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プレス発表

【プレスリリース】血糖・血圧・脂質に対する厳格な統合的治療の効果

  2017年09月15日

-2型糖尿病における新たなエビデンス-

様々な血管合併症を引き起こす2型糖尿病は大きな社会問題となっていますが、どのような治療が合併症予防に有効なのかは、これまで十分に分かっていませんでした。このたび東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 門脇孝教授、国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター 植木浩二郎センター長らのグループは、2006年に厚生労働省の戦略研究の一環として開始された臨床試験J-DOIT3の主な解析結果を発表しました。

この試験では全国81施設で2型糖尿病の2542例が参加し、ガイドラインに沿った治療を受ける従来療法群か、血糖値・血圧・脂質に対してより厳格な統合的治療を受ける強化療法群に割り付けられました。平均8.5年の治療により、強化療法は主要評価項目(心筋梗塞・冠動脈血行再建術・脳卒中・脳血管血行再建術・死亡)を、統計学的に有意ではなかったものの19%抑制し、登録時の喫煙情報などの危険因子で補正すると24%有意に抑制していました。このうち脳血管イベント(脳卒中・脳血管血行再建術)を58%有意に抑制したことが事後解析で分かり、その他腎イベント(腎症の発症・進展)も32%有意に減っていました。

以上の結果により、今後の国内外の糖尿病診療ガイドラインの治療の目標値について、より厳格な方向で見直しが進む可能性があります。なお本研究は厚生労働省の戦略研究、並びに指定研究の一環として行われました。その成果は日本時間2017年9月15日午後7時から、ポルトガル・リスボンで開催される欧州糖尿病学会で発表され、また英国科学雑誌Lancet Diabetes & Endocrinology誌に掲載予定です。


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