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ヘルスケア外来

ヘルスケア外来へようこそ

東京大学医学部附属病院・女性診療科・ヘルスケア外来では、
 1)月経異常(月経不順、無月経)、月経関連疾患(月経前症候群、
   月経前不快気分障害)
 2)卵巣機能不全(原因不明の早発卵巣不全、卵巣手術後および
   卵巣摘出によるもの)
 3)骨粗鬆症
 4)骨盤臓器脱
を対象として生殖内分泌領域および内視鏡手術を専門とする医師が診療にあたっております。

東大病院産婦人科では、月経異常や月経関連疾患の管理や更年期医療を通常の外来診療枠内でも診療しておりますが、月経異常・月経随伴症状や更年期の方にはヘルスケアに関する知識と患者さんの個性にあわせた個別対応が重要であり、患者さんのご希望やライフステージに合わせた治療を計画する必要があります。

そのため、月経や女性ホルモンを専門分野としている産婦人科医師が診療にあたるヘルスケア外来を開設しております。更年期障害、骨粗鬆症、月経関連のトラブル、骨盤臓器脱・子宮脱などでお困りの患者さんはぜひいらしてください。

対象疾患

月経異常(原発性または続発性無月経) 
当外来では月経周期の異常、初経の時期や閉経の時期の異常を対象として診療しております。正常な月経は、25~38日以内にくると言われております。正常範囲でない状態が続く場合は排卵がスムーズに起こっていない可能性があります。満18歳を迎えても初経が来ない状態(原発性無月経)、それまであった月経が3ヶ月以上停止している場合(続発性無月経)も、女性ホルモン低下となっている可能性が高いため、ホルモン補充などの治療が必要となります。原発性無月経や続発性無月経の原因の診断がついていない場合には、原因を突き止め適切な治療を提供致します。

月経前症候群または月経前不快気分障害 
月経前3~10日間の時期に、腹部が膨らむ感じ(膨満感)、下腹部痛、下痢、腰痛、頭部が重い感じ、頭痛、乳房が痛い、気分が落ち着かない、憂うつになる、怒りやすく他人にあたるなどの多彩な症状が出て、月経が始まるとともにこれらの症状が軽快していくことが複数の時期にある場合には、月経前症候群または月経前不快気分障害という診断になることがあります。
適切な治療介入で、これらの困った症状が改善する可能性がありますので、当てはまりそうな方はぜひ外来でご相談下さい。

卵巣機能不全(早発卵巣不全) 
日本人女性は平均52歳、45~55歳の間で閉経を迎えます。 早発卵巣不全とは40歳未満で排卵が停止してしまい、閉経状態になることを指します。特に妊娠の希望がある方に対しては、体外受精をベースとした治療を開始し、排卵を起こすことをお勧めしております。
また婦人科癌により卵巣摘出をされた方、子宮内膜症により卵巣手術を受けた方は卵巣機能不全のハイリスク群のため、長期的にフォローを行い、脂質異常、骨粗鬆症のリスクをフォローしております。

骨粗鬆症 
女性の骨量は卵巣機能の状態とおよそ一致しています。
思春期から骨量は増加し始め、18~20歳の性成熟期ころまでに最大骨量に到達します。40歳代に入ると卵巣機能が衰え始め、女性ホルモン(エストロゲン)分泌が急激に低下し骨量は減少し始めます。平均閉経年齢である50歳を過ぎると、さらに急激に骨量が減少します。
● 月経の始まり(初経)が遅い場合
● 18歳になっても月経が来ない場合(原発性無月経)
● 閉経が早い場合(早発閉経)
● 病気による卵巣摘出または卵巣機能廃絶
 (化学療法・放射線治療など)
● 骨量を減少させる薬剤の使用
などの理由で骨粗鬆症になる可能性があります。その他には、遺伝、人種、体格(肥満の人より痩せの人に多い)、過剰なダイエット・偏食、過度の運動、運動不足、日光照射不足、喫煙、アルコール摂取なども原因となり得ます。
エストロゲンの使用により、更年期障害が改善することはよく知られておりますが、閉経後女性の骨量減少を抑制することで病的骨折の頻度が減少することが知られております。当外来では患者さんの背景に合わせて適切な治療を選択しております。

