耳鼻咽喉科医になろう

1.はじめに

「どの診療科の医師になろうか?」今、医学生あるいは初期臨床研修中の先生方はポリクリや臨床研修の経験からご自身の医師としての将来像を思い描き、多くの選択肢を前に日々悩んでいることでしょう。例えば「メジャーにするか、マイナーにするか」、「内科系か、外科系か」など、今後、医師としての専門を決める上で耳鼻咽喉科の特色を簡単にご説明します。

 

2.耳鼻咽喉科の守備範囲

耳鼻咽喉科では耳・鼻・のど・頸部の疾患を扱いますが、 聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚を司る重要な感覚器が含まれます。さらに食物を摂食、咀嚼、嚥下し、 また発声・構音するという機能を有した生活上必要不可欠な感覚器官・運動器官を有する幅広い領域が守備範囲となります。多くの選択肢の中に感覚器のスペシャリストとして、皆さんが活躍する場が必ず見つかるはずですjibika

3.外科系?内科系?

耳鼻咽喉科はいわゆる「マイナー外科」に分類されます。実際に若手医局員の多くが耳鼻咽喉科になろうと決めた要因について「手術ができる」や「外来でも処置や手技が多い」ということを挙げています。一方、難聴・めまい、アレルギーなどの領域では診断に至る課程での各種検査結果の解釈が重要であり、薬物治療の比重が高くなります。専門領域の外科的治療と内科的治療の両方を自分で担うため、診断から治療まで診療の全てに関わることができることは耳鼻咽喉科医師の醍醐味であるといえます。

 

4.多様な勤務体系

大学病院で当直業務や長時間に及び手術などの診療に従事する働き方から外来診療中心のオンコールフリーな働き方まで耳鼻咽喉科医としてそれぞれ希望やキャリアに応じて第一線で勤務を続けることができる勤務体系の多様性も耳鼻咽喉科医の特色の一つです。長い医師としての人生の中で「趣味と両立したい」「家族と一緒に過ごす時間を持ちたい」などそれぞれの価値観に見合う選択枝が多く、特に女性医師は結婚・出産後も耳鼻咽喉科医としてのキャリアを続けることが可能です。