HOME > プレス発表 > 精神疾患をもつ人の平均余命は一般人口に比べて20年以上短い

前のページへ戻る

プレス発表

【プレスリリース】精神疾患をもつ人の平均余命は一般人口に比べて20年以上短い

  2017年08月10日

~精神障がい者の健康格差~

東京大学医学部附属病院精神神経科の近藤伸介助教、笠井清登教授らは、東京都三鷹市の社会福祉法人巣立ち会(田尾有樹子理事長)と共同で、同会設立時の1992年から2015年末までに精神科病院長期入院を経て退院し地域生活に移行した利用者254名のうち、死亡した45名について調査を行い、損失生存年数(YLL)という指標を用いて、精神疾患を有する人の平均余命が一般人口に比べて22.2年以上短いことを明らかにしました。また、標準化死亡比(SMR,注2)という指標が全体で3.28、死因別では心血管疾患5.09、自殺7.38と一般人口に比べて有意に高いことも明らかにしました。

日本では精神疾患を有する人の死因について正確な統計がなく、精神疾患をもつ人のYLLを算出した報告は国内初です。本研究結果は精神障害のリカバリーを目指す上で身体的健康が重要であることを示唆するもので、今後は精神疾患をもつ人の身体的健康についての正確な実態把握と適切なケアの充実が進み、精神疾患を有する人の健康格差が是正される契機となることが期待されます。

本成果は、British Journal of Psychiatry Openにて8月11日(英国夏時間)にオンライ掲載されました。
  
なお、本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)、科学研究費補助金、精神・神経科学振興財団の助成により行われました。


※詳細は添付ファイルをご覧下さい。

ファイルを保存される方は、マウスの右クリックから「対象をファイルに保存」、「名前をつけて保存」などを選択して保存して下さい。