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形成外科・美容外科

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T.プログラムの名称

形成外科・美容外科卒後臨床研修プログラム


U.プログラムの目的と特徴

2年間の研修の内、2年次の選択科目として、1-8ヶ月のプログラムを本院形成外科・美容外科において研修する。

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V.教育課程

V-1.研修医の配置及び研修内容

研修医4名程度が、臨床チームにそれぞれ配属され、チームの一員として、病棟診療、外来診療、手術、救急患者の初期治療等に従事して研修を行う。

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V-2.研修内容と到達目標

典型的な研修プログラムとして下記の2か月、4か月、8か月コースがあるが、1-8か月間でフレキシブルな研修が可能である(例. 2か月+2か月など)。また、当科の特徴として研修医でも積極的にマイクロサージャリーを実践してもらっている。形成外科志望でなく他科志望でも、研修開始次第マイクロサージャリーを練習してもらい(練習用チューブ、鶏肉、ラットなどを用いて)、十分な技術が身に付き次第(ラットの遊離鼠径皮弁移植術が成功し次第)、指導医の下でマイクロサージャリーを実践する。

当科はスーパーマイクロサージャリー(0.5mm未満の超微小血管吻合技術)を用いた最先端治療で国際的に知名度が高く、常に海外から医師が見学・研修に訪れており、様々な国の医師と容易に交流することができることも特色である。

<2ヶ月コース>
将来、どの診療科の専門医に進む場合でも、医師として必要な形成外科的考え方、診療法を理解し、基本的な創処置・皮膚縫合手技を実践することを目標とする。

<4ヶ月コース>
上記の他、簡単な創処理・手術手技を実践し、小外傷や褥創、感染創等に対して、主体的に対応できることを目標とする。

<8ヶ月コース>
上記の他、治療方針・手術のデザインの決定に主体的に参加して、形成外科独特の考え方を理解し、基本的な手術手技を実践すること目的とする。

形成外科では、下記5チームで診療を行っている。
a)マイクロサージャリー・スーパーマイクロサージャリーを用いた形成・再建手術を特色とするチーム1
b)美容外科を特色とするチーム
c)マイクロサージャリー・スーパーマイクロサージャリーを用いた形成・再建手術を特色とするチーム2
d)頭頚部や四肢の再建など、他科合同での再建を特色とするチーム
e)マイクロサージャリー・スーパーマイクロサージャリーを用いた形成・再建手術を特色とするチーム3
に分かれて診療を行っている。

原則として、2ヶ月コースでは1チーム、4ヶ月コースでは2チーム、8ヶ月コースでは3チームをローテートして研修を行うことになる。

<2、4、8ヶ月各コース共通、必修の研修内容と到達目標>

  • 創傷治癒に対する基本的な考え方の基本を理解する。
  • 褥創の発生機序を理解し、深度に応じた処置ができるようになる。
  • 皮膚・皮下組織の非侵襲的な扱い方を理解し、形成外科的な埋没縫合法、皮膚縫合法を実践する。
  • 外来において、初診患者の予診取りを行い、身体所見の記載法、上級医師の判断・治療法の選択を学ぶ。
  • 形成外科的疾患の手術療法を実際に経験し、術後は全身管理の実践を行う。
  • 手足の外傷において、血行状態や神経・腱損傷の有無の所見をとり、損傷の程度を判断することができるようになる。
  • 顔面外傷においては、骨折や神経損傷等の所見をとり、臨床所見、単純X線写真、CT画像等から、骨折・神経損傷の有無を判断することができるようになる。
  • 熱傷においては、深度と範囲の所見をとり、その程度を判断し、深度と範囲に応じた処置法ができるようになる。重症熱傷では、その全身管理と輸液療法を理解する。
  • 一次救急で来院した軽症外傷患者の創の縫合処置等の初期治療ができるようになる。
  • 形成外科を受診する患者と他診療科を受診する患者との違い・特殊性を理解する。
  • 美容形成を希望して来院する患者の心理状況を理解し、手術の適応の判断と治療法の選択を理解する。
  • 先天異常を持った子をもつ家族の心理状況を理解し、手術の方法と時期を理解する。

<4・8ヶ月コースの研修内容と到達目標>

  • 皮膚アテローム、母斑等の小腫瘍の切除術を行う。
  • 汚染創や褥創に対する処置法を理解し、壊死組織に対するデブリードマンや創処理を実践する。

<8ヶ月コースの研修内容と到達目標>

  • 組織欠損の再建、瘢痕拘縮の形成術、ケロイド等に対して、手術のデザインや治療計画に主体的に参加し、治療方針が立てることができるようになる。
  • 上級医の指導の下、基本的な形成外科的手術手技を実践する。
−皮膚欠損創に対する皮膚移植
−フリーハンドでの全層皮膚の採取
−パジェット型ダーマトームを用いた分層皮膚の採取
−手足の外傷における、腱縫合
−局所皮弁の作成、移植
−移植のための軟骨、骨の採取
−陥入爪、副耳形成等の小手術等
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V-3.教育に関する行事

1.初期研修医に対する講義

a)形成外科における診療録記載の要点(症例写真の撮影法と整理法を含む)
b)形成外科的縫合法
c)顔面骨骨折の画像診断法
d)手足の外傷に対する血行状態の評価・腱や神経損傷の評価法と対処法
e)遊離皮弁移植の原理・手技と術後の血行動態評価法、術後管理法
f)スーパーマイクロサージャリーを用いた最先端の治療法

2.臨床研修スケジュール

月曜日8:00…入院患者の回診、外来、他科依頼再建手術
火曜日8:00…入院患者の回診、外来、各種検査、創処置
水曜日8:00…入院患者の手術及び術後管理、外来
木曜日8:00…入院患者の回診、外来、各種検査、創処置
金曜日8:00…入院患者の手術及び術後管理、外来
救急患者、他診療科からの依頼患者は随時受け入れ担当する。
自診療科の症例のみではなく、他診療科からの依頼手術(特に他診療科で切除を受けた後の再建術)症例多いのが形成外科の特徴である。

3.定期的なカンファランス

毎週水曜日朝:抄読会
毎週水曜日夕方:カンファランス
毎週木曜日朝:抄読会
年1回(1月頃):本学形成外科同門会学術集会
など

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V-4.指導体制

  • 病棟では指導医の指導の下、5〜8床前後受け持つ。
  • 担当患者は、他病棟で手術した患者を含めて〜-9名程度で、3ヶ月間あたり延べ30〜40症例程度を経験する。
  • 研修医は常に助教、特任臨床医と行動を共にし、患者の治療方針の決定に参加する
  • 必須ではないが、切断指の緊急再接着術などの緊急手術の際は、可能な限り参加することが望ましい
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