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免疫細胞治療学 講座

講座長挨拶

我々の体内では常にがん細胞が発生していると考えられています。しかし生体には発生したがん細胞を抑え込もうとする力が自然に備わっています。これは主として免疫系の細胞の働きによるものです。 免疫細胞治療とは、生体の免疫を担う細胞を体外で加工・処理することで大量に数を増やしたり、または機能を付加したりした上で、それを治療に用いる先進的ながん治療法です。

2004年6月に開講した「免疫細胞治療学(メディネット)講座」は、がんに対する免疫細胞治療の基礎および臨床研究を実施し、がん治療における本治療技術の役割を明確にすることを目的として活動しています。2006年9月から中央診療棟2の9階に設置された新しい施設を使用することが可能となり、2007年2月から「がんに対する免疫細胞治療」の外来診療を開始しました。施設の設計段階から、「ベンチからベッドサイドへ」の臨床研究を行うために必要な要素として、①基礎研究と前臨床研究を行う研究部門、②細胞調整部門、③がん患者の診療を行う外来診療部門の3つの部門を合わせたがんの免疫細胞治療専門講座を作り上げました。安全で信頼性の高い治療用細胞を供給するために、適切なハード面の構造設備基準に則った施設と、その取り扱いを規制するソフト面の基準に則った、一貫した品質保証システムの構築が不可欠です。免疫細胞治療に用いるために加工された細胞は、各患者本人のみの自己由来の細胞であるため、現行薬事法への適応は困難ですが、高い倫理観に基づいた自主的な取り組みでGMPに準拠して細胞を調整しています。現在、倫理委員会で承認された肺がん患者や悪性腫瘍の骨転移症例に対する臨床試験を実施しています。また、心臓外科・呼吸器外科(高本眞一教授)と共同で、組織移植における免疫制御技術の確立を目指した研究開発や、感染症に対するワクチンの開発や新しい抗菌物質の研究も行っています。

この分野の研究が発展し、一人でも多くの患者さんが安心してこの治療を受けることができる日が来るように努力しています。現在自主臨床研究として治療を行っている対象に関しては、講座HPで最新情報をご確認下さい。             

講座長 垣見 和宏

 

概要

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免疫細胞治療学(メディネット)講座は、研究部門と診療部門からなります。研究部門では、癌に対する生体の免疫応答に関する病態解明において、in vitroにおける分子レベル細胞レベルの解析に加えて、生体内のダイナミックな免疫反応を個体レベル(in vivo)で解析し理解するための研究に重点を置いています。診療部門では、まさにそのような分子免疫学的研究に基づいた免疫細胞治療の臨床研究を実施し、本治療法の役割を明確にするとともに、新しい治療としての基盤を確立することを目的としています。22世紀医療センター内にはGMPハードにも準拠している極めて安全性の高い細胞加工施設を設置し、免疫細胞治療に用いられるエフェクター細胞や樹状細胞(DC)を供給することが可能となり、質の高い臨床研究を実施することが可能です。ハード面からソフト面まで「ベンチからベッドサイド」への最先端の医療を橋渡しする為に設計された講座において、がんに対する免疫細胞治療をトランスレーショナルリサーチとして着実に実践しています。

<協力講座>肝・胆・膵外科/心臓外科
<寄付企業>株式会社メディネット

 

研究・実績

連絡先

住所:〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 
東京大学医学部附属病院 中央診療棟2, 9階
TEL:03-5805-3163
FAX:03-5805-3164
E-mail:immunotherapy-admin@umin.ac.jp

 

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