受診・お見舞い

心臓外科

心臓外科 科長 小野 稔

 

虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、先天性心疾患の外科治療を行っています。人工心肺を使用した開心術はもちろんのこと、人工心肺を使用しないオフポンプバイパス手術や大動脈ステント治療も積極的に行っています。心臓移植実施施設・植込型補助人工心臓実施施設として、重症心不全に対する治療(補助人工心臓装着、心臓移植など)を推進しています。

お知らせ

月曜日から木曜日まで外来診療を行っています。担当医などの詳細は外来予定表を参照して下さい。

概要

診療体制
外来診療は月曜日から木曜日まで行っています。週3回の定時手術日(月、水、金)に加え、緊急手術も多数行われています。成人心疾患チーム(虚血性心疾患、心臓弁膜症、重症心不全など)、大動脈疾患チーム(胸部大動脈瘤、大動脈解離など)、重症心不全チーム(拡張型心筋症、劇症型心筋炎など)と先天性心疾患チーム(単心室症・複雑心奇形・ファロー四徴症・心室中隔欠損症・心房中隔欠損症など)の34チームに分かれており、各チームは1~2名のスタッフ(教員)と1~2名のジュニアスタッフ、1名のレジデント(研修医)から構成されています。

治療方針
十分な検査と討論を経て、毎朝行われる臨床カンファランスで治療方針を決定しています。手術後経過の検討も詳細に行い、極め細やかな術後管理を心がけています。また、循環器内科や小児科からの紹介を受ける場合については、心臓外科臨床カンファランスに加え、各科との合同カンファランスなどで十分に検討を行っています。

得意分野
冠動脈バイパスでは、人工心肺を使用しないoff-pumpバイパスを90%以上の症例で行っています。弁膜疾患では、僧帽弁閉鎖不全症に対して積極的に形成術を行っています。また、大動脈弁輪拡張症に対する自己弁温存大動脈基部置換術を積極的に行い、優れた成績をあげています。大動脈疾患では、脳保護や脊髄保護を厳重に行い、高齢者や合併症を有する重症症例に対しても良好な手術成績をあげてきています。先天性心疾患では、複雑心奇形の外科治療で良好な成績をあげるとともに、超低出生体重児に対する動脈管開存症手術などにも積極的に取り組んでいます。心臓移植実施施設・植込型補助人工心臓実施施設として、重症心不全症例に対して補助人工心臓植込みを推進するとともに、これまでに心臓移植を40例以上に施行し、日本をリードする優れた成績をあげています。また、日本で最大の東京大学組織移植バンクの設立・運営母体として、通常の方法では治療が困難な感染性心内膜炎・感染性動脈瘤・先天性心疾患に対して、ホモグラフト(心臓、大動脈などの同種組織)治療を推進し、優れた治療成績をあげています。凍結保存同種心臓弁・血管手術は先進医療の指定を受けています。

対象疾患

虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、先天性心疾患、重症心不全など。

外来担当一覧

先進・特殊医療

補助人工心臓
薬物療法では治療が困難な重症心不全に対する治療として行っています。心臓移植への橋渡し(ブリッジ)治療としては植込型補助人工心臓を積極的に導入し、在宅療養での心臓移植待機を推進しています。心臓移植へのブリッジ治療のみならず、自己心機能の回復を促す治療も積極的に進めています。 また、コメディカルと連携も密であり、人工心臓管理技術認定士(看護師・臨床工学技士)の育成を積極的に支援しています。

心臓移植
心臓移植実施施設としてこれまでに心臓移植を40例以上に行い、国内でも最も優れた治療成績をあげています。

ホモグラフト(心臓弁、大動脈などの凍結保存同種組織)
感染性心内膜炎(特に人工弁感染症)、感染症大動脈瘤・人工血管感染や先天性心疾患のうち通常の手術法では困難と思われる症例にホモグラフトを使用し、良好な成績をあげています。

診療実績

現在、診療科で重点的に診療を行っている疾患、治療方法、検査方法
【疾患】
1. 拡張型心筋症・劇症型心筋炎・重症心不全
2. 虚血性心疾患
3. 僧帽弁閉鎖不全症
4. 大動脈弁輪拡張症
5. 感染性心内膜炎・感染性大動脈瘤
6. 単心室症(左心低形成症候群・複雑心奇形を含む)
7. ファロー四徴症・肺動脈閉鎖症

【治療方法】
1. (体外式・植込型)補助人工心臓・心臓移植
2. off-pump冠動脈バイパス術
3. 僧帽弁形成術
4. 自己弁温存大動脈基部置換術(David手術)
5. 同種(ホモグラフト)心臓弁・血管の使用による大動脈手術
6. Fontan手術・Glenn手術ほか
7. 心内修復術・BTシャント造設術ほか

その他の実績
※ タイトルをクリックするとデータをご覧いただけます。

診療科で扱った主疾患と入院患者数(平成25年)

診療科で行った主な手術や処置の件数(平成25年)

月別入院・外来患者数の年間動向(平成28年度)

学会の指導医数、認定医数(平成26年10月1日現在)

研修内容

研修医1年目
臨床研修指定病院の中で最も多くの心臓外科症例を有する施設の1つです。研修期間は3ヶ月または1.5ヶ月を選択することが可能です。成人心疾患、大動脈疾患、重症心不全、先天性心疾患の各チームで、各種疾患の病態診断、呼吸・循環管理を学ぶことができます。各チームとも常に上級医・指導医が院内に待機しており、治療方針や患者の処置・対応などについて研修医が相談しやすい環境をつくっています。心臓外科における臨床経験は外科専門医の資格認定のためにも不可欠です。また、心臓外科において手術適応やその適切なタイミングについて学ぶことは将来循環器内科医や総合診療医を目指す研修医にとっても非常に有意義なものと考えています。研修期間中に経験した症例を、胸部外科学会地方会等で発表する機会を得ることも可能です。

研修医2年目
自由選択期間に2~6ヶ月の研修期間を選ぶことができます。1年次よりも高度な術前・術後管理や、手術手技を含めた各種技術を習得することが目標になります。

リンク

心臓外科ホームページ http://cts.m.u-tokyo.ac.jp/
組織バンクホームページ http://uttb.umin.ac.jp/
小児集中治療室ホームページ http://picu.umin.jp/
臓器移植医療部ホームページ http://www.h.u-tokyo.ac.jp/transplant/
東京大学外科で外科医を目指す若手医師のためのホームページ http://surgery.umin.jp/

【関連学会】
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本小児循環器学会、日本人工臓器学会、日本移植学会、アメリカ胸部外科学会、ヨーロッパ胸部心臓外科学会、アジア心臓血管外科学会日本低温医学会、日本臨床補助人工心臓研究会など

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