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女性アスリート外来

女性アスリート外来へようこそ

東京大学医学部附属病院女性診療科「女性アスリート外来」では、女性アスリート特有の健康問題に対し、障害予防やコンディショニングの点から診療を行っています。当外来では下記の点に配慮し、スポーツに参加する女性が健康で競技生活を長く送ることが出来るよう、専門家の立場から診療を行っています。診療については、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医や日本体育協会公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、日本アンチ・ドーピング機構公認ドーピングコントロールオフィサー等の資格をもつ医師が診療にあたります。主な受診対象者は、競技会に参加する女性としていますが、競技レベルは問いませんのでお気軽にご相談ください。 

「障がい者女性アスリート専用相談窓口」を開設しました。
fsports-project@umin.ac.jp
※個人情報保護のため管理者のみ確認できるようにしています。

当外来で心がけていること

1.選手のコンディショニングに配慮した診療を行います
2.競技・種目特性を考慮した治療の選択を行います
3.アンチ・ドーピングの精神に基づいた診療を行います
4.試合や練習日程に配慮した治療を行います
5.障がい者アスリートのサポートも積極的に行います

女性アスリートが抱える主な婦人科の問題

1.女性アスリートの三主徴:無月経、利用可能エネルギー不足、骨粗鬆症

女性アスリートに多い健康問題として、無月経、low energy availability(利用可能エネルギー不足、以下エネルギー不足)、骨粗鬆症が挙げられ、これらは「女性アスリートの三主徴」と呼ばれています。無月経の原因は様々ありますが、女性アスリートに多い原因は、運動量に見合った食事が摂取出来ていない「エネルギー不足」と考えられています。エネルギー不足による低体重や無月経に伴う低エストロゲン状態は、骨量減少や骨粗鬆症の原因となります。また、女性アスリートの三主徴を有するアスリートでは、疲労骨折のリスクが高まることも明らかになっています。エネルギー不足による無月経の場合、一般女性の無月経に対する治療とは方針が異なります。3か月以上月経が止まっている場合や15歳になっても初経がきていない場合はご相談ください。

図1:Female Athlete Triad (FAT)
『Health Management for Female Athletes Ver.2』
(平成28年度 スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの戦略的強化に向けた研究」で作成)


2.コンディショニングのための月経周期調節(月経移動)

多くの女性アスリートが「月経周期と主観的コンディションには関連がある」と感じています。月経終了後にコンディションが良いことを自覚するアスリートが多くみられますが、図2のようにコンディションの良い時期は選手毎に異なります。目標とする試合に向けてコンディションの良い時期に試合がくるよう、競技・種目毎に抱えている問題が異なることに配慮した診療を行います。


図2:月経周期の中で主観的コンディションが良い時期


3.月経困難症

アスリートにとって月経痛は、コンディションやパフォーマンス低下をきたす疾患です。
「試合の日に月経痛が強く本来のパフォーマンスを発揮出来なかった」ということがないよう、普段の練習から月経対策をとることが必要です。月経痛に対し、コンディショニングの点から治療の開始時期や試合・練習日程に配慮した治療を提供します。

4.月経前症候群

毎月、月経前に体重増加、腰痛、下腹部痛、いらいら、気分の落ち込みなどがみられる場合、月経前症候群が疑われます。月経前症候群は、女性アスリートのコンディションに大きく影響を与えます。アスリートではアンチ・ドーピングの点から月経前症候群を有する一般女性に対し推奨されている薬剤のうち使用できないものがあります。毎月月経前の時期にコンディション低下がみられる場合、産婦人科にご相談ください。

5.妊娠・出産・復帰に関する情報提供

この分野の専門家である産婦人科医から、これまでのアスリートの調査研究をもとに情報提供を行います。また、この分野はデータが少ない現状であり、希望されるアスリートにおいては、調査研究にご協力頂くことも可能です。詳細については受診時に担当医から説明させて頂きます。

当科で委託している調査研究

1.国立研究開発法人日本医療研究開発機構:
 「若年女性スポーツの障害予防のための介入研究」



東京大学医学部附属病院女性診療科では、他大学と連携し女性アスリートの三主徴や月経随伴症状に関する調査研究、教育・啓発活動を行っています。本研究で開設しているHPで情報提供を行っていますので参考にしてください。
URL:http://femaleathletes.jp/index.html

《掲載内容》
・簡単に自己学習できる動画(中高生向け)
 →月経周期とコンディション、アスリートの無月経、アスリートの食事の注意点 など
・引退したアスリートからのメッセ-ジ(動画)
・調査研究報告書
 →上記HPからPDFまたは電子ブック版でどなたでも閲覧できます
 

 
2.スポーツ庁委託事業女性アスリートの育成・支援プロジェクト
女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究:「女性特有の問題を抱える障がい者アスリートの管理指針作成に向けて」


全国の日本体育協会公認スポーツドクターや日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、アスリートに関わる専門家と連携をとり、障がい者アスリートを対象に調査研究や受診環境整備を行っています。

外来担当医紹介

平池 修
  日本産科婦人科学会専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
  日本女性医学学会認定ヘルスケア専門医
  日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)
  日本内分泌学会代謝・内分泌(産婦人科)指導医
能瀬さやか
  日本産科婦人科学会専門医
  日本体育協会公認スポーツドクター
  日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
  日本アンチドーピング機構公認ドーピングコントロールオフィサー

外来日

毎週水曜日 13:00~17:00(初診・再診)

障がい者女性アスリート専用相談窓口

fsports-project@umin.ac.jp

※個人情報保護のため管理者のみ確認できるようにしています。

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