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小児医療センター

小児医療センター センター長 岡 明

東大病院は、2008年7月、新生児領域の増床をきっかけに、附属病院内に小児医療センターを設置しました。こどもの医療は、診療・看護などの面で成人とは大きく異なります。小児医療センターでは、新生児から思春期のお子さんまで、また内科系・外科系にとどまらず心の問題まで、幅広い診療を提供していきます。

診療は、小児科・小児外科・小児心臓外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・整形外科・形成外科・顎口腔外科・眼科、こころの発達診療部など関連する各科が協力し、大学病院ならではの診療を行っています。また、重症のお子さんや救急疾患に十分対応できるようにするため、小児医療センター内に、新生児・小児集中治療部、こども救命センターを併設しています。さらに、関連する地域の診療所や病院としっかり協働し、近くのお子さんから遠方の患者さんまで、地域連携部の協力の下で地域医療にも精力的に関わっています。

小児医療センターの具体的な診療内容や対象となる疾患などにつきましては、各部門、各科のホームページを参照して下さい。

また、小児医療センターは入院部門ですので、まず各科の外来を受診し、入院加療が必要と判断された場合に入院することになります。

お知らせ

長い入院を必要とするこども達のために、東大病院には、東京都立北特別支援学校の分校である「こだま分教室」が併設されています。小学生以上のこども達は、治療を受けながら義務教育や高等部の教育を受けることができます。また、専属の保育士、こども療養支援士たちが、こども達の心のケアを行っており、乳幼児の遊び・学びにも深く関わっています。その他にも、ひな祭り、七夕祭り、クリスマスなど定期的に病棟レクレーションを行い、入院しているこども達のQOLの向上に努めています。

また、当院の隣接地には、遠方より当院に入院または通院の20歳未満の患者さんと付き添いに来られるご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス 東大」もございます。詳しくは、下記のページをご覧ください。

ドナルド・マクドナルド・ハウス 東大
  http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/hotel/index.html#dmh-todai


<地域医療機関の皆様へ>
小児医療センターでは、開設に伴い東京都東部の開業および病院の先生方をご招待して、講演会を行っています。特に小児救急対応に関しては、定期的な連絡会議も開催しています。詳しくは、医事課にお問い合わせ下さい。

概要

診療体制
小児科(新生児担当部門も含む)、小児外科、心臓外科、産婦人科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科、口腔外科、眼科、皮膚科、形成外科、こころの発達診療部など小児を診るすべての科が協力して診療にあたります。院内学級を備え、病棟保育士、こども療養支援士やボランティアによって入院しているお子さん達のケアも行っています。

新生児については、NICUで集中治療を行うとともに、GCUで退院が可能となるまでのケアを行います(新生児集中治療部の項参照)。また、手術を要する心臓病などの重症のお子さんは、PICUにて集中治療を行います(小児集中治療部の項参照)。
救急診療については、東大病院救命救急センターと連携し、あらゆる小児救急医療に対応します。特に、東京都の要請により、東京都東地域の三次救急の最後の砦の役割を果たすべく受け入れを行っています。

治療方針
次代を担う子どもたちを育くんでいくために、最新の知識と確かな技術とを用い、子どもの体とこころのすべての病気の治療を総合的に行うことを方針とします。

得意分野
小児科では、感染症を含め小児の内科系疾患すべてを得意とします。特に、血液疾患・小児がん、先天性心疾患、神経疾患、低出生体重児などの重症患者の治療には定評があり、他の小児医療施設に比べ極めて良い治療成績を誇ります。移植医療の成績も極めて良好です。また、胎児診断も積極的に行っています。腎疾患、内分泌疾患、呼吸器疾患、アレルギー疾患、先天性免疫不全症、精神心理疾患などの幅広い分野に専門家が対応しています。