骨盤臓器脱 
日本における骨盤臓器脱・尿失禁の頻度は、健康成人女性の約25%、出産経験者の約40%といわれております。骨盤臓器脱stage IIIからIV(子宮脱の子宮先端が、処女膜を1cm以上超えている状態)では、リングペッサリーを挿入して外来で定期的に状況をチェックしなければ、排尿、排便困難が生じる可能性が高く、中高年女性の生活に大きな悪影響を与えます。しかしリングペッサリーは腟壁びらん、出血、腟壁癒着、帯下(おりもの)増加、尿路感染(膀胱炎など)などのトラブルの頻度が比較的高く、根本的に解決するには手術療法が必要です。当科では骨盤臓器脱に対する手術療法を行っております。中でも腹腔鏡下仙骨膣固定術は、厚生労働省に認可された第2項先進医療Aとして2012年から行われ、2016年4月からは保険診療として認可されています。従来術式(腟式子宮全摘術と前後腟壁形成術)が40~50%再発するのに対し、腹腔鏡下仙骨膣固定術は再発率5%とされており、骨盤臓器脱症状の再発が少ない優れた術式です。また、排尿関連のトラブルはホルモン補充療法を行いある程度改善する可能性があります。

外来担当医紹介

平池 修
  日本産科婦人科学会専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
  日本女性医学学会認定ヘルスケア専門医
  日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)
  日本内分泌学会代謝・内分泌(産婦人科)指導医
甲賀 かをり
  日本産科婦人科学会専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
  日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)
  日本内分泌学会代謝・内分泌(産婦人科)指導医
  日本内視鏡外科学会技術認定医
廣田 泰
  日本産科婦人科学会専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
  日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)
  日本内分泌学会代謝・内分泌(産婦人科)指導医
原田 美由紀
  日本産科婦人科学会専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
  日本女性医学学会認定ヘルスケア専門医
  日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)
  日本内視鏡外科学会技術認定医
能瀬さやか
  日本産科婦人科学会専門医
  日本体育協会公認スポーツドクター
  日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
  日本アンチドーピング機構公認ドーピングコントロールオフィサー
山本 直子
  日本産科婦人科学会専門医
平野 茉来(休診中)
  日本産科婦人科学会専門医
  日本女性医学学会認定ヘルスケア専門医
  日本生殖医学会生殖医療専門医
秋野 なな
  日本産科婦人科学会専門医
本城 晴紀
  日本産科婦人科学会専門医
寺尾 宏美
  日本産科婦人科学会専攻医

当外来にて行っている臨床研究

当外来では、当産婦人科生殖グループの研究として、東京大学大学院医学系研究科・医学部ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の承認を受けた臨床研究を行っております。研究内容は、下記の研究名を選択(クリック)すると閲覧することができます。これらの研究への協力を希望されない場合、各研究の担当者にお知らせください。

【研究1(研究審査番号3594)】
ヒト卵巣における卵胞発育および性ステロイド合成制御関連因子の分子細胞生物学的検索

【研究2(研究審査番号0324)】
子宮内膜症の原因の解明

外来日

毎週月曜日 15:00~15:30 (初診枠)
毎週水曜日 13:00~15:00 (再診枠)
当外来での治療方針はグループで相談して決定しておりますので、一貫した方針に基づき治療を行っておりますのでご安心ください。

※ 更年期症状でヘルスケア外来の初診外来を受けられる患者さんは、下記の問診票(簡略更年期指数)をご記入の上、診察時にお持ち下さい。
問診票(簡略更年期指数)[PDF: 72.0KB]

※ 月経前症候群、月経前不快気分障害が疑われヘルスケア外来の初診外来を受けられる患者さんは、下記の問診票をご記入の上、診察時にお持ち下さい。
問診票(modified MDQ)[PDF: 92.0KB]

※ 骨盤臓器脱でヘルスケア外来の初診外来を受けられる患者さんは、下記の問診票(P-QOL質問票、SF36 ver2、CLSS)をご記入の上、診察時にお持ち下さい。
P-QOL質問票[PDF: 64.0KB]
SF36 ver2[PDF: 64.0KB]
CLSS自己質問票[PDF: 248KB]