救急部
救急外来では、東京消防庁指令センターから依頼される三次救急症例と、各科での対応が困難な多発外傷、重症感染症、薬物中毒などに対応しています。また院内各科での急変にも対応しています。病棟は重症度に応じて第1ICU、第2ICU、救急病棟を利用しています。
組織紹介
◆ 沿革
昭和36年2月、東大病院を訪れる救急患者に対応するため、中央手術室の管理下に外科病棟1階に救急処置室が設置され、救急患者、時間外受診患者の診療が全てここで行われるようになった。この救急処置室は昭和38年4月、中央手術部から離れて救急部として独立した中央診療施設の一つとなった。当時導入された救急告示病院制度に本院も参画した。昭和52年4月には所謂11人セットと呼ばれる予算配置が講じられ、医師、看護婦を含む11人の予算が救急部についた。昭和50年代に入って、厚生省による救急医療制度の見直しが行われるようになり、当院でもこれに呼応して、地域三次救急応需を企画して、外科病棟3階に重症患者室の整備を開始し、昭和56年1月から専業方式の診療を開始した。以来、当救急部は東京都の三次救急医療ネットワーク、熱傷ネットワークの指定施設となっている。救急診療に関しては、平成3年10月の病院科長会議で東大病院が地域救急要請にコミットすることが確認されたので、一次から三次までの救急患者を積極的に受け入れるようになった。その後、救急用CTの整備、放射線部、臨床検査部、輸血部などの救急医療を支える組織の体制作り、また夜間緊急入院手続きの簡略化、各科当直医の意識の変化などが大きく寄与して、救急部受診患者は毎年増加している。
◆ 救急外来診療体制
地域の救急患者の初診、各科の再診患者は各科の当直医が、東京都の救急医療ネットワークから依頼される三次救急患者と所属科を問わず救急外来で急変した救急患者には当救急部の医師が対応している。平成13年9月に新病棟が開設され、救急医学講座の業務がICU・CCU14床、外科系HCU36床の管理運営へと大幅に拡張されたことに伴い、救急診療としては、院外からの三次救急患者のみならず、一次・二次救急患者であっても、全身状態や意識状態などから必要とみなされた場合、常時対応している。平成18年の受診総数は17,582件,うち救急車利用患者数5,674件であった。平成18年10月の中央診療棟Ⅱ期工事が完了し、救急外来部門は新棟1階に移転した。それに伴い救急外来設備は救急初療室2部屋,外科処置室1部屋,4床の観察室1部屋,個室診察室8部屋(内,特殊診察室4部屋)と拡充された。
◆ 病棟診療体制
中央診療棟Ⅱ期工事が完了にともない11月には救急病棟10床も運用を開始した。また平成19年春には第二ICUが完成し、16床からこれまでのICUとあわせ40床と大幅に増床された。これにより入院後は集中治療部と密接に連携し、また院内各科と協力しながら共同でICU、救急病棟で治療にあたっている。
◆ 危機管理
危機管理は大きく院内と院外に分けられる。院内危機管理としては、院内で急変が起きた時に発令されるコードブルーへの対応を始めとして、24時間365日院内で起きる患者状態変化に対応している。院外危機管理としては、東大病院は災害拠点病院であると共に、災害派遣医療チーム(DMAT)の設置を依頼されている。このため災害時の患者受け入れや医療チーム派遣に向けて、院内の災害対策マニュアルの抜本的な改訂、災害医療に関するセミナーや災害訓練などが進行中である。また、平成18年度秋に完成した新救急外来には災害時に多数の傷病者を受け入れるべく、酸素および吸引設備があらかじめ廊下に設置されている。
◆ 教育・研修
平成16年度から卒後臨床研修が必修化されて、全ての研修医が救急部門の研修を受けることが義務付けられた。厚生労働省の研修指針に則り、救急外来における一次から三次まで包括した総合診療的救急医療を学習・実践している。また心肺停止症例に対し、その適切な科学的な対処法について、日本救急医学会認定ACLS基礎(ICLS)プロバイダーコースを救急部配属期間中に開催し全ての研修医に正しい心肺蘇生法を習得させ、実際の救急現場で実践できるよう指導している。平成18年度から後期臨床研修が開始となり、外傷初療や、多臓器不全やショック、各臓器不全に対する機械的補助など、応用的な危機管理医学について教育する予定である。災害危機管理については、研修医向けに英国から世界に広まりつつあるMIMMS(Major Incident Medical Management and Support)に基づいた講義やトリアージ訓練、無線機を使用した災害時の情報伝達訓練などを行っている。また、病棟看護師を対象に大地震の際の医療対応に関するセミナーも開催している。
◆ 組織
救急部のメンバーは矢作直樹教授以下、田中行夫講師、助教2名、特任助教1名、医員2名、専門研修医1名、研修医10から13名(各科ローテーションを含む)である。医員以上のスタッフは、内科・外科・整形外科・脳外科・麻酔科などのサブスペシャリティーを有している。また集中治療部と密接に連携しながら救急外来診療・入院管理を行うのみならず、院内各科と協力しながら治療を行っている。
その他
◆ 医員・研修医募集のお知らせ
東京大学医学部附属病院救急部では、後期研修医を募集しています。詳しくは、東京大学医学部附属病院総合研修センター ホームページをご参照ください。
≫ 総合研修センター ホームページ
尚、卒後3年目以上で各科での研修を修了している方も歓迎いたします。
身分: 非常勤医員(初期研修終了後)または研修医(卒後1・2年目)
給与: 病院規定による
募集人員: 各若干名
詳細は、医局事務
E-mail: todaiqq@m.u-tokyo.ac.jp
までお問い合わせください。