小児外科では、神経芽腫、ウィルムス腫瘍などの小児がん、胆道閉鎖症、胆道拡張症などの胆道疾患、気管狭窄症、肺嚢胞症などの呼吸器外科疾患、新生児消化管閉塞症、鼠径ヘルニアや停留精巣などほぼ全ての小児外科・小児泌尿生殖器疾患を治療しています。他施設の小児外科と較べて特記すべき点は、術後の痛みが少なく回復も早い内視鏡手術(腹腔鏡手術・胸腔鏡手術)に積極的に取り組んでいることです。保険に収載されていない小児外科疾患に対しても、先進医療への申請をめざして様々な手術を行なっています。一方で、重症心身障害児の外科的治療にも積極的に取り組み、お子さんの生活の質を改善するために内視鏡手術を駆使し、在宅療養の支援を行なっています。

心臓外科では、生まれつき心臓に異常(先天性心疾患)を抱えたこどもを治療しています。「こどもの心臓病」の重症度はさまざまで、薬で治療できるものから、生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)に手術を行わねばならないこともあります。最近では、先天性心疾患を抱えながらも成人に達した患者さんの治療も行うようになりました。私たち心臓外科は、新生児から成人まであらゆる先天性心疾患に対応する中、新生児・小児集中治療部では主に手術を受けなければ命に関わるこどもたちを救うために日々診療しています。体の小さなこどもの心臓手術を行うには心臓外科と小児科の専門知識が不可欠です。そのため、小児科循環器医との密接な連携を取り、時には議論を戦わせながら、手術方針を決定し、術後管理も行っています。協力し共に治療に携わる看護師も、先天性心疾患特有の複雑な血行動態を熟知しており、24時間体制の小児集中治療室(PICU: Pediatric Intensive Care Unit)で常に手厚い看護を行っています。

組織紹介

小児医療センター長: 岡 明 (小児科 教授)
センター内組織:
  新生児・小児集中治療部
   ・ NICU(Neonatal Intensive Care Unit;新生児特定集中治療室)
   ・ GCU(Growing Care Unit;新生児病棟)
   ・ PICU(Pediatric Intensive Care Unit;小児集中治療室)
  こども救命センター

連携体制を取る各診療科・部門の紹介  (診療科名をクリックすると各科のページへ移動します)
  小児科
  小児外科
  心臓外科
  整形外科・脊椎外科
  脳神経外科
  耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  顎口腔外科・歯科矯正歯科
  眼科・視覚矯正科
  形成外科・美容外科

新生児・小児集中治療部

NICU(Neonatal Intensive Care Unit;新生児特定集中治療室)
  GCU(Growing Care Unit;新生児病棟)
【概要】
NICU9床、GCU15床で構成され、院内出生児と院外出生搬送病児が入院対象です。東大病院は国と都から総合周産期センターの指定を受けております。東京都の周産期搬送ネットワークシステムに参加しており、愛育病院とともに文京区、港区、中央区、千代田区、台東区を担当する中央ブロックの責任センターとなっています。
【診療体制】
当院小児科および周産期センターの小児科医が治療を担当します。看護体制は2交代制で、NICUとGCUは別の看護単位となっています。夜間休日の医師は当直体制です。毎週、産婦人科、小児循環器科、小児外科と周産期カンファランスを行い、月1回の3科合同症例カンファランスも行っています。小児科、PICUとの連携も密で患者の転床も頻繁でスムーズに行われています。東大病院の各診療科との連携も密であらゆる疾患に対応しています。
【対象疾患】
超低出体重児を含めあらゆる病的新生児が対象で、除外対象はありません。外科疾患についても全て対応しています。基本的に一度も自宅退院していない児が入院対象となります。
【治療方針】
入院については担当ブロックからの依頼は責任をもって対応します。また、緊急性の高い疾患、他のNICUで対応が難しい疾患も優先的に対応します。チーム医療体制で、毎日スタッフ間でdiscussionをし、多職種とのmeetingも定期的に行い、治療方針を決定しています。
【得意分野】
他のNICUでは対応できない治療も行います。ECMO(体外式膜型人工肺)およびCHDF(持続的血液濾過透析)を行うこともできます。
【診療実績】
年間200-250名の新生児が入院します。極低出生体重児は50名、超低出生体重児は20名程度です。外科疾患の児は40名、先天性心疾患の児は40名程度です。
【リンク】
NICU・GCUホームページ(http://nicu.umin.jp)

