治療、根本治療導入を行う。
2年間の初期研修の内、1年目に当科と麻酔科を合わせて3ヶ月間の研修(前期研修)を行う。
2年目の内、2・4・8ヶ月の研修(後期研修)を再度選択することも可能である。その場合は1年目に比べて3次救急への対応・集中治療に重点を置いた研修となる。

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V.教育課程

V-1.到達目標

研修指針概要

(1) 救急部と集中治療部の運営システムを理解する
(2) 医師・看護師・技師等の全てのスタッフの役割を認識し、協調してチーム診療にあたる姿勢を養う
(3) 基本的なモニタリングについて理解する
(4) 救命救急のACLSを含めた基本的な手技ができる
(5) 集中治療部入室患者の問題点・管理方法について的確な症例提示ができる
(6) 指導医の指導の下で適切な集中治療管理ができる
(7) 救急外来・手術室からの連携した危機管理医学の流れを習得する
(8) 集中治療の特殊性(鎮静・意識低下した患者とのコミュニケーション法等)を理解する

年次別到達目標

(1) 前期研修(初年次)
・救急外来診療受入れ時点での患者トリアージ能力の養成
・診療開始時点での鑑別診断構築能力の養成(鑑別すべき見落としてはならない緊急度の高い疾患を列挙できる)
・的確な初期評価(バイタルサイン測定からの重症度評価、病歴聴取・身体診察からの緊急度評価)能力の養成
・的確な初期治療(酸素療法、輸液療法、対症療法)能力の養成
・的確な診断能力の養成(検査をする前に患者の有病確率を考えて検査の選択や結果の解釈を行える
・的確な診療方針決定能力の養成(根本治療導入、専門科コンサルタント、内服薬処方、フォローアップ計画、インストラクション作成)
・的確なプレゼンテーション能力の養成
・的確な診療カルテ作成能力の養成
・的確な医療書類(検査依頼状、コンサルト依頼状、紹介状)作成能力の養成
(2) 後期研修(2年次以降)
・的確な救急外来の運営能力の養成
・疫学的視点をもとにした救急医療の実践能力の養成
・公・自治体・他医療機関とのコミュニケーション能力の養成
・危機管理医・救急医としてのプロ意識t力の養成
・臨床判断能力の養成
・日常診療からの実践学習と改善能力の養成
・医療資源の有効活用能力の養成
・総合救急診療・外傷診察・集中治療の総合力の養成

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V-2.研修内容

1.習得すべき知識

(基礎)前期・後期共通項目(年次を問わず必ず習得すべきもの)

(1) 一般血液検査(血算・生化学・止血凝固・尿化学)の解釈
(2) 血液ガス検査における呼吸・酸塩基平衡の解釈
(3) モニター及び12誘導心電図の診断
(4) 胸腹部単純X線写真・頭部及び胸腹部CT写真の読影
(5) 心血管作動薬(強心薬・血管拡張薬・抗不整脈薬等)の種類と適応
(6) 感染性疾患に対するアプローチと適切な化学療法(抗生剤の選択と使用)
(7) スタンダードプレコーションに基づいた適切な感染防御
(8) 各種モニターの基本構造の理解と使用
(9) バイタルサインの変動の診断と治療
(10) 心肺蘇生(ACLS)の知識
(11) 一般患者の人工呼吸管理

(応用)(初年次は習熟度・本人の能力に応じて習得すべきもの。2年次は必ず習得すべきもの)

(1) ショック患者の病態把握と治療
(2) 各臓器不全患者の病態把握と治療
(3) ARDS等の重症呼吸不全患者の人工呼吸全管理
(4) 不整脈の治療(抗不整脈薬の選択と使用)
(5) 各種モニタリングを用いた心不全患者の心血行動態把握と治療
(6) 重症患者における病態に即した栄養管理
(7) 熱傷患者の重傷度に応じた治療
(8) 多発外傷患者の治療
(9) 中毒患者の治療
(10) 脳血管疾患の急性期治療
(11) 薬物を用いた鎮痛・鎮静法
(12) 急性心不全・急性冠症候群(ACS)の急性期治療の治療

2.習得すべき手技

  前期(1年次) 後期(2年次以降)
(基礎)    
(1)採血(動脈血を含む)
(2)末梢静脈路確保
(3)用手的気道確保(マスク換気)
(4)理学的所見の取り方
(5)消毒法
(6)神経学的所見の取り方
(7)熱傷患者の感染予防管理
(8)12誘導心電図検査
(9)術後患者の創傷管理
(10)グラム染色検査
(11)尿定性検査
(12)尿道カテーテル挿入術
(応用)    
(1)中心静脈カテーテル挿入 △(6週目以降)
(2)橈骨動脈圧ライン挿入 ○(2週目以降)
(3)気管内挿管及び抜管 ○(4週目以降)
(4)スワンガンツカテーテル挿入 × △(4週目以降)
(5)胸水穿刺 △(6週目以降) ○(4週目以降)
(6)胸腔ドレナージ × ○(4週目以降)
(7)経鼻胃管の挿入 ○(2週目以降)
(8)血液浄化回路の組み立て ○(2週目以降)
(9)透析用カテーテル挿入 ○(4週目以降)
(10)気管支鏡検査 △(6週目以降) ○(4週目以降)
(11)腹部超音波検査
(12)心臓超音波検査
(13)尿中薬物検出法
(14)電気的除細動 ○(2週目以降)
(15)輪状甲状間膜穿刺術 × △(4週目以降)
(16)気管切開術 × △(4週目以降)


(備考)
○印:必修項目
△印:本人の能力・習熟度に応じて習得すべき項目
×印:習得すべき必要がないもの

(補)侵襲度・危険度の高い手技についての安全指針
(研修医の手技施行に対し、年限・経験の他に、更に以下の制限を設ける)
(1) 事前に解剖学的知識・手技の手順・合併症などの口頭試問を行い、合格者のみ施行できるもの
  橈骨動脈圧ライン挿入
胸水穿刺
胸腔ドレナージ
透析用カテーテル挿入
気管支鏡検査
スワンガンツカテーテル挿入
気管切開術
(2) 事前に蘇生人形を用いた実技試験を行い、合格者のみ施行できるもの
 
気管内挿管及び抜管
電気的除細動
(3) 特に、中心静脈カテーテル挿入については、口頭試問・実技試験を併せて行い、合格者のみの施行  を許可し、以後もより安全に合併症の予防に万全を期するよう指導している

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V-3.教育に関する行事

・救急外来でのベッドサイド・ティーチング。毎朝8時〜9時のフィードバック カンファレンスにて、救命救急センター指導医の指導の下、体験症例のプレゼンテーションと診療内容の考察を行う。

・毎週水曜日16時〜20時の総合診療カンファレンス。週1回4時間
総合研修センター・救命救急センター共催の総合救急診療教育カンファレンスにて、総合救急診療の知識と技術の習得を行う。

・初期・専門研修医に対し、適宜クルズスを行っている(詳細なスケジュールは当科ホームページ参照)。

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IV.連絡先

救急部/ 集中治療部卒後研修プログラムについての問い合わせ:

上田 吉宏
e-mail:ueday-icu@h.u-tokyo.ac.jp

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