集中治療部
集中治療部では、主に第1ICUで外科系各科の手術後や重症感染症に対する集中管理、呼吸器管理、CHDFを中心とする血液浄化療法などを担当しています。
組織紹介
◆ 沿革と組織の概要
昭和38年4月救急部は独立した中央診療施設の一つとなった。平成3年以降は院外からの三次救急患者のみならず各科に収容できない救急患者、院内で発生した集中治療を要する重症患者もベッドの余裕がある限り積極的に受け入れてきた。その後、特定機能病院指定に当たり集中治療部に名称の訓令改正が行われ、救急部内に集中治療部が併設されることになったが、当時から救急部および集中治療部は一体となって診療・研修にあたってきている。平成5年5月には救急部病床の内4床が特定集中治療病床として認可され稼働を開始し、この後は院内の重症患者の入室が大幅に増加した。平成13年9月に開設された新病棟は重症者等の容態を常時監視できる設備・構造上の配慮がなされた病床を有し、集中治療部の業務はICU/CCU14床、外科系HCU36床の管理運営へと大幅に拡張され、さらに昨年より第1ICU 16床、第2ICU 20床となった。また、救急病床 10床も増設された。集中治療を行うための専任の医師の必要性に伴い、平成14年度より集中治療部に助手7名が配置されて以降、一次二次まで含めた救急外来患者の受け入れや病院全体の病床管理へと業務を拡張しており、同時に救急外来患者数も急増している。
◆ 診療
救急医学講座が担当している診療業務は、(1)集中治療、(2)病床管理、(3)救急診療、(4)危機管理、の4つに大別される。このうち集中治療部が主として担当するものは(1)集中治療、(2)病床管理である。
(1) 集中治療
集中治療としては、院内急変や重篤な入院患者の集中治療管理(予期せぬ心肺停止・ARDS等の重症呼吸不全・敗血症・多臓器不全・ショック等の重症患者)、術後の重症周術期管理、救急外来から搬入された三次救急患者の管理・治療などを主な業務とする。関連各科との専門的なディスカッションを随時施行し担当各科の受持ち医と協力の上、最新のエビデンスに立脚した治療を重視している。平成19年度第1ICU入室患者数は約900名であり、その内訳は脳血管障害(術後を含む)、生体肝移植術後、多臓器不全、各種ショック、ARDS、高度熱傷、心肺蘇生後、急性薬物中毒、多発外傷(交通外傷・墜落外傷等)などであった。救急外来から第2ICUへ入院となった救急集中治療部受持ち患者数は約80名であった。ICUスタッフの専門性は集中治療・外科・脳外科・麻酔科・整形外科・内科・循環器科など様々である。平成19年度春にはいままでの外科系HCUを重症患者に対応できるように24床の第2ICUへ機能を向上させた。
(2) 病床管理
東大病院には重症度に応じて、4階南病棟の第1ICU、4階北病棟の第2ICUがある。4階南病棟の機能もICUとCCUの区別をなくし第1ICUとし、朝のカンファレンスもすべて合同で行なうことで各科との連係をはかっている。急性期病院としての機能を最大限活用するためには、院外からの患者受け入れ、重症度に応じた入院床の決定、急性期離脱後の速やかな転床・転院を推進する必要がある。これを可能にするために、第1ICUや第2ICUにおける集中治療部が中心となって病院全体の病床管理を行っている。
◆ 学生教育
M2への系統講義では、災害医療、危機管理、初期外傷治療、心配蘇生法、重症感染症などの集中治療分野に関わる最新の知見を講義し紹介する。また、院内の災害訓練に参加することにより、より実践的な経験を積む。また臨床実習ではシミュレーターによる心肺蘇生法(BLS)の習得を行なっている。
M3ではクリニカルクラークシップを受け入れ、救急部スタッフと一体となり救急外来や救急病床での実際の診療への参加や第1ICUや第2ICUでの入院患者の診療を経験する。またクリニカルクラークシップ参加者には日本救急医学会認定ACLS基礎(ICLS)プロバイダーコースを開催し、合格者にはICLSプロバイダーコース終了証を授与している。
M4では臨床統合講議において、重症救急患者の診断と治療「ショック、意識障害、外傷、中毒、感染症、熱傷、体温異常、痙攣など」についてケーススタディーを提示し活発な議論を展開し、また最近のトピックにも言及する。また臨床実習においては、救急自動車同乗実習でプレホスピタルの現場を経験し、さらに東大病院救急集中治療部のみならず、都立墨東病院救命救急センター、公立昭和病院救命救急センター、さいたま赤十字病院救命救急センターなどの現場でスタッフと共に2日間行動を共にし、救急集中治療の現場を実習する。
◆ 研修医教育
平成16年度から卒後臨床研修が必修化されて、全ての研修医が救急部門の研修を受けることが義務付けられた。厚生労働省の研修指針に則り、救急外来における一次から三次まで包括した総合診療的救急医療を学習・実践に集中治療部も一体となり協力している。また初期臨床研修医を集中治療業務にも配属し、病態生理や内科学的な観点から集中治療について理解できるように教育を行なっている。
平成18年度から後期臨床研修が開始となった。最初の5年間は1年間大学病院での専門研修の後に、subspecialtyの養成のため希望する病院へ3年間配属され各学会認定医を取得、技術・知識の習得の後に、再び1年間の大学病院での研修を行う。その後に各コースに分かれて更に研鑽を積む。
◆ スタッフ
矢作直樹教授以下、助教7名、非常勤医師(研修医を含む)15名ほどの編成で、救急部スタッフと連係しながら日夜24時間の間断ない治療を行っている。
その他
◆ 医員・研修医募集のお知らせ
東京大学医学部附属病院集中治療部では、後期研修医を募集しています。詳しくは、東京大学医学部附属病院 総合研修センター ホームページをご参照下さい。
≫ 総合研修センター ホームページ
尚、卒後3年目以上で各科での研修を修了している方も歓迎いたします。
身分: 非常勤医員(初期研修終了後)または研修医(卒後1・2年目)
給与: 病院規定による
募集人員: 各若干名
詳細は、医局事務
E-mail: todaiqq@m.u-tokyo.ac.jp
までお問い合わせください。
