腫瘍外来

腫瘍外来は、毎週火曜日・木曜日の午後です。前もって予約センター(03-5800-8630)に電話をしていただき腫瘍外来初診予約をとっていただけるとスムーズです。病院1階窓口にて当日初診受付をしていただくことも可能ですが、事前予約の患者さんが優先となりますので長時間お待ちいただくこともありますのでご了承ください。受診の際には紹介状・検査所見に加えて、可能ならCT,MRIなどの画像や病理組織プレパラートをいただけると治療が早く開始できます。学会等で休診となることもありますので、事前に電話でご確認くださると確実です。

腫瘍外来の対象疾患

喉頭腫瘍、上・中・下咽頭腫瘍、口腔腫瘍、鼻・副鼻腔腫瘍、耳・側頭骨腫瘍、甲状腺腫瘍、唾液腺腫瘍など、頭頸部領域の悪性腫瘍(ただし脳腫瘍、脊髄腫瘍などを除く)の診断と治療を専門としています。

治療方針

頭頸部の器官は発声や嚥下など重要な機能を営んでおり、これらの機能を損なわず治療する「機能温存治療」を目指しています。 しかしながら進行癌の状態で受診される患者さんも多く、がんの根治を優先するためには機能を犠牲とする治療が必要な場合もあります。病名、治療法、合併症、治療後の見通しなどを分かりやすく説明し、納得をいただいた上での治療、そして出来る限り早く家庭および社会に復帰していただくためのサポートを心がけています。治療方針の決定は、毎週行われる頭頸部癌キャンサーボードで検討され、耳鼻科・口腔外科・放射線科が参加して各科の垣根を取り払い横断的に討論されます。また、遊離皮弁移植などの再建手術が必要な症例は、毎週行われる形成外科とのカンファレンスで検討され、それぞれの患者さんにとって最良と考えられる治療法の提供に努めています。

診療体制

日本耳鼻咽喉科学会専門医の資格を有し頭頸部腫瘍を専門とする医師4名(全員が「頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医」かつ「日本がん治療認定医機構がん治療認定医」を取得)を含め、10名弱のチームで診療にあたっています。また、放射線治療医、再建外科医、脳外科医、外科医とも協力し、世界水準の医療を提供するよう日々努力しています。

得意分野

遊離皮弁移植

形成外科と協力し、腫瘍切除後のより良い機能と形態の温存を目指した遊離皮弁移植を積極的に実施しています。

頭蓋底手術

脳外科・形成外科と協力し、鼻・副鼻腔や側頭骨の進行腫瘍に対して開頭術を併施した拡大切除を積極的に行い、良好な成績を収めています。

咽頭部分切除、喉頭部分切除

発声や嚥下機能を温存するための部分切除術を積極的に実施しています。頸部皮膚を切開しない経口的腫瘍切除(ESD,TOVS)も積極的に行っています。

化学療法、放射線療法

機能温存を目的に導入化学療法を行っており、以前と比べて下咽頭癌における喉頭温存率は改善しています。また、声門上癌やヒトパピローマウイルス関連中咽頭癌に対しても積極的に導入化学療法を実施し、良好な成績を示しています。手術不能例や手術による機能温存が図れない場合、放射線と抗癌剤の同時併用療法(化学放射線療法)を行っています。

超選択的動注療法

放射線科と協力し、上顎癌を中心に超選択的動注療法併用放射線治療を行っています。