PICU(Pediatric Intensive Care Unit;小児集中治療室)
【診療体制】
小児科の『循環器グループ』と心臓外科の『小児グループ』が中心となって、先天性心疾患をはじめとする循環器疾患の術前術後や、呼吸循環管理や厳重なモニタリングが必要な重症小児患者など、集中治療が必要な小児の診療を行っています。PICUとして独立した当直体制を敷いており、24時間365日、小児重症患者の集中治療を行っています。協力して診療に当たる看護師も独立した看護単位で十分な人員が配置されており、先天性心疾患の複雑な血行動態や小児特有の循環呼吸管理についての専門的知識も豊富な看護師が、責任と愛情を持って看護に当たっています。
【治療方針】
循環器疾患については小児科循環器グループおよび心臓外科小児グループが、小児科他領域(神経、血液、腎臓、感染、内分泌など)や小児外科をはじめする他科領域の患者については各主治医が基本的な治療方針は決定しますが、毎日朝夕2回(休日は朝1回)のカンファレンスにおいて、関連する医師・病棟看護師が集まり、治療方針の報告・確認・討議を行っています。各診療科・グループにまたがる緊密な連携・情報共有により、入院中の各患児に最適な治療方針を決定しています。
【対象疾患】
先天性心疾患(特に複雑心奇形)の術前術後管理、重症な小児科疾患(脳炎脳症、重症感染症など)の全身管理、高度なモニタリングを必要とする急変の可能性の高い患児を対象とした小児外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・眼科・整形外科・顎口腔外科・歯科矯正歯科疾患の術前術後管理などを主に行っています。院内の患者だけでなく、東京都こども救命センターの対応施設として、小児重症救急患者の依頼にも対応しています。
【得意分野】
先天性心疾患においては、産婦人科との協力のもと、胎児期に診断され新生児期に手術を要する左心低形成症候群、単心室等の複雑心奇形の患者が多いことが特徴です。NICUとの協力により適切な新生児管理、術前管理を経て、良好な治療成績を収めております。また大学病院の特殊性から小児外科疾患などの合併疾患を持つ患者が多いことも特徴で、各科との緊密な連携により良好な成績を収めております。さらに当院は全国で3ヶ所、東日本で唯一の小児心臓移植施設に認定されており、小児心臓移植が行われる場合は、PICUで管理することになります。
【診療実績】
PICU 診療実績
【リンク】
PICUホームページ(http://picu.umin.jp/)

こども救命センター

【概要】
当センターは、他の医療機関では救命治療の継続が困難な小児重篤患者を24時間365日必ず受け入れ、小児専門の高度医療を行う「こども救命センター」として東京都から指定を受けています。
【診療体制】
小児に対応する集中治療病床を確保し、小児科及び小児外科医師の24時間体制に加え、麻酔科、脳神経外科などの当直(オンコール)体制等を確保し、救命治療が必要な小児重篤患者の受入れに対応します。PICUが満床の場合は、成人ICUでの受け入れを行います。
【対象患者】
15歳以下(周産期医療システムの対象患者は除く)で、救命救急センター等において、蘇生的治療を行った後、引き続き急性期の救命治療と集中治療管理が必要と医師が判断した小児重篤患者を対象とします。
【治療方針】
当センターは、救命救急センターでの治療継続が難しい患者だけでなく、救命救急センター以外の医療機関で重症と判断された患者についても受け入れを行い、地域医療に貢献することを目指しています。PICU、成人ICUのどちらでも小児重症患者を受け入れられる体制を整備していますが、万が一どちらも満床であった場合は、当センター以外の「こども救命センター」である国立成育医療研究センター、日本大学医学部附属板橋病院、都立小児総合医療センターとの連携体制を作っており、速やかに「こども救命センター」への転院をコーディネート致します。
【診療実績】
こども救命センター 診療実績

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