形成外科・美容外科
手や顔の先天異常、やけど、傷あとなどをきれいにする形成外科と美容外科が従来の形成外科でした。最近は、失われた体の一部の復元、手・顔などの失われた形とともに動きや感覚の復元を行う形成再建外科も進歩しています。
形成外科の治療は日進月歩であり、また患者さん個別の要望も多岐にわたるためまず、患者さんとよくご相談して治療方針を決めております。ご紹介の際にレントゲンや初診時の写真などをご持参いただくとより診断の助けとなりますので患者さんに紹介状とともにできましたらお渡し下さい。
概要
◆ 診療体制
対象となる疾患は幅広く全身にわたり、科の枠を超えた専門医がチームとなって総合的に治療しています。その中でも頭蓋・顔面の先天異常(小耳症含む)、顔面・四肢の癌切除後変形の再建、顔面や手足の神経麻痺の手術的治療、血管腫の硬化塞栓療法、手の外科、美容医療を得意としています。また顔面骨骨折・指再接着なども積極的に救急対応しています。
◆ 治療方針
失われた形と機能の復元に関してできる限り本人の血のめぐりをもつ生きた組織で美容的手技も用いて再建します。できるだけ小さな創で手術をします。
◆ 得意分野
失われた身体の部分的復元手術、自分の組織を用いた再建医療を得意としております。癌切除後の頭頸部・上下顎・顔面・四肢・乳房などを美容と再建の手技を用いて再建、手の外科、下肢の外科、リンパ浮腫、顔面神経・四肢などの神経麻痺の機能的再建術、頭蓋・顔面・手足の先天異常(口唇口蓋裂、小耳症、頭蓋顔面骨異常、顔面脂肪萎縮症、指欠損など)、血管腫(動静脈奇型)の治療・下腿骨髄炎・難治性潰瘍、美容手術術後合併症(乳房異物感染、神経麻痺など)、失われた爪の復元、リンパ浮腫、褥創・難治性潰瘍・骨髄炎・糖尿病性潰瘍、各種の腫瘍(耳下腺腫瘍、皮膚癌、軟部肉腫)も得意としております。
◆ その他
美容外科:重瞼、フェイスリフト、脂肪吸引など美容外科全般と、しみ・しわ・あざのレーザー治療・トレチノイン外用療法。
対象疾患
悪性腫瘍切除後の顔面変形(骨欠損を含む)・神経機能障害,頭蓋・顔面・手足の先天異常(口唇口蓋裂,頭蓋顔面骨異常,小耳症など) ,各種しみ・あざ・血管腫(動静脈奇型),末節指切断,指先(爪)の欠損,リンパ浮腫,褥創・難治性潰瘍・骨髄炎・糖尿病性潰瘍, 各種の腫瘍(耳下腺腫瘍,皮膚癌,軟部肉腫),乳癌切除後の乳房変形,シリコンバック埋入後の合併症,脂肪注入後の合併症など。
外来担当一覧
先進・特殊医療
◆ 超微小外科技術(0.7mm以下の血管吻合)を用いた低侵襲の再建医療
穿通枝皮弁移植による顔面・頭頸部・下肢・足の難治性潰瘍・褥創の局所麻酔による再建。乳癌切除後の腹筋を温存する腹壁穿通枝皮弁による低侵襲乳房再建、リンパ浮腫に対するリンパ管細静脈吻合術、手指(爪・指先)の欠損に対する美容的な再建術、偽関節症に対する血管つき(骨)骨膜移植、神経欠損・麻痺に対する血行をもった神経移植術、切断された指先の再接着、血行をもった脂肪移植による乳房変形、顔面脂肪萎縮症などの治療。
◆ 早期の顔面神経麻痺に対する血管柄付き神経移植術
◆ 顔面神経麻痺に対する血管の付いた神経・筋肉を顔面に移植する手術で「笑い」の表情を再建
◆ 血管腫・動静脈奇形に対する硬化・塞栓療法&広範切除と遊離皮弁移植による再建(患肢、手温存療法)
◆ 手術・外傷後の痛み;神経腫、神経絞扼障害に対する治療
診療実績
◆ 現在、診療科で重点的に診療を行っている疾患、治療方法、検査方法
【疾患】
1. 頭頸部・顔面・四肢・乳房の変形に対する美容的再建術
2. 顔面神経麻痺、顔面の異常協同運動、手の変形や神経麻痺 、顔の知覚障害の再建
3. 小耳症 、顔面脂肪萎縮症、外鼻欠損・変形、まぶたの欠損・変形、気管欠損、耳介
4. 美容外科、美容皮膚科
5. リンパ浮腫、陰部リンパ漏、難治性潰瘍
6. 血管腫(動静脈奇形) 、リンパ管腫
7. 失われた手指の形成、切断肢再接着 、爪変形の美容的再建
【治療方法】
1. 超微小血管吻合技術を用いて、より侵襲の低い穿通枝皮弁などの組織移植を行い、
身体欠損部分の復元を行っている。形態回復のみならず機能回復を目指している。
2. 血管柄付脂肪・神経・筋移植(血行を維持したままの組織移植)を口の中から
行い、顔の表情などの機能再建や手の機能外科を行っている。
3. 肋軟骨移植術を用いた耳介形成を行い、形態回復を行っている。さらに耳鼻咽喉科
との共同手術を行い聴力改善を図る機能外科も行っている。
4. 重瞼、フェイスリフトなど美容外科全般と、しみ・しわ・あざのレーザー治療、
トレチノイン外用などの美容皮膚科的治療を行っている。
5. リンパ還流障害により手・足の腫れが高度な患者さんに対し、超微小血管吻合技術
をもちいてリンパ管静脈吻合術を行い、症状の改善や予防を図っている。
【検査方法】
1. 赤外線カメラによる四肢のリンパ流の検査(リンパ浮腫対象)
超微小血管吻合技術を用いたリンパ管静脈吻合術を行う際の術前評価として、
さらに術後の改善度の評価に際しても行っている。
2. CT-血管造影法による皮弁栄養血管の精査
超微小血管吻合技術を用いたより侵襲の低い穿通枝皮弁などの組織移植を行う際の
術前検査として、高性能MD-CTを用いた血管造影法を行い皮弁栄養血管を精査し、
安全に組織移植が行われるよう努めている。
3. 血管腫に対する超選択的血管造影・塞栓療法
放射線科と合同で行っている。
◆ その他の実績
※ タイトルをクリックするとデータをご覧いただけます。
≫ 診療科で扱った主疾患と入院・外来別患者数(平成19年度)
≫ 診療科で行った主な手術や処置の件数(平成19年度)
≫ 診療科で行った主な検査、特殊な検査の件数(平成19年度)
≫ 月別入院・外来患者数の年間動向(平成22年度)
